狼狽売り (ろうばいうり )
狼狽売りとは、何らかの材料(ニュース)や相場環境により、株価が急激に下落した際に心理的に混乱を生じてパニック状態に陥り、持ち株を慌てて処分(売却)してしまうことを言います。
株式投資は、多分に人間の心理に影響されることから、後から冷静に判断すれば何ら株式価値に影響を及ぼさないことであっても、市場の雰囲気にのまれてしまい、このまま保有すれば膨大な損失が生じるのではないかとパニックに陥り、一刻も早く処分(売却)して損失を最小限に食い止めようとする意識が働くことにより生じる現象といえます。
通常は、株価は数時間から数日で落ち着きを取り戻し、急反発して元の価格に戻るので、狼狽売りで株価が急落した時は、むしろ買い時といえますし、そのような時に買える投資家こそが株式市場で勝てる投資家といえます。
株式投資では、多数派と同じ行動をしていると儲けを出すことは難しいものです。いかに多数派が売る時に買い、多数派が買う時に売るかが株式投資で成功するコツといえます。まさに、「人の行く裏に道あり花の山」です。