成り行き注文

成り行き注文とは、株式の注文方式のひとつで、株式の売買の値段を指定しないで注文する方式のことです。株式の注文方式には、他に指値注文があり、指値注文は株式の売買の値段を指定して注文する方式のことです。 成り行き注文は、株式市場では指値注文よりも優先されますので、とにかく急いで株式の売買を行いたい時には適当な注文方式といえます。また、証券会社によっては、成り行き注文と指値注文で売買手数料の差異を設けているところもあり、一般的には指値注文の方が売買手数料が高いことから、売買手数料を節約したい場合にも有効な注文方式といえます。 具体的には、突然の悪材料(株価にマイナスなニュース)や好材料(株価にプラスなニュース)が出て、急いで売買したい場合や、出来高の少ない銘柄で大量の株式の売買を行いたい場合に有効な注文方式です。 他方で、注文者の予想をはるかに上回る安値又は高値で取引が成立する可能性も否定できないので、注文時には注意が必要なため、指値注文の方が一般的な注文方式といえます。