IMF (IMF )

IMFは各国の通貨と為替相場の安定を目的とする国連の専門機関です。第二次世界大戦からの復興に資するため1946年に創設されました。 国際的な金融秩序を維持するため加盟国の財政や経常収支などに著しい悪化が見られた際には融資を実施するなどして、当該国通貨の過剰なまでの下落を回避したり、財政破たんを回避するための支援を行います。 国際間の為替相場の安定化を図るため相場の監視を実施するとともに、加盟国が自国通貨を国際的な了解を得ることなく割安傾向にすることがないように各国財政当局や中央銀行の為替政策などの監視を実施しています。 国内で生産された製品を海外へ輸出することによって利益を得る構造となっている各国企業にあっては、自国通貨が輸出先国通貨に対して割安であることが利益を得るうえでの重要な要因となっています。我が国の例でいえば対米ドル相場が1円割安にぶれるだけで数百億円の差益が生じます。このようにIMFや主要各国の為替政策や金融政策が企業業績や株価などに大きな影響を与える状況となっています。