NISAの仕組み(投資できる金額の上限は100万円/年まで)
NISAのメリットを活用するには、NISA口座にお金を入金し、株式や投資信託等を購入する必要があります。NISA口座は「年」単位で考えます。これは税務署が個人の所得や税金の管理を1月1日から12月31日の年単位でチェックするためです(私たちの所得を税務署に申告する確定申告も、年単位で提出し、納税額を確定させる仕組みです)。
NISAは毎年100万円まで投資を行う枠が与えられます。毎年100万円の非課税投資枠を5年作ることができます。つまり最大で500万円までNISA口座に入金することができるわけです。
毎年与えられたこの100万円という枠を超えて、これ以上の投資はNISAでは行えません。翌年の枠を前借りしたり、使い残した枠を繰り越すこともできません。ただし、購入後の資産価値が高まって、100万円を超えることはかまいません。NISAは「投資元本」が100万円までという制度です。
NISAの制度内容
NISAの買い方
ところでNISAは、上限の100万円まで投資をしなくてもまったくかまいません。少額でも大丈夫です。また、NISAへ入金する金額や購入を行うタイミングは個人が自由に選ぶことができます。
例えば「私は毎月2万円程度積み立てて年間24万円しかNISAを使わない」というようなやり方でもかまわないのです。または「1月10日に100万円入金して100万円分購入」でも、「毎月26日に3万円ずつ入金して購入」でもかまいません。
あるいは「毎月26日に2万円、ボーナス月は10万円ずつ追加入金して購入」のような合わせ技での利用も可能です。いつ、いくら、何を購入するかを自分で決められるのがNISAのよいところです。
使える範囲で使った分だけNISAの優遇税制を活用できますので、ぜひ利用を検討してみましょう。
NISAの買い方
NISAでは、株式、株式投資信託(公社債投資信託は不可)、ETF(上場投資信託)、REIT(不動産投資信託)などが売買対象です。また上場転換社債(CB)も対象です。CBはNISA口座であっても、利子は課税されますので、注意が必要です。定期預金などは今回の購入対象に含まれていません。
なお、NISA口座は1人につき1口座までで、同時に複数の金融機関で開設することはできません。買い方や、購入できる商品の詳細については、取り扱い金融機関によって異なる場合があります。例えばA銀行は投資信託のみで個別株式は取り扱わないとか、B銀行とC証券会社は投資信託のラインナップや本数が異なる、といったことがありえます。
NISA口座開設にあたっては、各社のパンフレットやホームページをしっかりチェックし、不明な点は、NISA取扱い販売会社(証券会社や銀行)に問い合わせて確認しましょう。
執筆:フィナンシャル・ウィズダム代表 ファイナンシャル・プランナー/山崎俊輔
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