【第21回】20代・30代のためのねんきん定期便の見方(前編) - 退職・年金ナビ

投稿日:2022/05/08 最終更新日:2022/07/29
本コンテンツは当サイト編集部が独自に制作しております。各広告主様やアフィリエイトサービスプロバイダ様から商品案内や広告出稿をいただくこともありますが、各事業者様がコンテンツ内容等の決定に関与することはございません。本サイトは広告およびアフィリエイトサービスにより収益を得ています。コンテンツ内で紹介した商品が成約されると、売上の一部が当サイトに還元される場合があります。

退職・年金ナビ [ 備えよ!老後のお金 20〜30代の公的年金入門 ]

【第21回】

20代・30代のためのねんきん定期便の見方(前編)

年金記録問題を自分でチェックできる「ねんきん定期便」

年金記録問題が大きなニュースになったのは若い世代でも記憶されていることでしょう。公的年金制度は中卒から働いたとすれば15歳の頃から、60歳の年金受給開始年齢まで(現在は65歳に移行中)、40年以上に及ぶ記録データ管理が必要でした。
40年前にはパソコンもインターネットもありませんでしたので(今では当たり前の1人1台のPC環境もwindows95の普及以降なのでごく最近です)、かつては紙の台帳で管理をしていました。事業所の住所地の最寄りの社会保険事務所(現 年金事務所)に台帳がありましたから、転勤等の異動になれば別の社会保険事務所がデータを管理しました。また入力ミスはゼロにはなりませんが、紙の頃から電子化するまでたくさん生じています。
団塊世代が大量に60歳に達したとき、明らかになったのが年金記録問題でしたが、大きな問題となったのは「事前に国民がチェックする方法がない」ということでした。
この反省を踏まえて現在行われているのが「ねんきん記録便」ということになります。
若い世代にとっては、60歳になる前に、自分の年金加入履歴を事前チェックすることができます。「まだ年金をもらう年齢ではないから」と考えるのではなく、「今のうちから間違いがあれば直してもらおう」と思ってチェックしてみてください。

自分の加入履歴が詰まっているねんきん定期便を読む

2012年度については、「ねんきん定期便」はハガキタイプで届くようになっています。35歳、45歳、58歳といった節目の年齢には封書で書類形式の「ねんきん定期便」が届きます。国の年金制度に加入している場合には、誕生月に日本年金機構から送られてきます。
「ねんきん定期便」が届いたら、未開封のままにせず、さっと内容をチェックするようにしてください。間違った情報を訂正するのにも、早い時期に届け出たほうがラクだからです(かつては、60歳になって初めてチェックし、ミスを調べたのでトラブルが多かった)。
default alt
ハガキタイプの「ねんきん定期便」に書かれている主要な項目は「これまでの年金加入期間」「これまでの加入実績に応じた年金額」「過去1年の納付状況」です(50歳未満の場合。50歳以上だと様式が変わる)。
「これまでの年金加入期間」……これまでの年金加入期間が各制度それぞれに何カ月あるかが示されています。未納期間は含まれていませんので、20歳以降の月数と加入期間の月数が合致するか確認します。
「これまでの加入実績に応じた年金額」……50歳未満の場合、現状の加入履歴にもとづいた年金見込額が示されています。少なくとも60歳まで(働き続ければそれ以降も)保険料を納めるほど年金額が増えていきますので、現状の年金額で一喜一憂する必要はありません。
「過去1年の納付状況」……裏面に「最近の月別状況です」と書かれた情報があり、これが最近の加入履歴を示しています。国民年金に加入している人は納付済みか未納か等の情報が、厚生年金に加入している人はいくらの収入にもとづいて保険料が納められたのかが記載されています。これも自分の状況に合っているかチェックします。
ボリュームもハガキタイプではそれほど多くありませんので、内容をひとつひとつ確認し、明らかにおかしい項目がないか確認してみましょう。

20〜30代は年金の見込額等はあまり気にしなくてもいい

「ねんきん定期便」をチェックするとき、将来の年金額がいくらになるかが確認すべきポイントと思うかもしれません。しかし、20代から30代にかけては、これから年金に加入する期間も長く未確定要素のほうが大きいので、「これまでの加入実績に応じた年金額」が将来受け取る年金額ではありません。金額が少ないのは当たり前なのでそれほど心配する必要はありません。
例えば、来年独立開業して国民年金のみになる人に、今のまま厚生年金に加入していた見込額を提示すると、実際の受取額ががくんと下がる可能性があります。「20歳以降の期間に応じた年金額でしかない」ということは理解しておきましょう。
若い世代においては「これまでの年金加入期間」「過去1年の納付状況」が間違っていないかのチェックを意識してください。
ないかのチェックを意識してください。

articles 投資を学ぶ

資産運用

article item
資産運用 つみたてNISAで元本割れするとどうなる?確率と対策について紹介
菅原良介 2024/08/29
article item
資産運用 NISAと株式投資と投資信託の違いは?併用した場合はどうなる?
菅原良介 2024/08/29
article item
資産運用 初心者が投資を始めやすい資産運用「つみたてNISA」とは?
2024/08/29
article item
資産運用 【初心者向け】つみたてNISAのおすすめ銘柄10選!選び方についても解説
菅原良介 2024/08/29

株式

3
article item
株式 (実践編) 決算発表で株価は上がる?下がる?直後にはどうなるの?
菅原良介 2024/09/26
2
article item
株式 (基礎編) グロース株・バリュー株とは?どんな銘柄がある?違いと見分け方について解説
菅原良介 2024/09/26
1
article item
株式 (基礎編) 株で利益確定(利確)売りするタイミングとは?売る時の目標は何パーセントがベスト?
菅原良介 2024/09/26
article item
株式 (実践編) 債券ETFとは?おすすめ銘柄やメリット・デメリットについても解説!
菅原良介 2024/08/29
ETF

信用取引

article item
信用取引 信用倍率とは?貸借倍率との違いは?どう取引に活用する?
菅原良介 2024/07/12
article item
信用取引 気になる機関投資家の空売り!機関投資家の動きを把握し、取引に活用!
菅原良介 2024/06/14
article item
信用取引 つなぎ売りとは?つなぎ売りの方法や注意点などを徹底解説!
2023/03/31
article item
信用取引 クロス取引とは?有名な「優待クロス取引」のメリットや気をつけるべき点などわかりやすく解説!
菅原良介 2023/03/31

投信/ETF

article item
投信/ETF ETF分配金ランキングTOP10!おすすめ銘柄についても解説
菅原良介 2024/08/29
article item
投信/ETF 新NISAで購入できるおすすめ高配当ETFランキング、新NISA、高配当ETFについても紹介
菅原良介 2024/08/29
article item
投信/ETF ETFの手数料とは?費用や税金などのコストについて解説!
菅原良介 2024/08/29
ETF
article item
投信/ETF 世界のETFランキングTOP10!拡大し続けるETF、おすすめ銘柄は?
菅原良介 2024/08/29

Jリート

article item
Jリート J-REITの種類とは?選び方のポイントも含めて丁寧に解説!
2023/03/31
article item
Jリート 【J-REIT初心者入門】J-REITとは?メリットやリスク、現物不動産投資との違いを解説
2023/03/31
article item
Jリート J−REITは長期保有?短期売買? - はじめてのJリート物語
2023/03/31
article item
Jリート リートっていくらから買えるの? - はじめてのJリート物語
2023/03/31

金銭信託

article item
金銭信託 安全性と収益性のバランスが良い投資方法とは?スマートプラスの合同運用指定金銭信託についてご紹介!
2023/10/31
article item
金銭信託 金銭信託にはどんな種類がある?それぞれの特徴やリスクを知っておこう
2023/10/31
article item
金銭信託 金銭信託でこれは知っておこう!利益がもらえる時の信託受益権とは?
2023/10/31
article item
金銭信託 信託銀行って何の銀行?どんな金融資産を運用してる?
2023/10/31

NISA

article item
NISA つみたてNISAにおける銘柄選びのポイントは?成功させるための方法も紹介
菅原良介 2024/05/13

不動産投資

article item
不動産投資 不動産クラウドファンディングのメリットは?ソーシャルレンディングとの違いも解説!
菅原良介 2024/06/14
article item
不動産投資 おすすめの不動産クラウドファンディングは?比較すべきポイントも合わせて紹介
菅原良介 2024/01/31