3大疾病・7大生活習慣病に向けた保険の必要性は?医療保険に入る前に知っておくべきこと

投稿日:2022/04/08 最終更新日:2022/08/09
3大疾病・7大生活習慣病に向けた保険の必要性は?医療保険に入る前に知っておくべきこと
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医療保険とは?

医療保険とは保険加入者全員が少しずつ出し合ったお金で、医療費負担を軽くする制度です。大きな病気やケガをしてしまった時に医療費が足りない事態を防ぐことができます。医療保険には公的医療保険と民間の医療保険が存在しています。2種類の医療保険はそれぞれ内容が異なっており、お互いに足りないところをカバーし合っています。公的医療保険は国民全員が加入する「国民皆保険制度」で、医療保険の土台のような役割を担っています。一方、民間の医療保険は、公的医療保険では対応できない場面の負担を軽減する役割を担っています。死亡することが多い病気である「三大疾病」や「七大生活習慣病」にはとくに手厚い保障が用意されています。このように、医療保険には安心して暮らせるような工夫がされています。

公的医療保険

公的医療保険は「国民皆保険制度」をとっているため、生まれたときから加入することが決められています。加入者は医療費の一部を払わずに済みます。対象金額は医療費の7~9割です。残り1~3割のみが自己負担です。
公的医療保険には3種類の保険があります。3種類のうち自分の状況に当てはまっている保険に加入します。
国民健康保険から健康保険に、健康保険から国民健康保険に切り替える場合は市町村の役所にて手続きをする必要があるため注意しましょう。

健康保険

健康保険は会社員、公務員が加入できる保険制度です。会社が所属している「健康保険組合」と「全国健康保険協会(協会けんぽ)」が保険者です。保険料は会社と折半して支払います。

国民健康保険

国民健康保険は自営業や農業を生業としているもの、会社を退職したもの、無職者が加入することのできる保険制度です。健康保険でもらえる出産手当と傷病手当が支給対象外です。保険料は前年の所得を参考に割り出され、すべて自分で支払います。

後期高齢者医療制度

後期高齢者医療制度は75歳以上の方が加入する保険制度です。職業関係なく75歳以上になれば加入することが決められています。

民間の医療保険

民間の医療保険は公的医療保険では負担されない費用が負担される医療保険です。公的医療保険のみでは負担の大きい「三大疾病」や「七大生活習慣病」などを患った場合でも、負担を大きく軽減できます。代表的な保障は入院したときのベッド代や食事代を支給されるものです。「1日何円支給」というような形がとられており、契約時に決めた金額が支給されます。ベッド代や食事代のほかにも交通費や生活用品にもお金がかかります。契約によってはそれらも支給が可能です。しかし、保険料が上がってしまうため、病気にならなかったときのことも考えて契約内容を決めましょう。

民間の医療保険に加入すべき?

より安心できる暮らしを望むなら、病気やケガをしてしまった時に備えて加入しておくべきでしょう。病気やケガをするリスクは常に付きまといます。とくに、三大疾病や七大生活習慣病などの大きな病気は命の危険が伴うこともあります。医療保険に加入していれば、治療に専念したいのに費用のことで治療に専念できないという事態は避けることができます。病気にかからなかったとしても、精神面の安定を得ることが出来ます。万が一に備えるならば、民間の医療保険には加入するべきでしょう。

三大疾病とは?

三大疾病は「がん」「心疾患」「脳血管疾患」のことを指す言葉です。日本ではこれらの病気による死亡数が多く、治療には時間が掛かります。
以下は厚生労働省から発表されている令和二年の死因順位です。

1位 がん 27.6%
2位 心疾患 15.0%
4位 脳血管疾患 7.5%

という結果になっています。発病数が多く死亡率も高い危険な病気です。早期発見が困難で症状が出始めた頃にはかなり進行していることもあります。
重症化しやすく危険な病気のため、医療保険の保障内容が手厚い傾向にあります。

3大疾病は、がんと急性心筋梗塞と脳卒中がある。
3大疾病は、がんと急性心筋梗塞と脳卒中がある。

出典:厚生労働省「第5表 性別にみた死因順位(第10位まで)別死亡数・構成割合 総 数 男 女 -13-

三大疾病保険は必要?

三大疾病保険の加入は必要です。というのも、三大失病は重症化しやすく治療に時間が掛かる病気です。そのため、治療費も多額になります。三大疾病保険に加入していれば、治療費をカバーできる可能性は十分にあります。「治療費の支払ができない」と困ることがないように、三大疾病保険には加入しておくべきでしょう。貯金がある方でも治療が長期化すれば金銭面での負担はかなり大きいものとなります。また、三大失病は死亡する確率が高い病気です。すぐに治療に移行しなければ助からないこともあります。そのようなときに治療費が用意できていないとなれば、精神的な負担も大きくなってしまいます。いざというときの備えとして三大疾病保険を検討しましょう。

三大疾病保険の種類は?

三大疾病保険には提供されている各社で保障の内容や条件が細かく異なります。主な2種類について説明します。

医療保険で三大疾病を保障

ひとつは医療保険にある特約で三大疾病を保障する内容が盛り込まれているタイプです。医療保険の特徴は、一時的に「100万円」といった高額な保障を受けることができる点です。加えて、生命保険に比べて受取条件のハードルが低い点も特徴です。「病気のトラブル」により重きをおいている方は、医療保険で三大疾病をカバーすることをおすすめします。

生命保険で三大疾病を保障

もうひとつは生命保険で三大疾病を患ったときに保障のあるタイプです。生命保険の特徴は先述の定期保険、すなわち掛け捨て型と終身保険を選択できる点にあります。さらに、生命保険は「死亡保険金」「高度障害保険金」もセットで受け取ることもできます。ただし、生命保険は複数の受取プランが用意されている分、三大疾病における受取条件が厳しい点には注意が必要です。
下記で「医療保険」「生命保険」2つの種類における主な条件を比較しながらご説明します。

  がん 心疾患 脳血管疾患
医療保険 種類問わず、がんと診断 急性心筋梗塞に限定せず入院 脳卒中に限定せず入院
生命保険 上皮内がんを除いた悪性新生物と診断 急性心筋梗塞により60日間就業不能状態 後遺症が60日継続

がんの保障に特化している「がん保険」と、がんだけでなく三大疾病に特化した「三大疾病保険」はそれぞれ異なった特徴を持っています。人によってはがん保険の方が向いていることや、三大疾病保険のほうが向いていることもあります。では、それぞれの保険がどういった方に向いているのでしょうか。比較しながら特徴を解説します。また、片方だけでなく両方加入する選択もあるため、加えて解説します。

三大疾病保険の特徴

三大疾病保険はがん以外の三大疾病においても手厚い保障を受けることができます。そのため、がんだけでなく三大疾病に不安がある方におすすめの保険です。また、掛け捨て型と貯蓄型を選ぶことができます。貯蓄型で病気にならなかったときに解約返戻金を受け取りたい方にもおすすめです。
一方で貯蓄型のデメリットとして、発病するだけでは受け取りができない場合があります。条件の厳しい保険金が多く、受け取りの対象外になるケースも出てくるでしょう。
よって、がんになったとき確実に給付金・保険金を受け取りたい方には向いていません。加えて、がんになったとき、三大医療保険の保障はがん保険の保障よりも薄い傾向にあります。がん保険では治療するたびに給付金を受け取ることが可能です。しかし、三大疾病保険ではそれほど細かい保障を受けることができません。三大疾病保険では、先述の通りがんと診断されたときにまとまった金額を受け取ることがほとんどです。

がん保険の特徴

がん保険はがんに特化している保険です。三大疾病保険に加入している方も加入しておいて損のない保障内容です。先述の通り、がんと診断されたタイミングだけでなく治療を受けるたびに給付金を受け取ることができます。がん保険の多くは抗がん剤治療、手術、放射線療法などの治療に対応しています。がんのみに特化し、ほかの病気やケガへの保障が期待できない分、月々に支払う保険料はそれほど高くありません。一方でデメリットとして、加入後3か月が経たないと保障を受け取ることができません。長い目で見ればそれほど考慮する必要はありませんが、知識として持っておきましょう。
三大疾病保険とは全く異なる内容の保険であるため、がんに不安を感じる方はどちらも加入することをおすすめします。保険料が高くなってしまいますが、がん保険のメリットである保険料の安さでカバーすることができます。

七大生活習慣病とは?

7大生活習慣病は、がん、急性心筋梗塞、脳卒中、高血圧性疾患、糖尿病、腎疾患、肝疾患がある。
7大生活習慣病は、がん、急性心筋梗塞、脳卒中、高血圧性疾患、糖尿病、腎疾患、肝疾患がある。

七大生活習慣病とは三大疾病である「がん」「心疾患」「脳血管疾患」に「高血圧性疾患」「糖尿病」「腎疾患」「肝疾患」を加えたものの総称です。
これらの病気における原因は生活習慣にあります。どれもかかる確率の高い危険な病気です。三大疾病がとくに危険とされていますが、それ以外の病気も治療が困難なものばかりです。生活習慣は簡単には変えることができません。そのため、七大生活習慣病のすべてを予防することは難しく、保険加入を視野に入れておく必要があります。

三大疾病だけでなく七大生活習慣病にまで保険は必要?

七大生活習慣病にも保険は必要です。三大疾病以外の病気も三大疾病と同様に、治療が長期化することがある病気です。また、七大生活習慣病は生活習慣が原因で発病します。そのため、患う可能性が非常に高く警戒しておかなければいけません。当然ながら三大疾病保険にのみ加入していても、ほかの病気になったときに保障の恩恵をほとんど受けることができません。家系的に掛かりやすい病気や、兆しがみられる病気の保険には加入しておいて損はないでしょう。

七大生活習慣病の保険を選ぶポイントは?

七大生活習慣病の保険の選び方においては、保障の対象、保障の手厚さ、保険料、一時金を確認することが重要です。保障の対象はよく確認しておかないと給付金の受け取り条件を満たさないことがあります。保険料は受け取ることができる金額や貯金額などをもとに自分に合っているものを選びます。保障の手厚さは給付金が何回まで受け取りできるのか、いつまで受け取りできるのかなどです。一時金はいきなりの出費に対応するために必要なお金です。これらを確認して自分の価値観に合った保険を選びましょう。

まとめ

医療保険の種類はさまざまでそれぞれ異なった特徴があります。保険料の安さ、保障の手厚さなど求めていることは人それぞれ違います。そのため、メリット・デメリットをよく調べて自分に合った保険を見つけることが大切です。また、給付金の受け取り条件はよく確認しておきましょう。病気の度合いによって受け取りが可能な場合も不可能な場合もあります。できるだけ条件の厳しくない保険に加入しておくことが、アクシデントを防ぐことにつながるでしょう。また、できるだけ発病のリスクが高い病気の保障は受けることができるように保険を選択しましょう。保障の対象が少ないと、せっかく保険に入っているのに対象外の病気にかかってしまい保障を受けられないという事態になりかねません。保険料は高くなりますが、貯蓄型や保険料の安い保険を探すなどの工夫をして、なるべく安く保障を受け取ることを考えましょう。

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