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『未来家計簿』で知るセカンドライフの備え【第1回】 - 40代からはじめるセカンドライフプラン - 退職・年金ナビ - 退職・年金ナビ
投稿日:2022/05/09
最終更新日:2022/07/29
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目次 [
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退職・年金ナビ [ 40代からはじめるセカンドライフプラン ]
【第1回】
『未来家計簿』で知るセカンドライフの備え
『人生の正午』(ユング)と言われる40歳を過ぎると、"人生の残りの時間"を意識し始める人も少なくないでしょう。40代〜50代の家計をいかにマネジメントできるかが、リタイア後の家計に大きな差を生むことになります。このコンテンツでは、40歳からセカンドライフに向けて準備したいお金のプランニング方法や、改善策についてご紹介していきます。
- セカンドライフ後の生活を考える時、"退職までにいくら貯めればいいのか?"という疑問にぶつかる人が多いようです。その答えの出し方のひとつとして、『未来家計簿』を作るという方法が有効です。一般的に、『家計のキャッシュフロー表』とも呼ばれる未来家計簿は、人生設計図に対する資金計画です。
- 概要は、毎年の収入から支出を差し引いて、残ったお金を前年の貯蓄残高に足していく、それを繰り返すだけ。その年の収支が赤字であれば、貯蓄を取り崩すことになります。毎年の貯蓄残高の変化を見ることにより、将来のライフイベントが家計にどんな影響を与えるか、赤字が続く時期がないかといったことが見えてきます。さらに、年金収入からリタイア後の支出を差し引くと、『足りないお金=リタイアまでに準備したいお金』も把握できます。寿命よりも先に貯蓄が底をつくようであれば、改善が必要というわけです。
- では、なぜ40代にとって未来家計簿が大切なのでしょうか。
多くの40代は、結婚や子どもの誕生というライフイベントを終え、そろそろ自分の家族の形が定まってくる頃です。住宅も"買う・買わない"の方針が決まっているか、すでに購入済の人も多いことでしょう。不確定要素が多かった20〜30代と違い、自分の将来について予測が立てやすく、ブレが小さくなる時期が40代です。未来家計簿から課題が見つかった場合や、退職までにいくら貯めるという目標が見えた場合、早い時期の方が改善策の選択肢が多く、無理が少ないというメリットもあります。このようにプランを立てるにも、手を打つにも、時期的なバランスがいいのが40代と言えるでしょう。 - 未来家計簿の作り方をフローにすると、以下の5つのステップになります。
『未来家計簿』の作成フロー
- では、さっそく自分の未来家計簿を作ってみましょう。
フォーマットのEXCEL表は、(株)プラチナ・コンシェルジュのHPから無料でダウンロードできます。
『ライフプラン&キャッシュフロー表 2011年度版』(未来家計簿) - 未来家計簿の完成イメージは、(図表1)をご覧ください。シリーズでは、未来家計簿を作るにあたって考慮するポイントや、見積もり方、さらには具体的な家計の見直し・改善策も紹介していく予定です。シリーズが進むにつれ、未来家計簿の精度が高まることで、見えてきた課題に対する改善方法を一緒に考えていく。その結果、安心できるセカンドライフを描けるようになることを目指します。
- 第1回目は、作成フロー�@「現状の収支を把握する」について解説します。
- (図表1)の赤枠部分ですが、家族の名前や年齢・学齢を入れた後、現在の家計状況を年額で入れます(4月1日を基準にして1年分)。労働収入は額面収入から税金と社会保険料を引いた手取り収入を入れましょう。源泉徴収票などで具体的な数字を確認できる場合はその額を、わからない場合は概算でかまいません。年収や扶養家族の数により割合は変わりますが、会社員の場合、額面収入に対しておよそ0.7〜0.85倍した金額と考えればいいでしょう。扶養の範囲で働く妻は、「額面=手取り額」です。家賃収入などがある場合は、「その他の継続的な収入」欄に入れましょう。「一時的な収入」とは、例えば退職金や養老保険・子ども保険の満期金など、臨時に入ってくるお金です。
- 支出についても生活費、住宅費、教育費、保険料など継続的にかかるお金と、一時的にかかるお金を分けて記入します。住宅に関する費用は、ローン返済など一定の時期で終わってしまうものと、マンションの管理費や修繕積立費など、一生涯かかり続けるお金を分けておくと、管理しやすいでしょう。
- 最後に、前年度末の貯蓄残高を入力します。自動的に本年度末の貯蓄残高が計算され、今年1年分が完了です。
- この後は、人生設計図を描きながら、資金計画をスタートさせます。第2回目では、子どものいる40代家庭で、負担が増してくる教育費についてご紹介します。