本コンテンツは当サイト編集部が独自に制作しております。各広告主様やアフィリエイトサービスプロバイダ様から商品案内や広告出稿をいただくこともありますが、各事業者様がコンテンツ内容等の決定に関与することはございません。本サイトは広告およびアフィリエイトサービスにより収益を得ています。コンテンツ内で紹介した商品が成約されると、売上の一部が当サイトに還元される場合があります。
退職・年金ナビ [ 目指せ!バランスシート・リッチ 長期資産づくり ]
【第21回】
戦略アロケーションの背景にある考え方
-
グローバル・リンク・アソシエイツ 代表 米田 隆 - 戦略アセット・アロケーションの採用に当たっては、幾つかの重要な前提があります。
- 第1に、長期保有することで、アセットクラス本来の持つ期待収益率に収れんしていく統計上の事実。例えば、1年で見れば、プラス30%からマイナス30%と大きく変動する株式の収益率も、10年を超える長期に見れば、例えば10%前後という平均値に近付いてくることを指しています。この現象を運用の世界では、「平均への回帰」と呼んでいます。
-
表:世代別戦略アセット・アロケーション
ポートフォリオ番号 1 2 3 4 対象年齢 23才〜35才 36才〜45才 46才〜55才 56才〜65才 期待収益率 10.88% 9.70% 8.31% 6.92% リスク 20.25% 15.80% 11.12% 6.84% 資産配分 日本株 10% 7.5% 5% 2.5% 米国株 25% 18.75% 12.5% 6.25% 欧州株 15% 11.25% 7.5% 3.75% 新興国株 50% 37.5% 25% 12.5% 日本債券
(ヘッジなし)10% 20% 海外債券
(ヘッジなし)5% 2.5% 海外債券
(ヘッジあり)20% 30% 40% 新興国債
(ヘッジあり)7.5% 15% - 表を見る通り、長期で見て期待収益とリスクも、理論値通り株式投資の構成比率の減少と共に順次下がっている点にご注目下さい。(今回のデータ作成に当たってはPWM日本証券株式会社の浦上調査部長の協力を得ました)。
- 執筆:株式会社グローバル・リンク・アソシエイツ 代表/米田 隆
掲載日:2012年月1月4日
米田 隆(よねだ たかし)氏
株式会社グローバル・リンク・アソシエイツ代表取締役
1981年早稲田大学法学部卒業、日本興業銀行入行。 85年米フレッチャー法律外交大学院修士(国際金融法務専攻)。85〜91年、日本興業銀行企業審査部、PB推進部に勤務。91年(株)グローバル・リンク・アソシエイツを設立、代表取締役に就任。96年(株)グローバル・ベンチャー・キャピタルを共同設立、取締役就任。99年エル・ピー・エル 日本証券(株)代表取締役社長、2008年12月より同社取締役会長。2010年6月同社退任後、グローバル・リンク・アソシエイツ代表に復帰。