一般信用取引 (いっぱんしんようとりひき )

一般信用取引とは、無制限信用取引とも呼ばれているように、建玉の返済期限がない信用取引を指します。 かつての日本株式市場には、返済期限のある制度信用取引しか存在しておらず、そのルール作りも証券取引所が定めている使いづらい物でした。ですが、金融ビッグバンと呼ばれる1998年の規制緩和の一環として、一般信用取引が利用出来るようになり現在に至っています。制度信用取引とは違い、取引ルールは各証券会社が設定出来るため、柔軟な内容の物が多くなっています。 その長所は、原則として建玉の返済期限が無いこと、証券取引所で取り扱われている上場銘柄全てが対象であること、空売り時に発生する利息に相当する逆日歩払いの必要がないことの3点です。 ただし、証券会社によっては返済期限の上限が数年に定められています。また、空売りを取り扱っている証券会社は日本国内では数社しか存在しないのが現状です。 一般信用取引は、制度信用取引よりも利便性に優れていますが、その対価として総じて1%程度金利が高いことが短所です。