JASDAQ (じゃすだっく )
JASDAQとは、国内の新興企業を主な対象とした証券市場の一つです。かつては店頭登録市場と呼ばれ、証券会社の店頭だけで取引が行われていましたが、それでは企業が資金を集めることが難しいため、1980年半ばに証券取引所化を目指した整備が行われ、2004年に現在の姿に至りました。現在では、約1000社余りが本市場に上場し、時価総額は8兆円を越えています。
従来の証券取引所では見ることが出来ない斬新なサービス業を営む企業が上場していることが特徴で、たとえば学習塾や先物取引会社、老人介護業者などがその一例です。
日本では伝統的に大企業による株式の相互持ち合いが行われていますが、JASDAQにおいてはそのような行為はほとんど見かけられず、その銘柄のほとんどは個人投資家所有です。
JASDAQは、証券会社などの取引業者に営業日中の自己計算による注文を義務づける特殊な競争売買方式を採用しています。その結果、旧来の証券市場よりも活発な売買が実現され、多くの投資家を惹きつける原動力となっています。