1989年の湾岸ショック (1989ねんのわんがんしょっく)

今回、解説させて頂く湾岸ショックとは株式市場で一番の指数とされる日経平均株価の相場が急落した事をいいます。 1989年の暮れに3万8901円89銭という最高値で年越しをしましたが、翌年の1990年になると原油価格が一気に上昇しさらには金利が上昇するという状況に陥り一気に下降局面へと転換していきました。 そこに今回説明させて頂いている本題の湾岸ショックの最大の原因となる湾岸戦争が同年の8月に勃発しました。そしてこの湾岸戦争をきっかけにさらに原油の高騰と金利高がひどくなりこの時の日経平均株価は2万4千円台を割り込み年初の1/3の水準となりました。 湾岸戦争ではイラク軍のクウェート侵攻に際し。石油などの輸入を禁止することを断行した為、これを引き金に株価が暴落したとも言われています。 この時は日経平均もそうですが世界的に株価が大きな打撃を受け下落していき前年の株価好調ぶりとは全く逆の一年となりました。この一連の株価下落を湾岸ショックと呼んでいます。