持ち合い

「持ち合い」とは、株式会社組織の金融業者や企業同士がそれぞれが発行する株式を保有している状態のことを言います。このように、それぞれの株式を保有する株式のことを「相互保有株式」と呼びます。 この状態に似た構造はドイツにもありましたが、ほぼ日本特有のものだといわれています。 例えば、A社がB社を、B社がC社を、C社がA社の株を保有しているという複雑な場合もあります。このような関係は、「循環的相互保有」や「三角持ち合い」などと呼ばれます。 株式持ち合いがおこなわれる目的としては、それぞれの相互の安定株主となることで「敵対的買収」から自社を防衛することや、相互企業の間で関係を強化させることができるメリットがあるためです。他にも、経営権の取得やグループ化があります。 一方で、株を持ち合うことにより株主総会の形骸化や、株を保有している相手の株価が落下した場合には自社の業績にも大きな影響を与えるなどのデメリットもあります。