アウトライト取引 (あうとらいととりひき )
アウトライト取引とは、外国為替取引において直物為替(スポット)や先物為替(フォワード)の売買を単体で行うことをいいます。
つまり、買い戻しや売り戻しの条件を付けずにそれぞれ単独で行うことをいい、買切り(単純買付)または売切り(単純売付)取引のことです。マーケットの動く方向を予想し、それによって売りや買いをそれぞれ単独で行い売買益を得ようとする取引手法で、相場の方向性に賭けない裁定取引に対比して使われます。
売買の両当事者が受け渡し期が異なる同額の為替を同時に交差的に売買を行う取引であるスワップ取引と対するのがアウトライト取引で、アウトライト取引で為替調節が難しい場合の為替持高調節の手段としてスワップ取引が使われます。
アウトライトには同じポジションを保有し続けることが出来ず、金利もつかないなどの特徴があり、大きく変動している相場に短期勝負で挑む際の手法として用いられる取引でもあります。そのままにしておくとすぐに自動決済されるという特徴もあります。