頭と尻尾はくれてやれ (あたまとしっぽはくれてやれ )
株式相場格言の一つで「頭と尻尾はくれてやれ」というものがあります。
頭と尻尾はくれてやれという用語の「頭」と「尻尾」は儲け損ねた利益のことを指しています。その利益を「くれてやる」のはどうしたことかと思ってしまいますが、この儲け損ねた利益は取引のタイミングを逸することがないよう必要なコストとして考えるというものです。
具体的な例を挙げると、下げの最中に「底」だと思って買うのではなく、一旦底をつけて株価が戻ってきたところ“あそこが底かと確認できた”と思うところで買うのが無難であり「底値から上昇してきて、あれが底値だった」と確認できるまでの間の値上がりはみすみす捨てることにるが“それは安全のコストと割り切って無視するべき”と積極的に放棄する。つまり「頭はくれてやる」のです。
同様に 「尻尾はくれてやれ」ですが“もう天井かなと思っても、さらに上がる。まだまだ上がると思ったが、もう天井だった”というのが相場です。
となると“天井がどこか判らないがこの辺りが売り時だ。売った後、値上がりするかも知れないが「それは買った人に差し上げよう」”と考えた方が賢明である。つまり『尻尾はくれてやる』のです。
この格言の意味するところは「頭と尻尾はそれぞれ天井、底値を確認するためのコストと考え、買い逃がし、売り逃しをしないために積極的に無視しましょう。」ということになります。