弱気
株式の中には局面によって同じ言葉を使っているのに、同じ意味をなさない言葉というのがあります。その代表が弱気という言葉です。この表現を株式市場で使用するときは、投資をするという判断を下すには条件が厳しい場合など投資銘柄に対する投資をすべきではない場合の表現です。
しかし、昨今のトレード状況の変化により、チャートを用いたテクニカル分析の手法が一般的に行われるようになったこともあり、もう一つ有力な弱気の意味が浸透してきたのです。
それが、チャート分析による表現です。例えば、チャート分析により投資の判断をする場合の指標の一つに出来高というものがあります。株式の転換点や押し目、またボックストレンドの中において、出来高を伴う変動を強いトレンドととらえることがありますが転換点で値動きこそ変動しているものの出来高を伴わない変動の場合、市場の買い気配がないとし弱気と判断されます。
このように同じ言葉でも意味に微妙な違いがあります。正確に場面を把握し内容を理解することが大事なことだとわかります。