GDPデフレーター (GDPでふれーたー )
GDPデフレーターは、名目GDPを実質GDPに評価しなおすための指標の事を言います。国内で生産された商品やサービスの合計額である国内総生産は、主に二つの種類によって成り立っています。それが、名目GDPと実質GDPです。
前者の場合は、それぞれの年の生産数量と市場価格をかけて生産されたものの価値を算出することになるため、例えば翌年に商品やサービスの値段が三倍になれば名目GDPも三倍になります。名目的な商品やサービスの価格の変動に左右される事になるため、経済の規模を示す指標として利用されることになります。
そして、後者は基準年を決めて商品やサービスの経済的な規模を算出することになります。基準年からどの程度物価の変動があったのかを調べることになるため、単年度の物価の上下動はそれほど重視されません。これは名目GDPを除外した方法で算出されることになるため、より実質的な経済活動の規模を把握するために利用されます。
GDPデフレーターは、複雑な実質GDPを名目値から算出するために必要な指標なのです。