30歳(30代)夫婦の平均貯金額・理想の貯金額とは?|今後必要になる使い道

投稿日:2025/01/16 最終更新日:2025/01/30

ここでは、30代夫婦が効率よく貯金を増やす方法やモデルプランについてお話しします。平均貯金額や理想の金額、資産運用の活用方法など、将来の備えに役立つ情報を詳しく紹介します。

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この記事の監修者

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菅原良介

株式会社Finatext

ファイナンシャルプランナー

早稲田大学政治経済学部経済学科卒業。Finatextグループで展開される投資・証券サービスのディレクターを担当。保有資格は「2級フィナンシャル・プランニング技能士」「日本テクニカル協会認定テクニカルアナリスト」。資産形成に関するセミナー講師や執筆活動も積極的に行っているほか、株式投資の基礎や資産形成、ライフプランニング、資金計画などのアドバイスを得意とする。

30歳(30代)夫婦の平均貯金額・理想の貯金額

30代になると、夫婦で将来のためにどれくらい貯金が必要なのか気になりますよね。ここでは、30代夫婦の平均的な貯金額や、理想とされる目標額についてデータを参考に詳しく説明します。この説明を参考にしてもらい、自分たちの現状と照らし合わせて、無理のない貯金計画を考えるきっかけにしてください。

30歳(30代)夫婦の平均貯金額・理想の貯金額

  1. 平均貯金額
  2. 平均中央値
  3. 理想の貯金額

平均貯金額

調査によると30代夫婦の平均貯金額は、約850万円と言われています。「えっ、そんなに?」と感じる人もいるかもしれませんが、この数字には、金融資産を保有している家庭や、たくさん貯金している家庭も含まれているので、少し高めに感じるかもしれません。

参考:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)

共働き世帯だと収入が2人分になるので、その分貯金のペースも早い傾向があります。一方で、子どもの教育費や住宅ローンなどの出費が増えてくるのもこの年代の特徴。貯金がなかなか思うように進まない家庭も少なくありません。

平均値をみて「そんなに貯金できてないな…」と思った方も、焦る必要はありません。まずは毎月の固定費を見直して、少しずつ貯金を増やすところから始めてみましょう。たとえば、現在契約しているスマホの通信費や登録しているサブスクを削減して、浮いたお金を貯金に回すだけでも、長い目で見れば大きな差になります。

平均中央値

平均貯金額と比べて、より現実的で生活実態を反映している数字と言えるのが「中央値」です。30代夫婦の中央値は、約330万円とされています。これは、貯金が多い家庭と少ない家庭のちょうど真ん中に位置する数値で、多くの家庭がこのあたりに集中しているということです。

参考:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)

「まだ300万円も貯金がない…」と預金額と中央値を比較して、不安に思う方もいるかもしれませんが、無理なくコツコツ貯めていけば大丈夫。例えば、毎月3万円ずつ貯金すれば、1年で36万円、5年で180万円になります。それにボーナスなどを加えれば、中央値を超えるのもそう遠くない話です。

重要なのは、無理をしないことです。家計が苦しくなるような貯金は続かないので、自分たちに合ったペースを見つけることが大切です。毎月少しでも貯める習慣が身につけば、自然と貯金は増えていきます。

理想の貯金額

30代夫婦の理想の貯金額としてよく挙げられるのが1,000万円です。「1,000万円なんて遠すぎる…」と思うかもしれませんが、これはあくまで目安です。住宅購入や子どもの教育費、老後資金を見据えた上で、将来に余裕を持つための参考値と考えてください。

たとえば、家を買う際の頭金として数百万円が必要だったり、子どもが生まれると教育費がどんどん増えたりします。この際には1000万円が必要になってきます。さらに、老後の資金も少しずつ準備しておきたいところです。そう考えると、ある程度の貯金が必要になってくるのは確かです。

「1,000万円なんて無理!」と思った人も安心してください。大切なのは、少しずつでも積み重ねることです。たとえば、毎月5万円を10年間貯金すれば、それだけで600万円になります。そこにボーナスや資産運用の利益を足せば、1,000万円も十分に目指せる金額です。

共働きなら収入をうまく活かして、どちらか一方の収入を生活費、もう一方を貯金に回すなどの工夫も効果的です。無理せず、自分たちに合った方法で理想の貯金額に近づいていきましょう。

30代夫婦が今後必要となる貯金の使い道

30代は、夫婦としての生活が本格的にスタートし、将来の計画をしっかり考える時期です。家族の成長やライフイベントを見据えたお金の使い道を事前に把握しておけば、安心して日々を過ごせるはずです。ここでは、30代夫婦にとって大切な貯金の使い道を具体的に解説していきます。これからの生活をより豊かにするためのヒントにしてみてください。

30代夫婦が今後必要となる貯金の使い道

  1. 住宅購入やリフォームにかかる費用
  2. 医療費や健康維持のための費用
  3. 車の購入やメンテナンス費用
  4. 自己投資やキャリアアップのための費用
  5. 災害や緊急時の備え

住宅購入やリフォームにかかる費用

住宅購入は、多くの夫婦にとって人生で最大の買い物の一つです。「マイホームが欲しい」と考える人も多いと思いますが、頭金や諸費用など、最初にまとまったお金が必要になります。たとえば、3,000万円の住宅を購入する場合、頭金は一般的に住宅購入価格の10~20%が必要だとされていることから600万円ほど準備しておくと安心です。

さらに、購入後も固定資産税や管理費、修繕費などがかかるため、計画的に貯金をしておくことが大切です。中古住宅を購入する場合には、リフォーム費用も考慮しましょう。キッチンやバスルームの改装、壁紙の張り替えなど、意外と費用がかさむこともあります。

「家を買うのはまだ先かな」と考えている人も、今から少しずつ貯金を始めておくと、将来の選択肢が広がります。住宅ローンを利用する場合でも、頭金が多いほど借入額が少なくなるので、長期的に見れば家計が楽になりますよ。

医療費や健康維持のための費用

30代は、健康の大切さを改めて実感する年代でもあります。夫婦はもちろん、子どもがいる場合は家族全員の健康を考える必要があります。特に、出産費用や子どもの予防接種や通院費用、親の介護が必要になった場合の支出など、医療費は見えない形で増えることが多いです。

また、健康維持のためにジム通いや健康食品を取り入れる家庭も増えています。これらは直接的な医療費ではありませんが、長い目で見れば健康を守るための大切な投資と言えるでしょう。病気を未然に防ぐことで、病院にかかることが少なくなり、大きな医療費を回避できるかもしれません。

貯金をする際には、「医療費用」として最低でも数十万円を確保しておくと安心です。さらに、民間の医療保険やがん保険に加入している場合、その保険料も生活費の中に組み込んでおくと良いでしょう。突然の高額出費にも対応できるよう、余裕を持った計画を立てておきたいです。

車の購入やメンテナンス費用

車を持っている家庭では、購入費用だけでなく維持費も大きな支出になります。新車を買う場合、車種によって異なりますが200万円〜300万円程度が一般的です。これに加えて自動車税、保険料、燃料費、車検費用などを含む費用が毎年かかります。

公共の交通機関の便の悪い地域などは車が重宝します。また、子どもがいる家庭などでは、送り迎えや家族旅行の際に車を使う機会が多くなるため、車は欠かせない存在です。ただし、古い車を使い続けている場合、修理費用がかさむこともあります。タイヤ交換やオイル交換など、定期的なメンテナンス費用も見逃せません。修理費が新車の購入費を上回ることもありますので、しっかり確認しましょう。

車関連の費用を計画的に貯金しておけば、買い替えや大きな修理が必要になった時も焦らずに対応できます。家計の一部を「車用貯金」として分けておくと、安心感がぐっと増します。

自己投資やキャリアアップのための費用

30代は、自分たちのキャリアやスキルを伸ばすためにお金を使う良いタイミングでもあります。資格取得やスキルアップのためのセミナー、外国語習得のための語学学校などに投資することで、将来的な収入アップやキャリアチェンジの可能性が広がります。

たとえば、資格試験に挑戦する場合、受験料や教材費で数万円〜数十万円の費用がかかることもあります。転職や副業を考えている場合は、必要なスキルを学ぶためのコストを事前に確保しておくとスムーズです。

また、自己投資は家計の出費として見える形で現れるものですが、長期的には「収入を増やすための投資」としてリターンが期待できます。無理のない範囲で、自分たちの将来に役立つスキルを身につけるための貯金を作っておくと良いでしょう。

災害や緊急時の備え

日本では地震や台風などのさまざまな自然災害が多いため、災害時に備える貯金も重要です。非常食や防災グッズを揃えるだけでなく、住居に被害が出た場合の修繕費用や一時的な生活費も想定しておく必要があります。

また、突然の失業や長期間の収入減少といった緊急事態に備える「生活防衛資金」も欠かせません。最低でも生活費の6ヶ月分、できれば1年分を目標に、緊急時に使える資金を確保しておきましょう。

災害や緊急時の備えは、普段の生活ではあまり意識しない部分かもしれませんが、いざという時に役立つお金があると心強いです。定期的に防災用の貯金額を確認し、必要に応じて見直してみてください。

30歳夫婦が貯金を増やすおすすめの資産運用7選

30代は、貯金だけじゃなくて資産運用にも目を向けたい時期です。将来のためにお金を少しずつ増やしていける仕組みを作っておくことで、資産形成が進み、安心感がぐっと高まります。「金融商品の購入ってどうやるの?」「何から始めたらいいのかわからない」「リスクが怖い」と思っている方も、まずは簡単で少額から始められるものに挑戦してみましょう。ここでは、30歳夫婦におすすめの資産運用を7つ詳しくご紹介します。それぞれの特徴をしっかり理解して、自分たちに合った方法を見つけてください。

30歳夫婦が貯金を増やすおすすめの資産運用7選

  1. ロボアドバイザーによる自動運用
  2. ETF(上場投資信託)
  3. 積立型保険
  4. 金投資
  5. コモディティ投資
  6. REIT(不動産投資信託)
  7. クラウドファンディング型投資

ロボアドバイザーによる自動運用

ロボアドバイザーは、AIが資産運用を自動で行ってくれるサービスです。最初にいくつかの質問に答えるだけで、自分たちのリスク許容度に合わせた運用プランを作ってくれます。「資産運用を始めたいけど、何から手をつければいいのかわからない」という方にはピッタリです。

運用中は特に手間がかからず、金融商品や銘柄などの選定から売買やリバランスなど全自動なのも嬉しいポイント。例えば、サービスによっては月1万円から始めることもできるので、「まずは少額から始めてみたい」という人でも安心です。手数料が比較的安く、初心者でも取り組みやすい仕組みなので、忙しい夫婦にもおすすめです。

ロボアドバイザーは長期的な資産形成に向いているので、「投資は何をしていいかわからないが貯金だけでは物足りない」「時間をかけてゆっくり増やしたい」という考えの人には特に向いています。新NISAに対応しているものもあります。

ETF(上場投資信託)

ETFは、株式市場に上場している投資信託で、少額から始められるのが特徴です。分散投資がしやすいので、リスクを抑えながら運用できる点が魅力です。たとえば、世界の株式市場や特定のテーマに連動するETFを選ぶことで、効率的に運用を進められます。

例えば、S&P500に連動するETFを買えば、アメリカの有名企業にまとめて投資しているようなもの。これなら、個別株を選ぶ手間もなく、安心感があります。また、証券会社のアプリを使えば、簡単に売買できるのもポイントです。

分配金を再投資することで、複利の効果を生かして資産をさらに増やせる可能性があります。忙しい中でも手軽に運用を始められるので、ETFは長期的な資産形成に最適ですよ。

積立型保険

積立型保険は、貯金と保険の2つの役割を兼ね備えた商品で、計画的にお金を貯めたい人にとって便利な選択肢です。教育資金や老後資金など、将来的な大きな支出に備えたい夫婦にぴったりの方法です。毎月決めた金額を支払うだけで、満期時には元本以上の金額を受け取れることが多いのが特徴です。

また、このタイプの保険には保障機能もついているため、万が一の事態に備えることができます。例えば、生命保険の保障が含まれている商品なら、残された家族への経済的な支えにもなります。そのため、「ただ貯金するだけでは不安…」という方にも貯金以上の安心感を与えてくれます。

ただし、積立型保険は途中で解約すると元本割れするリスクがあります。契約期間が長期にわたることも多いので、契約時には自分たちのライフプランをよく考え、無理のない金額を設定することが大切です。例えば、月々1万円の保険料で10年続ける場合、120万円以上の元本に加え、満期保険金として利息分がプラスされる仕組みです。保険の契約をする際には、自分だけで判断せず、家族ともきちんとも相談しましょう。

商品によっては、老後の年金として分割受け取りが可能なタイプや、教育費としてまとまった金額を受け取れるタイプもあります。契約前に細かい条件や手数料を確認し、自分たちに合ったプランを選ぶようにしましょう。積立型保険は、計画的な資金作りと安心を同時に手に入れるための有力な選択肢です。

金投資

金投資は、長い歴史を持つ「安全資産」として知られており、特に経済が不安定な時期やインフレが進んでいる時に強いと言われています。金は世界中で価値が認められている資産であり、価格が安定しているため、大きなリスクを取らずに資産を守りたい人に適した投資方法です。

投資の方法としては、純金積立や金の現物(地金やコイン)の購入、金ETF(上場投資信託)などが挙げられます。純金積立では、毎月決まった金額を積み立てて金を少しずつ購入する仕組みです。これなら月々数千円からスタートできるので、「まとまった資金がないけど投資を始めたい」という方にもおすすめです。

一方、地金や金貨を直接購入する場合、手元に実物を持つことができます。これは「手元に実物があると安心」という人に向いていますが、保管方法に注意が必要です。厳重なセキュリティにはそれ相当の費用が発生します。また、金ETFを利用すれば、株式市場を通じて金の価格に連動した運用が可能で、手軽に売買できるのが特徴です。

金投資のメリットは、経済が不安定な時期でも価格が下がりにくいこと。例えば、株式市場が不安定になっても、金の価格が上昇するケースが多く、リスク分散の手段として優れています。また、インフレが進むと物の価値が下がりますが、金はその価値を保つため、長期的な資産運用に向いています。

初心者の方は、まずは純金積立や少額で購入できる金貨から始めてみるのがおすすめです。金投資は、短期的な利益を狙うのではなく、長期的にじっくり資産を守りたい夫婦にぴったりの選択肢と言えるでしょう。

コモディティ投資

コモディティ投資とは、金や原油、農産物、工業用金属などの商品に投資する方法です。これらの商品は、株式や債券と異なる値動きをすることが多いため、ポートフォリオ全体のリスクを分散するのに役立ちます。また、世界の経済や需給バランスに影響を受けるため、価格変動がダイナミックであるのも特徴です。

例えば、原油価格が上昇するとエネルギー関連のETFが注目されることがあります。同じように、農産物の価格が高騰する時期には、農産物関連の投資商品が魅力的な選択肢となることも。価格の動向は、天候や地政学的リスク、経済状況など、さまざまな要因に左右されます。

コモディティ投資の魅力は、世界的な需要が高まる商品に投資することで、長期的なリターンを狙える点です。特に、金や原油などの資源は、限られた資産として今後も需要が見込まれています。例えば、再生可能エネルギーの普及が進む中、リチウムや銅などの工業用金属も注目されています。

一方で、コモディティは価格変動が大きいこともあるため、初心者には少額からスタートすることをおすすめします。ETF(上場投資信託)やファンドを活用すれば、分散投資が簡単にできるので、リスクを抑えながら投資を進められます。また、長期的な視点で保有し、需給バランスが有利に働くタイミングを待つのが成功の鍵です。

コモディティ投資は、短期的な利益を狙うというよりは、資産全体の安定性を高めたい人に向いています。経済の変化に敏感な商品に投資することで、ポートフォリオにダイナミズムを加えたい方におすすめです。

REIT(不動産投資信託)

REIT(不動産投資信託)は、投資家が自ら現物の不動産を購入せずに不動産に投資する手軽な方法として人気があります。これは、投資家から集めた資金を使ってオフィスビルや商業施設、住宅などの不動産を購入し、その賃貸収入や物件の売却益を分配金として投資家に還元する仕組みです。

REITの魅力は、少額から始められる点です。不動産を直接購入する場合はまとまった資金が必要ですが、REITなら数万円程度から投資を始められるため、初心者でも挑戦しやすい選択肢となっています。また、投資信託なのでプロの運用チームが管理してくれるため、手間がかからず、初心者でも安心です。

例えば、大型商業施設に投資するREITでは、テナントからの賃貸収入が安定しているため、定期的な分配金を期待できます。一方、オフィスビルや住宅を中心としたREITでは、地域や経済状況に応じた収益が見込めるため、多様な選択肢があります。最近ではインバウンド需要による訪日でホテルREITなどが時事的に好調です。

REITのもう一つの利点は、分配金が定期的に支払われる点です。これは、安定したキャッシュフローを求める人にとって大きな魅力です。例えば、家計の一部を補填する収入源として利用することもできます。

さらに、分散投資の観点からも優れています。オフィス、商業施設、住宅、物流施設など、さまざまな種類の不動産に投資することで、特定の市場に依存しない安定性を確保できます。忙しい夫婦でも、証券会社のアプリを使えば簡単に購入でき、運用状況を確認するのも手軽です。

ただし、REITの価格は株式市場に連動することがあるため、短期的な価格変動には注意が必要です。長期的な視点で分配金を積み重ねていく運用が基本となるため、「じっくり資産を増やしたい」という夫婦には最適な選択肢です。これから不動産投資に挑戦してみたい方は、まずは少額から始めてみると良いでしょう。

クラウドファンディング型投資

クラウドファンディング型投資は、インターネットを通じて複数の投資家が少額ずつ資金を出し合い、プロジェクトに投資する方法です。最近は、不動産や再生可能エネルギー、ベンチャー企業など多岐にわたるプロジェクトが対象になっています。比較的新しい投資の手法と言えます。

少額から投資できるのが魅力で、例えば1万円程度から始められる不動産クラウドファンディングは特に人気があります。プロジェクトが成功すれば配当を受け取れる仕組みで、手軽さとリターンのバランスが特徴です。

ただし、プロジェクトごとに期間やリスクやリターンが異なるため、事前にしっかり内容を確認することが大切です。「少額でいろいろな投資を試してみたい」という方にぴったりの方法です。近年では不動産系のプロジェクトが好調でしたが、金利の上昇や人件費や部材価格の高騰などリスク度が以前よりも高い可能性があります。終了したプロジェクトの利回りを見るだけではなく、ご自身できちんと理解した上で投資することが重要です。

30歳夫婦が効率的に貯金を増やす7つの方法

30代になると、将来のためにしっかり貯金をしておきたいと思うことが増えます。ただ、「どうやったら無理なく貯金を増やせるの?」と悩む方も多いはずです。二人で協力しながら、楽しみつつ貯金を増やせる方法を取り入れれば、自然とお金が貯まっていきます。ここでは、30歳夫婦が実践できる効率的な貯金方法を7つご紹介します。日々の生活に少しずつ取り入れてみてください。

30歳夫婦が効率的に貯金を増やす7つの方法

  1. 無理のない資産運用を始める
  2. 目標達成のためのビジョンボードを作る
  3. クレジットカードやポイントを賢く使う
  4. 家族で楽しめる節約イベントを計画する
  5. 中古品の活用やリサイクルを取り入れる
  6. 節税を活用して効率的に貯める
  7. 貯金専用口座を作る

無理のない資産運用を始める

貯金を効率よく増やしたいなら、資産運用を取り入れるのがおすすめです。「資産運用って難しそう…」と思うかもしれませんが、最近は初心者でも簡単に始められる仕組みがたくさんあります。

たとえば、つみたてNISAやを活用する方法があります。つみたてNISAなら、毎月数千円からの少額投資が可能で、運用益は非課税で資産を増やせるのが魅力です。積立投資枠は毎月10万円で年間は120万円が上限ですが、成長投資枠の240万円も合わせると年間最大360万円まで運用ができます。ほかにも、自分で運用するのが難しいと感じる場合はIFAなどに相談してみるのもよいでしょう。

「まとまったお金がない」という人でも、少額から始めてみると意外と簡単に続けられます。長期的にじっくり資産を増やしていけるので、ぜひ検討してみてください。

目標達成のためのビジョンボードを作る

貯金を頑張るには、具体的な目標を持つことが大切です。そのために「ビジョンボード」を作ってみましょう。これは、自分たちの目標や夢を視覚的にまとめたボードのことで、毎日見ることでモチベーションを保つ効果があります。

たとえば、「3年後に家を買いたい」「来年は海外旅行に行きたい」といった目標を、写真やイラスト、文字で表現してボードに貼ります。それをリビングや冷蔵庫など、家族が毎日目にする場所に飾っておくと、目標が意識に根付いてきます。

家族みんなでアイデアを出し合って作るのも楽しいですよ。「お金を貯めるために節約しなきゃ」と思うより、「目標を叶えるために工夫しよう」と前向きな気持ちになれます。

クレジットカードやポイントを賢く使う

クレジットカードやポイントは、上手に活用すれば貯金の助けになります。たとえば、日常の買い物や光熱費、携帯料金の支払いをクレジットカードで行えば、ポイントがどんどん貯まります。

貯まったポイントは、現金代わりに使えるものも多いので、日用品や食料品を購入する際に活用すると、その分の支出を節約できます。ただし、クレジットカードは使いすぎに注意が必要なので、毎月の支払い総額をしっかり管理して見直すことが大切です。

還元率の高いカードや、自分たちがよく利用するショップでお得になるカードを選ぶのがポイント。少しの工夫で無理なく節約効果を得られるので、ぜひ試してみてください。

家族で楽しめる節約イベントを計画する

節約は我慢ばかりでは続きません。家族で楽しみながら節約する方法を取り入れると、自然と支出が減り、貯金も増えます。

例えば、家で「おうち映画祭」を開いて、外出する代わりに家族で映画を観る時間を楽しむのはいかがでしょうか?ポップコーンを手作りしたり、お気に入りの映画を選んだりするだけで、外出しなくても十分楽しめます。

また、「手作りピクニック」を計画して、公園や河川敷でお弁当を食べるのもおすすめです。外食費を浮かせながら、家族でリフレッシュできる時間を過ごせます。

こうした節約イベントを定期的に取り入れることで、節約が楽しい体験になります。家族みんなで協力しながら貯金を増やしていきましょう。

中古品の活用やリサイクルを取り入れる

中古品やリサイクルを活用するのも、効率よく貯金を増やす方法です。たとえば、家具や家電を買うときにリサイクルショップやフリマアプリを利用すれば、新品よりもかなり安く手に入れられます。

さらに、自宅にある不要なものをフリマアプリで販売すれば、臨時収入を得ることもできます。物を片付けながらお金も貯められるので、一石二鳥です。

環境にも優しい取り組みとしてもメリットがあるので、ぜひ日常生活に取り入れてみてください。

節税を活用して効率的に貯める

節税を意識してお金を貯めるのも賢い方法です。たとえば、ふるさと納税を利用すれば、住民税や所得税が控除されるだけでなく、地域の特産品をもらえるのでお得感があります。

また、つみたてNISAやiDeCo(個人型確定拠出年金)を活用すれば、非課税で資産を増やすことができます。これらは長期的な資産形成にぴったりの制度で、特に老後資金を効率よく貯めたい人におすすめです。

税金をうまく節約しながら、浮いた分を貯金に回すことで、無理なく資産を増やせます。まだ活用していない方はぜひチェックしてみましょう。

貯金専用口座を作る

貯金専用口座を作ることで、お金を計画的に管理しやすくなります。毎月の給料日には、あらかじめ決めた金額をこの口座に移して「先取り貯金」をするだけで、自然と貯金が増えていきます。銀行によってはアプリで自動的に貯金してくれることもあるようです。

さらに、この口座は普段の生活費には使わないルールを設けると、貯金を崩す心配も減ります。目的別に口座を分けておくと、挙式費用や旅行資金、家の頭金など、具体的な目標に向けて計画的に貯められます。

貯金が増えていくのを目にすることで、さらにモチベーションが上がるはずです。ぜひ、自分たちに合った方法で貯金専用口座を活用してみてください。

30歳夫婦の貯金モデルプラン

30代になると、「これからどれくらい貯金をすればいいのかな?」と悩むことも多いです。共働き家庭の収入や出費に合わせて計画的に貯金を進めることが大切です。また、教育費や老後資金といった大きな目標に備えつつ、日々の生活を楽しむことも忘れたくないところです。ここでは、現実的で無理のない貯金プランを具体的に3つご紹介します。

30歳夫婦の貯金モデルプラン

  1. 共働き家庭の月々の貯金目安と内訳
  2. 子どもの教育費と老後資金を両立する貯金計画
  3. 無理のない節約を取り入れた現実的なプラン

共働き家庭の月々の貯金目安と内訳

共働き家庭の大きなメリットは、収入が2人分あること。その分、貯金も効率よく進められる可能性があります。ただし、日々の生活費や趣味にかけるお金を考えると、「どれくらい貯金すればいいの?」と迷います。一般的には、家庭全体の収入の20〜30%を貯金に回すのが理想的だと言われています。

例えば、夫婦の月収合計が40万円の場合、月々の貯金額は8万円〜12万円が目安です。具体的な内訳はこんな感じに分けるとわかりやすいです:

緊急用資金(生活防衛費):3万円
将来の大きな出費(教育費や住宅購入):5万円
資産運用や投資(つみたてNISAや投資信託):2万円

「緊急用資金」は、突然の出費や収入が減ったときの備えとして必須です。そして、「将来の大きな出費」には、教育費やマイホームの購入、旅行資金などを含めましょう。また、投資に回すお金は、無理のない範囲で少額から始めるのがおすすめです。

ボーナスがある場合は、その一部を貯金や資産運用に回すことで、さらに効率よく資産を増やせます。自分たちの生活に合ったバランスを見つけてみてください。

子どもの教育費と老後資金を両立する貯金計画

教育費と老後資金、どちらも大事だけど、どうやって両立すればいいの?と悩む方も多いです。これらはどちらも長期的に準備が必要なものなので、優先順位を決めながら少しずつ貯めていくことがポイントです。

まず、教育費について。公立学校に通う場合、小学校から高校までの費用は年間で約50万円が目安と言われています。一方、私立学校の場合は、その2〜3倍かかることもあり、大学進学も考えるとさらに学費は高額に。そのため子供の進路を早めにイメージして計画を立てましょう。学資保険や教育費専用の貯金を作っておくと安心です。

次に、老後資金について。退職後に必要な生活費を1カ月20万円〜30万円と仮定すると、60歳までに2,000万円程度の貯金を目指す必要があります。つみたてNISAやiDeCoは、老後資金を準備するのに最適な制度です。これらを利用することで、税制優遇を受けながら効率的に資産を増やせます。

大切なのは、教育費と老後資金のどちらか一方に偏ることなく、バランスよく貯金を進めることです。例えば、毎月の貯金額を「教育費:老後資金=2:1」の割合に分けるなど、自分たちに合ったプランを見つけてみてください。

無理のない節約を取り入れた現実的なプラン

節約を意識することは大切ですが、無理をしすぎるとストレスが溜まり、結果的に長続きせずに終わってしまうことも。そこで、楽しみながら取り入れられる節約方法を実践するのがおすすめです。

まずは固定費の見直しから始めてみましょう。固定費は生活費のなかで、かなりの金額を占めています。通信費や保険料、サブスクリプションサービスなどを整理し、必要ないものを解約するだけでも月数千円〜数万円の節約が可能です。例えば、加入している保険の不要な内容を見直すことで、年間で10万円以上の節約につながることもあります。

また、食費の節約には「作り置き」や「まとめ買い」が効果的です。週末にまとめて作り置きをしておけば、平日の外食や買い物を減らせるので、食費の大幅な削減が期待できます。これを家族みんなで楽しむイベントにすれば、一石二鳥です。

さらに、キャッシュレス決済やポイントカードを活用して、日常の支出でポイントを貯めるのもおすすめです。貯まったポイントを日用品や食料品の購入に使えば、少しずつ節約効果が積み重なります。

節約は、我慢ばかりではなく「どう楽しむか」が大切です。夫婦で話し合いながら、自分たちに合った方法を見つけてみてください。

他の世代の平均貯金額

他の世代の平均貯金額を知ることで、自分たちの現状を客観的に把握したり、将来の貯金目標を考えたりするのに役立ちます。「うちの貯金額って他と比べてどうなんだろう?」と気になる方も多いです。ここでは、20代から70代以降まで、それぞれの年齢の平均貯金額について、金融広報中央委員会の「金融行動に関する世論調査(二人以上世帯)」の調査結果をもとに、詳しくお伝えします。自分たちのライフステージに合わせて参考にしてみてください。以下の数値は全て資料を参考にしています。

他の世代の平均貯金額

  1. 20代の場合
  2. 40代の場合
  3. 50代の場合
  4. 60代の場合
  5. 70代以降の場合

20代の場合

20代の平均貯金額は、400万円くらいと言われています。この年代は、社会人になりたてで、まだ収入が安定していない人も多いです。そのため、年収も低いので「貯金をする余裕がない!」という方も少なくありません。

一方で、しっかりとコツコツ貯金を始めている人も増えていて、特に最近ではつみたてNISAやiDeCoを活用して資産形成をスタートしている若い世代が多いのが特徴です。少額から始められる投資信託などで「とりあえず貯めてみよう」という意識が広がっています。

この時期に大切なのは、「貯金の習慣をつけること」。収入が少ないからといって諦めず、例えば毎月1万円でも貯金する癖をつけておくと、30代以降の貯蓄額で大きな差がつきます。結婚など、ライフイベントへの貯蓄を用意し始めておくのもよいでしょう。また、急な出費に備えて、最低でも生活費3ヶ月分くらいは確保しておきたいところです。

40代の場合

40代になると、平均貯金額は1,236万円くらいに増えると言われています。この年代は収入が増えやすく、貯金も1,000万円の大台に乗りやすい一方で、子どもの教育費や住宅ローンの返済など、出費が重なり負担が大きい時期でもあります。

共働きの場合は貯金の余裕が生まれやすいですが、専業主婦家庭や収入が不安定な場合は、貯金が思うように進まないこともあります。そのため、収入が増えた分をそのまま生活費に使わず、貯金に回す意識を持つことが重要です。

この年代で特に注目したいのが「教育費と老後資金の両立」です。子どもの進学費用を確保しつつ、老後資金の準備も始める必要があります。例えば、つみたてNISAやiDeCoを活用して長期的に資産を増やす仕組みを作ると、老後の備えがスムーズに進みます。

また、固定費の見直しや副業などで収入を増やす工夫を取り入れることで、貯金のスピードをアップさせることもできます。将来を見据えて、計画的に進めていきましょう。

50代の場合

50代の平均貯金額は1,600万円程度と言われています。この年代は、子どもの独立や住宅ローンの完済が近づき、少しずつ家計に余裕が生まれる時期でもあります。その分、貯金をしやすいタイミングと言えるでしょう。

ただし、老後資金をしっかり準備しておくことが大切です。60代以降の生活費を考えると、月20万円から30万円は必要になるため、退職までに2,000万円以上の貯金を目指す人が多いです。老後資金を効率よく貯めるためには、つみたてNISAやiDeCoといった税制優遇制度を活用するのがポイントです。

また、退職金をどのように使うかを考えるのも重要です。一気に使い切ってしまわないよう、分散して運用することで、老後の生活を安定させることができます。これから先のライフプランをしっかり立てて、無理のない貯金計画を進めていきましょう。

60代の場合

60代の平均貯金額は2,600万円程度と言われています。この年代では、退職金の受け取りやセカンドキャリアを考えるタイミングとなります。退職金が入ると一気に貯金額が増える人も多いですが、その後の使い方がとても重要です。

60歳以降の老後の生活費は、公的年金だけでは不足するケースも多いため、計画的に貯金を取り崩す必要があります。また、医療費や介護費用が想定以上に増える可能性もあり、年金だけでは生活を支えられないケースも。そのため、余裕を持った資金計画を立て、お金を使うことが大切です。

この年代では、つみたてNISAやiDeCoで運用を続けるのも一つの選択肢です。また、リスクの少ない資産運用を取り入れて、安定した収入源を確保することを考えましょう。老後資金の管理が将来の安心感につながります。

70代以降の場合

70代以降になると、平均貯金額は2,200万円程度とされています。この年代では、貯金を増やすというよりも、計画的に使うことが重要なテーマとなります。特に、生活費や医療費、介護費用など、年間を通して必要なお金が増える傾向にあるため、使い方をしっかり考える必要があります。

また、趣味や旅行などにお金を使って、「豊かな老後」を楽しむことも忘れたくないポイントです。無理のない範囲で貯金を取り崩しつつ、心豊かな生活を送るための計画を立てましょう。

家計の管理をシンプルにしておくと、老後の生活もストレスが少なくなります。必要最低限の生活費を確保したうえで、自分たちのペースでお金を使い、幸せな時間を過ごすことが大切です。

計画的な貯金を続けて安心した暮らしを実現しよう

この記事では、30代夫婦の平均貯金額や理想の貯金額をはじめ、将来必要となる資金の使い道や効率的な貯金方法を具体的にご紹介しました。

記事で紹介した資産運用の方法などを参考に、自分たちのライフスタイルに合った貯金計画を立ててみましょう。また、他の世代の貯金状況を知ることで、自分たちの目標をより明確に設定できます。今回の内容を踏まえ、計画的な貯金を続けて、安心した暮らしに向けた一歩を踏み出しましょう。