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東証ETF・ETN活用プロジェクト [ なるほど!ETF・ETN ]
【第9回】
ETFプロバイダーに聞く——三菱UFJ信託銀行三菱UFJ信託銀行が発行する貴金属現物ETFが上場
金1キロ相当から小口現物交換が可能
- 三菱UFJ信託銀行が発行する貴金属の現物(金、銀、プラチナ、パラジウム)を裏付け資産としたETFが7月2日に東京証券取引所に上場しました。銘柄名称は、「純金上場信託」、「純銀上場信託」、「純プラチナ上場信託」、「純パラジウム上場信託」で、これらのシリーズ愛称は「金の果実」シリーズ。
- 国内の貴金属を裏付けとしたETFの上場は初めてであり、金、プラチナでは1キログラム相当の小口から貴金属の現物への交換が可能。交換した現物は宅配便で自宅住所まで送付されるなど利便性も高く、投資家に注目されています。
- 三菱UFJ信託銀行のフロンティア戦略企画部 デベロップメントグループ 主任調査役の奥順一氏、証券代行部 海外営業推進室 室長 稲葉和彦氏に、貴金属現物ETF「金の果実」シリーズの特徴について聞きました。
- 信託銀行、商社による初めてのETF
- 「ETFは一般的に投信会社が委託者となりますが、貴金属現物上場信託「金の果実」シリーズは、三菱商事が信託委託者として貴金属の現物を拠出し、三菱UFJ信託銀行が受託者として貴金属現物を国内に保管し、東京証券取引所に受益権を上場する新しいコンセプトの商品です。
- 2006年の信託法改正で可能になった「受益証券発行信託」という仕組みを使い、信託銀行がETFの発行主体となった初めての事例です。また、商社がETFの委託者になったのも初めてであり、2010年3月の東京証券取引所の規則改正が契機となりました。」
- 「三菱UFJ信託銀行は、お客様の資産をお預かりして確実に管理すること、それをお客様のニーズに合った金融商品に衣替えして提供することを得意としています。また、三菱商事は、貴金属現物における調達力とグローバルなトレーディング体制を整えた、日本における貴金属のメインプレーヤーであり高い調達力を有します。信託財産の管理や金融商品の開発を得意とする信託銀行と、貴金属の専門家といえる商社の双方のノウハウを活かし、投資家に安心を与える金融商品となったと思います。」
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■受益証券発行信託のしくみ
- 受益証券発行信託とは、受益証券という有価証券を発行する信託のことで、委託者から拠出された信託財産を信託受託者が管理し、信託財産からの収益や信託財産を受領する権利等(受益権)を、受益証券という形にして発行します。発行された受益証券は、証券取引所に上場しますので、株式やETFと同様に、東京証券取引所で売買できます。
※本商品は、社債、株式等の振替に関する法律(以下「振替法」といいます。)第127条の2第1項に規定する振替受益権です。受益証券は、振替法で定められた例外的な場合を除き発行されません。
出所:三菱UFJ信託銀行 - 貴金属投資の魅力と、貴金属現物ETFの利便性
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三菱UFJ信託銀行
フロンティア戦略企画部
デベロップメントグループ
主任調査役 奥順一氏 - 「金、銀、プラチナ、パラジウムなどの貴金属には実物資産としての魅力があります。貴金属にはそのものに価値があって、株式などのペーパー資産とは違い無価値になるものではありません。また、世界共通の普遍的な価値を持ち、希少性のある資産ともいえます。実際に現物を見て、手に持つことができることも重要な要素です。金やプラチナの1キロバーを持っていただいた方はわかると思うのですが、大きさは名刺をちょっと大きくしたサイズで印象としては小さいのですが、手に持つと想像以上にずっしりと重い。この質感を実感できるのは、貴金属の実物資産としての最大の魅力と思います。」
- 「一方、貴金属の実物資産には、デメリットもあります。持ち運びが不便で、盗難のリスクがあり、保管費用も必要です。また、売却の際は鑑定が必要であり、手間もかかります。実際に貴金属の現物を買おうと思っても、個人投資家からみた貴金属業者は身近な存在ではなく金融機関に比べて敷居が高いという面もあるようです。」
- 「この金の果実シリーズを通じて貴金属に投資することで、実物資産のデメリットを解消することが可能となります。「金の果実」シリーズのキャッチフレーズは、『いつもの東京証券取引所で、いつもの証券会社で、株式と同じように、金の果実シリーズの取引ができる。そして、貴金属投資と同じ効果を得ることができる。』です。日本の個人投資家にとってハードルの高い貴金属投資が、金の果実シリーズを通じて身近な存在になるだろうと考えています。」
- 少額からの貴金属投資、小口での現物交換が可能に
- 「株式や他のETFと同じように証券会社を通じて株式市場で取引ができます。指標価格の単位は、日本人に馴染みのある「グラム/円」です。最低投資金額(1口)は、金・プラチナの上場信託が1グラム相当。銀の果実が100グラム相当、パラジウムの果実が10グラム相当。現在の相場水準であれば、金の果実は3500円程度、プラチナの果実は4500円程度で株式市場での売買可能であり、取引しやすい金額といえます。」
- 「また、金とプラチナの上場信託については、小口で貴金属現物への転換(交換)可能な点が大きな特徴です。金の果実であれば、1キログラム相当の口数より交換が可能であり、現在の相場水準で350万円相当の金の現物に交換できます。金とプラチナの小口交換ができる転換取扱証券会社は、三菱UFJモルガンスタンレー証券とカブドットコム証券です。今後、小口転換を取り扱う証券会社は増やしていきたいと考えております。」
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■小口転換手続きの流れ
- (2011年2月1日以降に)国内居住の受益者様から金1kgについて転換請求をいただいた場合
�@受益者様⇒小口転換取証券会社に金地金1kgへの転換をご請求頂きます。 �A証券会社は、三菱UFJ信託に対して、転換請求者情報を取り次ぎます。�B三菱UFJ信託は、証券会社を通じて、受益者様に実際にかかる費用をご請求致します。 �C三菱UFJ信託銀行から三菱商事に金地金発送の連絡を致します。 �D三菱UFJ信託銀行側から受益者様に金地金を発送致します。
出所:三菱UFJ信託銀行 - 貴金属現物は国内倉庫で保管。宅配便で14日以内に、金、プラチナの現物が届く
- 「貴金属現物は日本国内の倉庫で保管します。現物資産に裏付けがあるETFでも、資産を海外に保管する場合はその実感がわきにくい。一方、国内の倉庫に保管されていればより身近に感じることができるのではないでしょうか。この要件を満たすことは貴金属現物ETFのポイントのひとつだと考えました。」
- 「金、プラチナを小口交換する場合、宅配便で、投資家のご自宅まで送付されます。地方に住んでいる投資家が金などの現物を手にしたくとも、都市まで行かなければならないということはなくなります。」
- 「交換の受付日から金が14営業日以内、プラチナが30営業日以内に発送します。実際には、1週間程度で投資家の手元に届くと思います。現物資産の受領時は、本人確認を実施し、本人しか受け取れないシステムになっています。資産の保管から発送までの期間は保険に加入しており、安心して現物に転換(交換)していただけます。実際に小口転換を開始するのは、2011年の2月1日。それまでは楽しみに、小口転換に必要な受益権口数をお持ちになってお待ちいただければと思います。」
- 新聞の商品欄の価格にほぼ近い価格で取引
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三菱UFJ信託銀行
証券代行部 海外営業推進室
室長 稲葉和彦氏 - 「指標価格は、東京工業品取引所で最も流動性がある期先の先物価格を現物に引き直した現物理論価格を採用しています。指標価格と現物価格の差は、金利とリースレートの差分ですが、新聞の商品欄に毎日掲載されている価格にほぼ近い価格で取引できると考えます。」
- 「流動性の面では、株式市場でマーケットメーカーがオファーとビットを入れますので、買ったけど売れない、ということはないと思います。 また、貴金属は世界共通の商品であり、東京以外でも、ニューヨーク、ロンドン、スイスで取引されており、偏った価格になった場合は、アービトラージ(裁定取引)が入り、適正な価格に収斂されると考えています。」
- 貴金属の特性
- 「金は宝飾品用や投資目的の金保有などの需要があります。プラチナ、パラジウムは自動車の排ガス触媒など工業用需要が大きく、世界の景気動向の影響を受けやすくなっています。いずれの貴金属も希少性があり需要の高い金属といえます。」
- 「また、プラチナやパラジウムの供給量は、南アフリカ共和国、ロシアの2カ国が世界全体の大部分を占めており供給ソースの偏在が著しく、これらの国に何か問題が生じた場合、供給が大幅に減少するリスクがあります。そのため、金の果実シリーズは、貴重な資源である貴金属を国内に備蓄するという社会的な役割も担っています。」
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対象指標価格の推移(2010年3月1日〜6月30日)
- ※各指標価格は、金およびプラチナは1グラム、銀は100グラム、パラジウムは10グラムあたりの価格です。
出所:三菱UFJ信託銀行 - 掲載日:2010年月07月07日/株式会社QBR
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