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日本株を代表する株式指数 「TOPIX」とETF投資(後編) - ETF活用術 - 東証ETF活用プロジェクト 東証ETF
投稿日:2013/06/27
最終更新日:2022/11/01
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目次 [
]
東証ETF・ETN活用プロジェクト [ 個人投資家のETF活用術 ]
【第4回】
日本株を代表する株式指数 「TOPIX」とETF投資(後編)
- 前回に引き続きTOPIX関連のETF投資についてお話ししていきます。TOPIX連動型ETFをどう活用するかを考えるときに、知っておきたいことがいくつかあります。まずは、非上場の投資信託にもTOPIX連動型商品がありますが、それらとETFはどう使い分けられているのか。また、商品名に「TOPIX」とついたETFの中には、規模別や業種別の銘柄が多数ありますが、それらはどんな使い方があるのでしょうか。
- なぜETFが有利なのか
- TOPIX連動型に限ったことではありませんが、ETFはインデックス連動型ファンドですから、同じインデックスに連動した投資信託が数多く設定されています。
- 自分のポートフォリオの核にTOPIX連動型ファンドを置いて、たとえば5年、10年といった長期間保有すると考えるなら、ETFに限らずTOPIX連動型の投資信託を候補にしても良いかもしれません。投資信託であってもTOPIX連動型は信託報酬が低めですし、自動積み立てプランで定額買い付けをして時間分散を図るのもいいでしょう。
- しかし、短期的・中期的な期間で投資プランを立てるなら、ETFが断然使いやすくなります。TOPIXに採用されている日本の上場会社の実力からすると、数年間みれば上昇していることを期待できるとしても、1年間や半年間といった比較的短い期間で見ると、業績別の好不調などもあるでしょうし、必ずしも市場全体が上昇していくとは限らないのが現実です。
- 個別銘柄株への投資では安いときに買い、高くなったら売るというタイミングをみる戦略が必要ですが、市場平均をとるためのTOPIX連動型ファンドへの投資であっても、比較的安いときに投資したいものです。買いと売りのタイミングをある程度は考えたい個人投資家には、常に値段がわかり流動性が高いETFが適しています。また、TOPIXのほかに先進国株やエマージング株のインデックスを手がかりとして個人でも国際分散投資ポートフォリオを組めるのがETFの魅力のひとつですが、ETFであれば各地域経済の好不調によって比率を変えるのも簡単にできます。
- 多様化する規模別・業種別ETF
- さて、TOPIX連動型ETFのグループ商品として、「TOPIX Core30」や「TOPIX−17」といった言葉が銘柄名に入っているETFが多数あります。これらも東京証券取引所が算出しているインデックスで、TOPIXのシリーズです。
- 「TOPIX Core30」や「TOPIX Mid400」「TOPIX Small」などは時価総額の規模別インデックスで、Core30は、流動性の高いことを加味して時価総額の大きな30銘柄を選んだものです。代表的な大型株の値動きを示しています。これに対して、Mid400は中型株で、規模の上位100銘柄に次ぐ時価総額の400銘柄です。Smallは小型株で、時価総額の上位500銘柄と上場後間もない銘柄を除いたものです。
- また、「TOPIX−17」は17業種別のインデックスです。こちらのETFの場合は、業種名も銘柄名に入っています。
- これらの規模別・業種別のインデックスに連動したETFは、市場平均を上回ることをめざすアクティブ投資をする場合に適しています。
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出所:東京証券取引所 - 経済の波によって入れ替え
- 規模別や業種別インデックスを活用したアクティブ投資は機関投資家にとってはおなじみの投資方法です。基本は、最初にある比率(ウェイト)でいろんな銘柄を持っておき、経済の波・トレンドを見ながらウェイトを変更していきます。規模別でいえば、大型株が好調なときもあれば、小型株が好調のときもあります。好調な規模を選んで多めに持つ、つまりウェイトを高めることで、市場平均からアウトパフォームすることを目指すというわけです。
- 業種別はさらに細かいトレンドを見ながら、保有する銘柄のウェイトを変えていきます。これまでの日本経済の大きなトレンドとして、輸出産業が強い時期が何度もありました。そうした時期には、「TOPIX−17」のうち、「自動車・輸送機」や「電機・精密」のウェイトを高めることで、市場平均より高めのリターンを狙うことも考えられるでしょう。一方、景気が後退局面に入った時期には、公益セクターである「電力・ガス」や「情報通信・サービスその他」の株価が下がりにくいケースが多いので、それらのウェイトを高めるといった投資戦略を立てることもできます。
- このような方法で、規模別・業種別のETFは機関投資家によって活用されています。時間や資産規模に制約のある個人投資家がそうした機関投資家のETF活用法を完全にまねるのは難しいかもしれませんが、応用はできます。市場平均より少し高いリターンを目標とするなら、TOPIX連動型ETFと同時に好調な規模や業種別のETFも持っておくことで、目標達成の可能性が大きくなります。
- また、日本経済全体が停滞している時でも、好調な業種があるものです。規模別・業種別のTOPIXシリーズをみながら、ETFの活用を考えてみると良いのではないでしょうか。
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TOPIXシリーズが対象指標の東証上場ETF一覧(2010.7.2現在) 銘柄コード順
TOPIX 対象指標 コード 名称 売買単位(口) 信託報酬
(税抜き)管理会社 TOPIX 1305 ダイワ上場投信−トピックス 100 0.11% 大和証券投資信託委託 TOPIX 1306 TOPIX連動型上場投資信託 10 0.11% 野村アセットマネジメント TOPIX 1308 上場インデックスファンドTOPIX 100 0.09% 日興アセットマネジメント TOPIX 1348 MAXIS トピックス上場投信 10 0.08% 三菱UFJ投信 規模別 対象指標 コード 名称 売買単位(口) 信託報酬
(税抜き)管理会社 TOPIX Core 30 1310 ダイワ上場投信−トピックス・コア30 100 0.22% 大和証券投資信託委託 TOPIX Core 30 1311 TOPIX Core 30 連動型上場投資信託 10 0.22% 野村アセットマネジメント TOPIX100 1316 上場インデックスファンドTOPIX100日本大型株 10 0.20% 日興アセットマネジメント TOPIX Mid400 1317 上場インデックスファンドTOPIX Mid400日本中型株 10 0.50% 日興アセットマネジメント TOPIX Small 1318 上場インデックスファンドTOPIX Small日本小型株 10 0.50% 日興アセットマネジメント TOPIX Core 30 1344 MAXIS トピックス・コア30上場投信 10 0.19% 三菱UFJ投信 業種別 対象指標 コード 名称 売買単位(口) 信託報酬
(税抜き)管理会社 電気機器株価指数 1610 ダイワ上場投信−東証電気機器株価指数 100 0.22% 大和証券投資信託委託 銀行業株価指数 1612 ダイワ上場投信−東証銀行業株価指数 1,000 0.22% 大和証券投資信託委託 電気機器株価指数 1613 東証電気機器株価指数連動型上場投資信託 10 0.22% 野村アセットマネジメント 銀行業株価指数 1615 東証銀行業株価指数連動型上場投資信託 100 0.22% 野村アセットマネジメント TOPIX-17食品 1617 NEXT FUNDS 食品(TOPIX−17)上場投信 1 0.32% 野村アセットマネジメント TOPIX-17エネルギー資源 1618 NEXT FUNDS エネルギー資源(TOPIX−17)上場投信 1 0.32% 野村アセットマネジメント TOPIX-17建設・資材 1619 NEXT FUNDS 建設・資材(TOPIX−17)上場投信 1 0.32% 野村アセットマネジメント TOPIX-17素材・化学 1620 NEXT FUNDS 素材・化学(TOPIX−17)上場投信 1 0.32% 野村アセットマネジメント TOPIX-17医薬品 1621 NEXT FUNDS 医薬品(TOPIX−17)上場投信 1 0.32% 野村アセットマネジメント TOPIX-17自動車・輸送機 1622 NEXT FUNDS 自動車・輸送機(TOPIX−17)上場投信 1 0.32% 野村アセットマネジメント TOPIX-17鉄鋼・非鉄 1623 NEXT FUNDS 鉄鋼・非鉄(TOPIX−17)上場投信 1 0.32% 野村アセットマネジメント TOPIX-17機械 1624 NEXT FUNDS 機械(TOPIX−17)上場投信 1 0.32% 野村アセットマネジメント TOPIX-17電機・精密 1625 NEXT FUNDS 電機・精密(TOPIX−17)上場投信 1 0.32% 野村アセットマネジメント TOPIX-17情報通信・サービスその他 1626 NEXT FUNDS 情報通信・サービスその他(TOPIX−17)上場投信 1 0.32% 野村アセットマネジメント TOPIX-17電力・ガス 1627 NEXT FUNDS 電力・ガス(TOPIX−17)上場投信 1 0.32% 野村アセットマネジメント TOPIX-17運輸・物流 1628 NEXT FUNDS 運輸・物流(TOPIX−17)上場投信 1 0.32% 野村アセットマネジメント TOPIX-17商社・卸売 1629 NEXT FUNDS 商社・卸売(TOPIX−17)上場投信 1 0.32% 野村アセットマネジメント TOPIX-17小売 1630 NEXT FUNDS 小売(TOPIX−17)上場投信 1 0.32% 野村アセットマネジメント TOPIX-17銀行 1631 NEXT FUNDS 銀行(TOPIX−17)上場投信 1 0.32% 野村アセットマネジメント TOPIX-17金融(除く銀行) 1632 NEXT FUNDS 金融(除く銀行)(TOPIX−17)上場投信 1 0.32% 野村アセットマネジメント TOPIX-17不動産 1633 NEXT FUNDS 不動産(TOPIX−17)上場投信 1 0.32% 野村アセットマネジメント TOPIX-17食品 1634 ダイワ上場投信・TOPIX−17 食品 1 0.28% 大和証券投資信託委託 TOPIX-17エネルギー資源 1635 ダイワ上場投信・TOPIX−17 エネルギー資源 1 0.28% 大和証券投資信託委託 TOPIX-17建設・資材 1636 ダイワ上場投信・TOPIX−17 建設・資材 1 0.28% 大和証券投資信託委託 TOPIX-17素材・化学 1637 ダイワ上場投信・TOPIX−17 素材・化学 1 0.28% 大和証券投資信託委託 TOPIX-17医薬品 1638 ダイワ上場投信・TOPIX−17 医薬品 1 0.28% 大和証券投資信託委託 TOPIX-17自動車・輸送機 1639 ダイワ上場投信・TOPIX−17 自動車・輸送機 1 0.28% 大和証券投資信託委託 TOPIX-17鉄鋼・非鉄 1640 ダイワ上場投信・TOPIX−17 鉄鋼・非鉄 1 0.28% 大和証券投資信託委託 TOPIX-17機械 1641 ダイワ上場投信・TOPIX−17 機械 1 0.28% 大和証券投資信託委託 TOPIX-17電機・精密 1642 ダイワ上場投信・TOPIX−17 電機・精密 1 0.28% 大和証券投資信託委託 TOPIX-17情報通信・サービスその他 1643 ダイワ上場投信・TOPIX−17 情報通信・サービスその他 1 0.28% 大和証券投資信託委託 TOPIX-17電力・ガス 1644 ダイワ上場投信・TOPIX−17 電力・ガス 1 0.28% 大和証券投資信託委託 TOPIX-17運輸・物流 1645 ダイワ上場投信・TOPIX−17 運輸・物流 1 0.28% 大和証券投資信託委託 TOPIX-17商社・卸売 1646 ダイワ上場投信・TOPIX−17 商社・卸売 1 0.28% 大和証券投資信託委託 TOPIX-17小売 1647 ダイワ上場投信・TOPIX−17 小売 1 0.28% 大和証券投資信託委託 TOPIX-17銀行 1648 ダイワ上場投信・TOPIX−17 銀行 1 0.28% 大和証券投資信託委託 TOPIX-17金融(除く銀行) 1649 ダイワ上場投信・TOPIX−17 金融(除く銀行) 1 0.28% 大和証券投資信託委託 TOPIX-17不動産 1650 ダイワ上場投信・TOPIX−17 不動産 1 0.28% 大和証券投資信託委託 テーマ別 対象指標 コード 名称 売買単位(口) 信託報酬
(税抜き)管理会社 東証配当フォーカス100指数 1698 上場インデックスファンド日本高配当(東証配当フォーカス100) 10 0.28% 日興アセットマネジメント - 掲載日:2010年07月21日