老後の資産運用
老後生活がスタートしてから、お金の管理はどう心がけていけばよいでしょうか。こうしたことを考える機会はなかったはずです。老後の資産管理においては以下のような特徴が挙げられます。
・数千万円以上の資産があってスタートする
・増やすことよりも取り崩していくことが中心となる
・借り入れに頼ることができない
・昇級やボーナスに頼った家計管理はできない
いずれも現役時代のお金の管理ではあり得なかったパターンです。現役時代は、手元の資金がまだ少なく、これをいかに増やしていくかがポイントです。
また、住宅ローンなどの借り入れをするのは現実的に避けられませんし、ほとんどの世帯はローンの返済が家計の軸になっています。家計についてはこれからの収入でやりくりすることも多く、ボーナスでバランスを取ることも多いでしょう。
しかし、老後の家計ではどれも通用しなくなると思わなければいけません。現役時代とはほぼ逆転した資産管理の考えになるわけです。
そうなると、「計画」や「管理」が重要なポイントとなります。まずは資産管理を考えてみましょう。例えば、資産を大きく分類してみてください。
1.換金がすぐできない、子どもに残していきたい資産(不動産など)
2.計画的に取り崩して、生きている間に使い切ってもいい資産
3.基本的には残しておきたいが、何かあった時に使う資産
1についてはほとんどの場合、自宅という資産が当てはまります。生活スペースでもありますし、残しておくことを前提にすることと思います。ただし、もしもの時には役立つ大きな財産ですので、その資産価値についてはきちんと把握しておくことが大切です。
2と3については無理に口座を分ける必要はありません。しかし大まかにどれくらいを取り崩す資産としておくのかは計画を立てたほうがよいでしょう。例えば、資産が3000万円あって、毎月5万円を20年取り崩すとしたら、1200万円は取り崩し分、2800万円は万が一の際の資金という案配です。長生きする可能性なども考えるとあまり厳密な計算は無理かもしれませんが、少なくともイメージをしておくことです。
自分の資産をきちんと洗い出して、大まかに分類しておくと、「毎月どれくらい取り崩しても暮らしていけるか」が明らかになってきます。老後の生活が計画的になってくる第一歩というわけです。
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監修者:菅原 良介
編集者:K-ZONE money編集部