【第9回】利食いの仕方 - 福永博之のCFD(株価指数証拠金取引)実践講座
FX・CFD [福永博之のCFD(株価指数証拠金取引)実践講座]
【第9回】
利食いの仕方
利食い(※1)はしっかりすること。持っているポジションにどれだけ利益が生じていたとしても、きちっと利益を確定させていなければ、絵に描いた餅になってしまいます。したがって、利益確定はしっかり行うことが大切です。
利食いをきちっとするためには、「ピラミッディング」という、利乗せ目的で買い増しをするために行う方法が参考になります。
どういう方法かというと、投資する資金が100あるとしたら、最初にエントリーする時は、たとえばそのうち50を投入します。その後、30、20、というように、高値を追って買い増していく度に、投入する資金を減らしていきます。そうすれば、高値近辺で反落した時に、大きな損失を抱えずに済みます。
このように、ピラミッディングは利乗せのための方法ですが、利食いの場合は「逆ピラミッディング」ともいうべき方法を用います。
持っているポジションに利益が発生し、そろそろ利食いをした方が良いというところまで来たとします。それでも、まだこの先少し値上がりしそうだという時には、たとえば持っているポジションが100だとしたら、このうち最初に50を売却し、その後30、20というように、徐々に売る金額を減らしながら、売り上がっていくのです。こうすれば、最初に売ったところから上昇余地があったとしても、そこもきちっと利益として確保することができ、かつ途中で下落に転じたとしてもその際に被る下落リスクを最小限にとどめることができます。
正直、利食いは難しいのも事実です。何しろ、利益がどんどん膨らんでいる状態で、そこから下りるわけですから、心理的には自分の欲望に負けてなかなか利食いができずそのうちに反落して、利益の大半を失ってしまうということにもなりかねません。だからこそ、一度に利益確定するのではなく、逆ピラミッディングの考え方で、少し早目の段階から、利食いに向けて動き出すことが肝心なのです。
用語解説
特定の銘柄やポジションの「利益を確保(確定)する」こと
参考コンテンツ
FX・CFD [川合美智子のFX実践講座] 【第9回】利食いの仕方

株式会社インベストラスト代表取締役
IFTA国際検定テクニカルアナリスト。ビジネス・ブレークスルー大学 オープンカレッジ 株式・資産形成講座 講師。勧角証券(現みずほインベスターズ証券)、DLJdirectSFG証券(現楽天証券)、同証券経済研究所チーフストラテジストを経て、現職。現在、投資教育サイト《アイトラスト》の総監修を務める。ラジオNIKKEI、テレビ東京、TOKYO MXテレビ、CS日テレなどの株式関連番組にレギュラー出演。マネー雑誌の連載のほか、執筆多数。最新刊『めちゃくちゃ売れてるマネー誌ZAiが作った「株」チャートらくらく航海術』(ダイヤモンド社刊)では、チャート分析の基本中の基本、ローソク足に徹底的にこだわって騰がる株を見つける方法をわかりやすく解説。また最新刊「FX一目均衡表ベーシックマスターブック」が好評発売中。HP http://www.itrust.co.jp/
Fanet MoneyLife(掲載日:2012年09月21日)
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