【第5回】エントリータイミングの図り方- 福永博之のCFD(株価指数証拠金取引)実践講座
FX・CFD [福永博之のCFD(株価指数証拠金取引)実践講座]
【第5回】
エントリータイミングの図り方
これも、長期投資か短期売買かによって、エントリータイミングの取り方が変わってきます。
長期投資の場合は、前述したように、金利上昇のタイミングを捉えることが大切です。各国とも政策金利を大幅に引き下げているなかで、政策金利が上昇に転じたということは、景気が回復傾向にあることを意味していますから、そのタイミングを見て投資します。より大きな利益を狙うなら、利上げの最初のタイミングを狙うと良いでしょう。
政策金利は、その国の経済力、景気動向、物価など、さまざまな経済的要因をすべて織り込んだうえで決定されていますから、これひとつで立派な経済指標と考えることができます。さまざまな経済指標を分析するのは大変ですから、まずは政策金利の動向や政策方針の転換を示唆する発言などに注目することから始めてみると良いでしょう。
一方、短期売買で臨むならば、前回も簡単に触れたように、移動平均線やMACDで売買タイミングを図るのが有効です。
移動平均線の場合、5日、25日、75日という3つの移動平均線をチェックします。テクニカルは基本的に短期のエントリータイミングを見るのに用いられますが、目先の値動きだけでなく、比較的長期のトレンドも併せて把握しておく必要があるため、やはり75日移動平均線の動きもチェックする必要があります。長期トレンドを示す75日移動平均線を、5日や25日といった短期の移動平均線が超えてきたら買いタイミング。逆に、5日や25日の移動平均線が、75日移動平均線を超えられなかったら、相場は弱いということで売りタイミングと判断します。
またMACDについては、MACDラインとシグナルラインという2つのラインのゴールデンクロス、デットクロス(※1)で売買タイミングを判断します。
なお、テクニカルを用いる時には、長期のトレンドもしっかり把握しておく必要があります。たとえば目先のテクニカル指標で買いサインが出たとしても、長期のトレンドがダウントレンドの場合は、上昇余地が限られるからです。このような場合は、上昇余地が限られているという前提の下で、買いエントリーする必要があります。
用語解説
2本の期間の異なる移動平均線を用いて分析するゴールデンクロス(GC)とデッドクロス(DC)とは、レートが下降を続けた後、短期の移動平均線が長期の移動平均線を上回ったとき、両線の交差地点をGCと呼び、上昇相場入りが確認されるというもの。
また、レートの上昇が鈍り下降に転じ下落が続くと短期の移動平均線が長期の移動平均線を下回ります。この両線の交差地点をDCと呼び、下降相場入りが確認されるといわれています。
参考コンテンツ
FX・CFD [FXテクニカル分析入門編] 【第2回】FXレートを移動平均線で分析

株式会社インベストラスト代表取締役
IFTA国際検定テクニカルアナリスト。ビジネス・ブレークスルー大学 オープンカレッジ 株式・資産形成講座 講師。勧角証券(現みずほインベスターズ証券)、DLJdirectSFG証券(現楽天証券)、同証券経済研究所チーフストラテジストを経て、現職。現在、投資教育サイト《アイトラスト》の総監修を務める。ラジオNIKKEI、テレビ東京、TOKYO MXテレビ、CS日テレなどの株式関連番組にレギュラー出演。マネー雑誌の連載のほか、執筆多数。最新刊『めちゃくちゃ売れてるマネー誌ZAiが作った「株」チャートらくらく航海術』(ダイヤモンド社刊)では、チャート分析の基本中の基本、ローソク足に徹底的にこだわって騰がる株を見つける方法をわかりやすく解説。また最新刊「FX一目均衡表ベーシックマスターブック」が好評発売中。HP http://www.itrust.co.jp/
Fanet MoneyLife(掲載日:2012年08月03日)
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