投信フォーカス - 「DWS ワールド・アグリビジネス・ファンド」 - 注目の投信(第75回) - 投資信託
投資信託 [ 注目の投信 ]
トウモロコシやコメなど穀物価格の上昇を受けて農業関連株ファンドも堅調だ。追加型株式投信としては国内最大の農業関連株ファンド『DWS ワールド・アグリビジネス・ファンド』を運用している、ドイチェ・アセット・マネジメントの松元浩チーフ インベストメント オフィサー(CIO)に運用成績などについて聞いた。
『DWS ワールド・アグリビジネス・ファンド』の基準価額は5月末に当初元本の1万円を回復したが、穀物相場の高騰が大きいか。
基準価額は今年3月半ばに8200円台(1万口当たり)まで下落し厳しい状況となった。ただ、世界の株価の値動きを示す指数と比較すると、当ファンドの下落は限定的だった。この下げ局面では米国の景気後退懸念が広がったので、農業関連株の中でも“川下”にあたる食品小売や酒造関連の銘柄の下げがきつくなった半面、“川上”の肥料・農薬メーカーが逆行高となったためだ。
今年4月以降の株式相場の戻り局面では、売り込まれた酒造関連などの銘柄がリバウンドし当ファンドの基準価額も持ち直した。
穀物高で農業関連株の割高感が強まっているのでは。
“川上”の一部の農業関連株は割高となっている。例えば、肥料のカリを生産する業界は寡占色が強く、生産量上位3社で世界の供給量の約3分の2をまかなうほどだ。結果的にこうした銘柄に投資資金が集まりやすい。半面、割安感があるのは穀物高を価格転嫁しづらい“川下”の食品小売などだ。
農業関連企業の業績は全般に堅調で、中でもバイオエタノールの原料になるトウモロコシの生産や加工に関わる企業の好業績が目立つ。
ファンドと農業関連株のリスクについて。
ファンドについては農業という単一のテーマで投資するリスクがある。場合によっては農業関連株の変動率が市場の変動率を上回ることもあるかもしれない。農業関連株については、穀物相場が急反落すれば“川上”の銘柄が大きく下落する可能性もある。
(表−1)農業関連株に投資する主なファンド
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