投信フォーカス 分配金と資金流出入の関係 - 注目の投信 - 投資信託
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分配金と資金流出入の関係
世界的な景気回復の動きを受けて、毎月分配を行う毎月分配型ファンドの2010年4月末時点の残高は約32兆円と、リーマン・ショック直前の水準まで回復してきました。しかしながら、この過程で投資家によるファンド選別の動きが強まっています。
そこで、基準価額に対して年間どれだけの割合を分配金に支払ったかを示す「年間実績分配率( 以下、分配率)」※と、「年間資金流出入額(以下、資金流出入額)」の相関性について、毎月分配型ファンドで調べました。
※年間分配金合計÷1年前の基準価額
「分配率」と「資金流出入額」の分布図で、個別ファンドの分布(グラフ1)を見ると、1000億円以上の資金が流入しているファンドのすべてで分配率が10%を超えているのが分かります。中でも、資金流入額が4550億円と最も大きかったファンドの分配率は20%を超えました。
一方、資金流出額が大きいファンドの多くは分配率が10%を下回っています。資金流出額が4200億円と最も大きかったファンドの分配率は約6%と低めでした。
分配率が高いファンドに、資金が大量流入
投資対象別の分布(グラフ)を見ると、金利水準が高い新興国債や高利回り社債などに投資する「海外債券(新興国・ハイイールド)型」や、海外REIT中心に投資する「REIT型」の分配率の平均は11%を超えており、資金流入額の合計はそれぞれ1.4兆円超となりました。
先進国の中で比較的金利が高いオーストラリアの債券に投資する「海外債券(豪州)型」は、分配率の平均が10%程度となり、合計で約9000億円の資金が流入しました。
一方、格付けの高い先進国の債券中心に投資する「海外債券(一般)型」の平均分配率は6%弱に止まり、合わせて約1.5兆円の資金が流出しました。
これらの結果から、この1年では、分配率の水準と資金流出入額の相関性が高く、多くの投資家がファンドを選択する際、そのファンドの分配金額をひとつの判断材料にしていることが分かります。
ただ、「REIT型」や「海外債券(新興国・ハイイールド)型」など分配金の高いファンドは、価格変動が大きい傾向があり、その分リスクが高まることがあるため、これらのファンドへの投資にあたっては注意が必要です。
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