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「投資信託の利益の受取り方」 - 投資信託（第11回） - ビギナー・基礎知識

最終更新：2013/06/27 16:08

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1. ビギナー[投資信託]

ビギナー [ 投資信託 ]

投資信託から生まれる利益の受け取り方には、収益分配金という形で受け取る方法と、元本の増加という形で受け取る方法があります。今回はファンドの選びかたにも関係する「投資信託の利益の受け取り方」について考えてみましょう。
1．自分の投資目的に合わせる: ただし、（1）分配金額は、預金や債券の利息のようにあらかじめ決まっているのではなく運用実績次第で変動すること、（2）分配金はファンド資産を取り崩して支払われるので、その分、時価評価額は下がること、（3）分配のたびに税を差し引かれることを承知しておいてください。; 一方、あなたが資産をふやしたい（元本の増加という形で利益を受け取りたい）と考えるなら、1年決算や半年決算など分配回数の少ないファンドを買って、分配金を再投資していくことが良いでしょう。; なぜ（1）分配回数の少ないファンドを買って、（2）分配金を再投資していくことが「資産をふやす」目的に合うのでしょうか。
2．分配回数の少ない方が税引き利回りを高められる: 資産をふやすという観点からは、分配金の受け取り頻度は少ない方が優れています。; たとえば1万円あたり毎月40円（0.4％）の分配金を受け取ると、年間合計分配金は480円、10％税引きで432円となります。一方、毎月の収益（0.4％）が1年間ファンド内で同じ利回りで複利運用されれば、1年後の収益は491円、10％税引きで442円になります。; 毎月分配の場合には税の支払いが毎月発生するのに対し、年1回分配の場合は、税の支払いを毎月でなく1年後に繰り延べる（税引き前利益が再運用される）ことになるので、運用利回りを高める効果があるのです。
3．分配金を再投資すれば「複利効果」がはたらく: また、多くのファンドは、分配金を受取るコースと、自動的に再投資する（税引き分配金を同じファンドの買い増しに充てる）コースを設けています。資産をふやす目的で投資信託を購入する場合には、後者の「収益分配金再投資コース」をえらんで保有口数をふやしていきたいものです。これによって複利効果をはたらかせる→元本の増加を大きくすることができます。; ちなみに投資の先進国アメリカでは、株式ファンドの分配金の90％以上、公社債ファンドの分配金の70％以上が再投資（複利運用）されているということです。