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藤商事 Research Memo(6):2026年3月期は期初計画を据え置き、下期投入の新機種で巻き返しを図る
配信日時:2025/12/17 12:06
配信元:FISCO
*12:06JST 藤商事 Research Memo(6):2026年3月期は期初計画を据え置き、下期投入の新機種で巻き返しを図る
■藤商事<6257>の今後の見通し
2. 2026年3月期の業績見通し
2026年3月期の連結業績は、売上高で前期比5.5%増の36,500百万円、営業利益で同2.9%減の3,100百万円、経常利益で同6.1%減の3,200百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同14.3%減の2,200百万円と期初計画を据え置いた。
パチンコ遊技機の販売台数は前期比22.3%減の58千台を見込む。下期は36千台の販売が必要でメインスペック1~2機種の投入とシリーズ機種の追加スペックの販売を予定している。メインスペックでは、第4四半期にアニメ系の「e異世界でチート能力を手にした俺は、現実世界をも無双する〜レベルアップは人生を変えた〜」の発売が決まっている。また、同社のチャレンジ機種として「P 貞子」で好評であった「役物振分式BIGスタート」を搭載した「e地獄少女 7500Ver.」を第3四半期に発売した。当機種は新たに「BIGスタート」へ玉が直交する特別ルート「SSルート(Safety Startルート)」を搭載することでゲーム性を一段と高めたほか、業界最高峰の出玉性能を追求した機種に仕上がっており、今後の稼働状況が注目される。「e異世界でチート能力を手にした俺は、現実世界をも無双する〜レベルアップは人生を変えた〜」については、「BIGスタート」搭載のライトミドル機種で、初心者でも遊びやすいスペックとなっているようだ。
一方、パチスロ遊技機の販売台数は前期比57.3%増の28千台を見込んでいる。スマスロのAT機3機種の投入を計画しており、第3四半期に「L とある科学の超電磁砲2」、第4四半期に1~2機種の発売を予定している。
売上総利益率は前期比0.1ポイント上昇の51.2%を見込んでいる。中間期の45.1%に対して下期は53.2%に上昇することになる。販売数量の増加で固定費比率が低下するほか、パチスロ遊技機の販売やパネル販売比率の上昇が利益率の上昇要因となる。また、販管費は同7.8%増の15,600百万円を計画している。内訳は、人件費が退職給付債務の減少により同637百万円減少の2,300百万円となるが、研究開発費が同1,041百万円増加の8,500百万円、広告宣伝費が同384百万円増加の1,000百万円、販売手数料が同148百万円増加の700百万円、その他販管費が同191百万円増加の3,100百万円となる見通しだ。研究開発費は、パチスロ遊技機のライン数増強により増加を見込む。また、広告宣伝費は「anime blast」の運営費用に加えて、各機種の手厚い宣伝活動のための費用を確保した。各種費用は保守的に予算を組んだものと見られ、遊技機の販売台数が計画を下回った場合でも、利益段階では計画を達成する可能性があると弊社では見ている。なお、「anime blast」の取り組みはコンテンツのファン層の獲得だけではなく、版権元の企業に対して、同社がコンテンツ育成の取り組みを様々な角度から行っていることをアピールする場ともなっているようだ。実際に版権元からも高い評価を受けているようで、今後の人気コンテンツ版権取得の契約交渉の際に役立つものと弊社では評価している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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2. 2026年3月期の業績見通し
2026年3月期の連結業績は、売上高で前期比5.5%増の36,500百万円、営業利益で同2.9%減の3,100百万円、経常利益で同6.1%減の3,200百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同14.3%減の2,200百万円と期初計画を据え置いた。
パチンコ遊技機の販売台数は前期比22.3%減の58千台を見込む。下期は36千台の販売が必要でメインスペック1~2機種の投入とシリーズ機種の追加スペックの販売を予定している。メインスペックでは、第4四半期にアニメ系の「e異世界でチート能力を手にした俺は、現実世界をも無双する〜レベルアップは人生を変えた〜」の発売が決まっている。また、同社のチャレンジ機種として「P 貞子」で好評であった「役物振分式BIGスタート」を搭載した「e地獄少女 7500Ver.」を第3四半期に発売した。当機種は新たに「BIGスタート」へ玉が直交する特別ルート「SSルート(Safety Startルート)」を搭載することでゲーム性を一段と高めたほか、業界最高峰の出玉性能を追求した機種に仕上がっており、今後の稼働状況が注目される。「e異世界でチート能力を手にした俺は、現実世界をも無双する〜レベルアップは人生を変えた〜」については、「BIGスタート」搭載のライトミドル機種で、初心者でも遊びやすいスペックとなっているようだ。
一方、パチスロ遊技機の販売台数は前期比57.3%増の28千台を見込んでいる。スマスロのAT機3機種の投入を計画しており、第3四半期に「L とある科学の超電磁砲2」、第4四半期に1~2機種の発売を予定している。
売上総利益率は前期比0.1ポイント上昇の51.2%を見込んでいる。中間期の45.1%に対して下期は53.2%に上昇することになる。販売数量の増加で固定費比率が低下するほか、パチスロ遊技機の販売やパネル販売比率の上昇が利益率の上昇要因となる。また、販管費は同7.8%増の15,600百万円を計画している。内訳は、人件費が退職給付債務の減少により同637百万円減少の2,300百万円となるが、研究開発費が同1,041百万円増加の8,500百万円、広告宣伝費が同384百万円増加の1,000百万円、販売手数料が同148百万円増加の700百万円、その他販管費が同191百万円増加の3,100百万円となる見通しだ。研究開発費は、パチスロ遊技機のライン数増強により増加を見込む。また、広告宣伝費は「anime blast」の運営費用に加えて、各機種の手厚い宣伝活動のための費用を確保した。各種費用は保守的に予算を組んだものと見られ、遊技機の販売台数が計画を下回った場合でも、利益段階では計画を達成する可能性があると弊社では見ている。なお、「anime blast」の取り組みはコンテンツのファン層の獲得だけではなく、版権元の企業に対して、同社がコンテンツ育成の取り組みを様々な角度から行っていることをアピールする場ともなっているようだ。実際に版権元からも高い評価を受けているようで、今後の人気コンテンツ版権取得の契約交渉の際に役立つものと弊社では評価している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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