注目トピックス 日本株
ビジョナル Research Memo(4):良好な事業環境を背景に売上高は2ケタ成長を継続
配信日時:2025/12/08 11:04
配信元:FISCO
*11:04JST ビジョナル Research Memo(4):良好な事業環境を背景に売上高は2ケタ成長を継続
■業績動向
1. 2025年7月期の業績概要
ビジョナル<4194>の2025年7月期の連結業績は、売上高で前期比21.2%増の80,161百万円、営業利益で同20.2%増の21,442百万円、経常利益で同22.9%増の22,715百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同22.8%増の15,950百万円であった。売上高は全事業で2ケタ成長を達成し、利益面では各事業において規律を保った成長投資を実施しながら、増益を確保した。
事業別では、BizReachにおいて、売上高は68,610百万円(前期比18.8%増)、営業利益(管理部門経費配賦前)は28,408百万円(同21.8%増)となった。プロフェッショナル人材への企業の採用ニーズや求職者の動向が引き続き好調に推移し、増収増益となった。HRMOSでは、新規顧客獲得が堅調に進み、売上高は5,212百万円(同35.6%増)となり、増収を達成した。基本サービスが揃ったことも顧客増加を後押しした。2025年1月ローンチの「社内版ビズリーチ by HRMOS」は、受注・導入までのリードタイムが長いため、当期売上高への寄与は限定的であった。損益面では、「社内版ビズリーチ by HRMOS」のマーケティング施策を計画どおり実行したほか、成長投資として各サービスの各種マーケティング投資や人材開発投資の実施により、769百万円の営業損失(前期は1,021百万円の営業損失)を計上した。Incubationセグメントは、売上高3,139百万円(同41.4%増)、1,691百万円の営業損失(前期は1,020百万円の営業損失)となった。
2. 財務状況
財務面では、総資産は95,405百万円(前期末比19,091百万円増)となった。流動資産は83,083百万円(同17,430百万円増)であり、主に現金及び預金14,672百万円、受取手形・売掛金及び契約資産1,458百万円の増加による。固定資産は12,322百万円(同1,660百万円増)で、有形固定資産が254百万円、無形固定資産が1,472百万円増加した。負債は27,646百万円(同3,720百万円増)となり、主因は契約負債の3,510百万円増加である。純資産は15,370百万円増加し、67,759百万円となった。安全性指標では、自己資本比率が前期比2.2ポイント上昇し70.5%となった。流動比率も健全な水準にあり、安定した財務基盤を構築している。
3. 2026年7月期の業績見通し
2026年7月期の連結業績は、売上高で前期比23.7%増の99,200百万円、営業利益で同7.7%増の23,100百万円、経常利益で同3.6%増の23,530百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同0.8%増の16,081百万円を見通している。中期的な企業価値向上に向けて、成長投資を積極的に実行する方針である。BizReachは良好な事業環境を背景に売上高伸長と利益確保を継続し、HRMOSとIncubationセグメントは成長投資を通じた売上高拡大に注力することで、連結では売上高は前期比23.7%の成長を見込む。なお、Thinkingsの株式取得に伴うのれん償却費約11億円(概算)を販管費に計上するが、各段階利益は前期比増益を見通している。
事業別では、BizReachでは、売上高は80,300百万円(前期比17.0%増)、営業利益(管理部門経費配賦前)は32,120百万円(同13.1%増)を見通している。プロフェッショナル人材の採用ニーズは引き続き堅調であり、中期的な売上高成長率目標15%程度を超過達成する見通しである。HRMOSでは、売上高は9,000百万円(同72.6%増)、営業損失は200百万円(前期は769百万円の営業損失)を見通す。各種サービスのクロスセルやThinkings(sonar ATS)の売上高合算による増収を見込む。「社内版ビズリーチ by HRMOS」は、受注・導入までのリードタイムが長く、売上貢献は限定的と見ている。利益面では、2026年7月期からの黒字化を当初想定していたが、持続的成長のためのプロダクト開発や人材採用、マーケティングへの戦略投資を継続する方針であり、200百万円程度の営業損失を見込む。Incubationセグメントは、売上高は5,600百万円(同78.4%増)、営業損失は2,800百万円(前期は1,691百万円の営業損失)を見通している。人件費や開発費を中心に成長投資を加速し、中長期的なトップラインの成長のための投資を行う方針である。
■キャピタルアロケーション
事業成長と事業ポートフォリオの多角化を通じてトップラインの持続的成長を目指す
同社グループのBizReach及びHRMOSの既存各事業も依然として高い成長ポテンシャルを持っており、Incubationセグメントの各事業や、同社のミッションである新しい可能性に変えるべき様々な社会課題も数多く存在する。このような現状において、同社は長期的な企業価値向上に向けて、BizReachの増収増益を実現しつつ、その他事業及びM&Aに積極的に投資する方針である。よって、企業価値の向上に資すると判断する投資機会については、連結での増収増益方針よりも優先する考えである。M&Aは、BizReachやHRMOSの事業拡大(顧客・サービス)を投資の優先領域とするが、その他領域への投資の可能性もあると考えている。同社は、投資機会を的確に捉え、中長期的な成長及び多様な事業ポートフォリオによる競争力の強化を通じて、企業価値の向上を目指す。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 渡邉 俊輔)
<HN>
1. 2025年7月期の業績概要
ビジョナル<4194>の2025年7月期の連結業績は、売上高で前期比21.2%増の80,161百万円、営業利益で同20.2%増の21,442百万円、経常利益で同22.9%増の22,715百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同22.8%増の15,950百万円であった。売上高は全事業で2ケタ成長を達成し、利益面では各事業において規律を保った成長投資を実施しながら、増益を確保した。
事業別では、BizReachにおいて、売上高は68,610百万円(前期比18.8%増)、営業利益(管理部門経費配賦前)は28,408百万円(同21.8%増)となった。プロフェッショナル人材への企業の採用ニーズや求職者の動向が引き続き好調に推移し、増収増益となった。HRMOSでは、新規顧客獲得が堅調に進み、売上高は5,212百万円(同35.6%増)となり、増収を達成した。基本サービスが揃ったことも顧客増加を後押しした。2025年1月ローンチの「社内版ビズリーチ by HRMOS」は、受注・導入までのリードタイムが長いため、当期売上高への寄与は限定的であった。損益面では、「社内版ビズリーチ by HRMOS」のマーケティング施策を計画どおり実行したほか、成長投資として各サービスの各種マーケティング投資や人材開発投資の実施により、769百万円の営業損失(前期は1,021百万円の営業損失)を計上した。Incubationセグメントは、売上高3,139百万円(同41.4%増)、1,691百万円の営業損失(前期は1,020百万円の営業損失)となった。
2. 財務状況
財務面では、総資産は95,405百万円(前期末比19,091百万円増)となった。流動資産は83,083百万円(同17,430百万円増)であり、主に現金及び預金14,672百万円、受取手形・売掛金及び契約資産1,458百万円の増加による。固定資産は12,322百万円(同1,660百万円増)で、有形固定資産が254百万円、無形固定資産が1,472百万円増加した。負債は27,646百万円(同3,720百万円増)となり、主因は契約負債の3,510百万円増加である。純資産は15,370百万円増加し、67,759百万円となった。安全性指標では、自己資本比率が前期比2.2ポイント上昇し70.5%となった。流動比率も健全な水準にあり、安定した財務基盤を構築している。
3. 2026年7月期の業績見通し
2026年7月期の連結業績は、売上高で前期比23.7%増の99,200百万円、営業利益で同7.7%増の23,100百万円、経常利益で同3.6%増の23,530百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同0.8%増の16,081百万円を見通している。中期的な企業価値向上に向けて、成長投資を積極的に実行する方針である。BizReachは良好な事業環境を背景に売上高伸長と利益確保を継続し、HRMOSとIncubationセグメントは成長投資を通じた売上高拡大に注力することで、連結では売上高は前期比23.7%の成長を見込む。なお、Thinkingsの株式取得に伴うのれん償却費約11億円(概算)を販管費に計上するが、各段階利益は前期比増益を見通している。
事業別では、BizReachでは、売上高は80,300百万円(前期比17.0%増)、営業利益(管理部門経費配賦前)は32,120百万円(同13.1%増)を見通している。プロフェッショナル人材の採用ニーズは引き続き堅調であり、中期的な売上高成長率目標15%程度を超過達成する見通しである。HRMOSでは、売上高は9,000百万円(同72.6%増)、営業損失は200百万円(前期は769百万円の営業損失)を見通す。各種サービスのクロスセルやThinkings(sonar ATS)の売上高合算による増収を見込む。「社内版ビズリーチ by HRMOS」は、受注・導入までのリードタイムが長く、売上貢献は限定的と見ている。利益面では、2026年7月期からの黒字化を当初想定していたが、持続的成長のためのプロダクト開発や人材採用、マーケティングへの戦略投資を継続する方針であり、200百万円程度の営業損失を見込む。Incubationセグメントは、売上高は5,600百万円(同78.4%増)、営業損失は2,800百万円(前期は1,691百万円の営業損失)を見通している。人件費や開発費を中心に成長投資を加速し、中長期的なトップラインの成長のための投資を行う方針である。
■キャピタルアロケーション
事業成長と事業ポートフォリオの多角化を通じてトップラインの持続的成長を目指す
同社グループのBizReach及びHRMOSの既存各事業も依然として高い成長ポテンシャルを持っており、Incubationセグメントの各事業や、同社のミッションである新しい可能性に変えるべき様々な社会課題も数多く存在する。このような現状において、同社は長期的な企業価値向上に向けて、BizReachの増収増益を実現しつつ、その他事業及びM&Aに積極的に投資する方針である。よって、企業価値の向上に資すると判断する投資機会については、連結での増収増益方針よりも優先する考えである。M&Aは、BizReachやHRMOSの事業拡大(顧客・サービス)を投資の優先領域とするが、その他領域への投資の可能性もあると考えている。同社は、投資機会を的確に捉え、中長期的な成長及び多様な事業ポートフォリオによる競争力の強化を通じて、企業価値の向上を目指す。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 渡邉 俊輔)
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