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CSSHD Research Memo(1):2025年9月期は過去最高業績を達成。2026年9月期も増収増益を予想
配信日時:2025/12/05 13:01
配信元:FISCO
*13:01JST CSSHD Research Memo(1):2025年9月期は過去最高業績を達成。2026年9月期も増収増益を予想
■要約
CSSホールディングス<2304>は、東京証券取引所(以下、東証)スタンダード市場に上場する純粋持株会社である。傘下のグループ会社によって、「スチュワード」「フードサービス」「空間プロデュース」の3つの事業を展開している。スチュワード事業では、ホテル・レストランを中心に食器洗浄及び厨房管理業務を全国で提供している。フードサービス事業では、従業員食堂・レストラン運営の受託や外食事業を展開している。空間プロデュース事業では、BGMに加え映像・音響・放送・セキュリティに関する設計・販売・施行・管理・メンテナンスなどの事業を展開する。同社は、中期経営計画に基づき、グループのさらなる成長を目指す。
1. 2025年9月期の業績概要
2025年9月期の連結業績は、売上高で前期比10.6%増の19,499百万円、営業利益で同20.4%増の717百万円、経常利益で同17.8%増の742百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同36.8%増の587百万円となった。期初には積極的な投資などを理由として減益を予想していたが、想定を上回る新規受託や観光業界の活況による売上の増加、現場の生産性改善努力と稼働率の高まりに伴う原価率の低下に伴い、中間決算時に通期予想を上方修正した。しかし、決算では売上高及び各利益は修正予想をさらに上回り、過去最高となった。
事業別には、スチュワード事業はホテル業界の好業績に伴い売上高は好調ながら、営業利益は人手不足・離職防止のための決算一時金支給に伴い小幅増益にとどまった。フードサービス事業は増収となったが、営業利益は食材価格高騰や決算一時金の影響を受けて減益となった。空間プロデュース事業は、大手銀行向けの案件が寄与し、大幅な増収増益となった。以上から自己資本比率は48.9%、ROEは20.4%の高水準を維持した。1株当たり年間配当金を45.0円(過去最高益記念配当の10.0円を含む)と前期比15.0円増配し、株主還元にも前向きである。
2. 2026年9月期の業績見通し
2026年9月期の連結業績は、売上高で前期比3.6%増の20,200百万円、営業利益で同11.5%増の800百万円、経常利益で同7.8%増の800百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同0.5%増の590百万円の見通しである。営業利益や経常利益に比べて親会社株主に帰属する当期純利益の増益率が小さいのは、前期に少なかった法人税等が2026年9月期において2024年9月期並みの水準に戻ることを想定するためである。
事業別には、スチュワード事業は増収増益、フードサービス事業は増収と小幅増益、業績予想が難しい空間プロデュース事業は横ばいと見込んでいる。例年どおり保守的な業績予想であり、達成する可能性が高いと弊社では見ている。1株当たり配当金は年間合計35.0円と、普通配当ベースでは前期と同額を予想する。ただ、株主還元に前向きな同社の姿勢を考えると、業績次第で期末配当の上乗せもありうると弊社では考える。
3. 中期経営計画
現在推進中の中期経営計画(2025年9月期~2027年9月期)では、売上高27,000百万円、営業利益950百万円、ROE15%以上を目標に掲げる。年平均成長率は、売上高は15.3%、営業利益は16.8%と意欲的な業績目標である。業績目標達成のための成長戦略では、3事業において「基軸事業の強化による収益力の向上」を目指すとともに、「X-value(クロスバリュー)ユニットによる新たな価値創出」として新しい事業分野を開発することで各事業の業績に貢献することを見込んでいる。初年度の2025年9月期は、「人材育成の強化」「ESG課題への取り組み推進」に積極的に投資するため営業利益は横ばいにとどまる予想であったが、大幅な増益決算となる順調なスタートとなった。2026年9月期からは投資の効果が表れ、成長が加速する見通しである。
■Key Points
・2025年9月期は、期初の減益予想を大幅に上回る過去最高業績を達成。スチュワード事業は堅調、空間プロデュース事業が大幅増益
・2026年9月期は小幅の増収増益を見込むも、期初予想は保守的
・中期経営計画の3年間の年平均成長率として売上高で15.3%、営業利益で16.8%を計画
(執筆:フィスコ客員アナリスト 国重 希)
<HN>
CSSホールディングス<2304>は、東京証券取引所(以下、東証)スタンダード市場に上場する純粋持株会社である。傘下のグループ会社によって、「スチュワード」「フードサービス」「空間プロデュース」の3つの事業を展開している。スチュワード事業では、ホテル・レストランを中心に食器洗浄及び厨房管理業務を全国で提供している。フードサービス事業では、従業員食堂・レストラン運営の受託や外食事業を展開している。空間プロデュース事業では、BGMに加え映像・音響・放送・セキュリティに関する設計・販売・施行・管理・メンテナンスなどの事業を展開する。同社は、中期経営計画に基づき、グループのさらなる成長を目指す。
1. 2025年9月期の業績概要
2025年9月期の連結業績は、売上高で前期比10.6%増の19,499百万円、営業利益で同20.4%増の717百万円、経常利益で同17.8%増の742百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同36.8%増の587百万円となった。期初には積極的な投資などを理由として減益を予想していたが、想定を上回る新規受託や観光業界の活況による売上の増加、現場の生産性改善努力と稼働率の高まりに伴う原価率の低下に伴い、中間決算時に通期予想を上方修正した。しかし、決算では売上高及び各利益は修正予想をさらに上回り、過去最高となった。
事業別には、スチュワード事業はホテル業界の好業績に伴い売上高は好調ながら、営業利益は人手不足・離職防止のための決算一時金支給に伴い小幅増益にとどまった。フードサービス事業は増収となったが、営業利益は食材価格高騰や決算一時金の影響を受けて減益となった。空間プロデュース事業は、大手銀行向けの案件が寄与し、大幅な増収増益となった。以上から自己資本比率は48.9%、ROEは20.4%の高水準を維持した。1株当たり年間配当金を45.0円(過去最高益記念配当の10.0円を含む)と前期比15.0円増配し、株主還元にも前向きである。
2. 2026年9月期の業績見通し
2026年9月期の連結業績は、売上高で前期比3.6%増の20,200百万円、営業利益で同11.5%増の800百万円、経常利益で同7.8%増の800百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同0.5%増の590百万円の見通しである。営業利益や経常利益に比べて親会社株主に帰属する当期純利益の増益率が小さいのは、前期に少なかった法人税等が2026年9月期において2024年9月期並みの水準に戻ることを想定するためである。
事業別には、スチュワード事業は増収増益、フードサービス事業は増収と小幅増益、業績予想が難しい空間プロデュース事業は横ばいと見込んでいる。例年どおり保守的な業績予想であり、達成する可能性が高いと弊社では見ている。1株当たり配当金は年間合計35.0円と、普通配当ベースでは前期と同額を予想する。ただ、株主還元に前向きな同社の姿勢を考えると、業績次第で期末配当の上乗せもありうると弊社では考える。
3. 中期経営計画
現在推進中の中期経営計画(2025年9月期~2027年9月期)では、売上高27,000百万円、営業利益950百万円、ROE15%以上を目標に掲げる。年平均成長率は、売上高は15.3%、営業利益は16.8%と意欲的な業績目標である。業績目標達成のための成長戦略では、3事業において「基軸事業の強化による収益力の向上」を目指すとともに、「X-value(クロスバリュー)ユニットによる新たな価値創出」として新しい事業分野を開発することで各事業の業績に貢献することを見込んでいる。初年度の2025年9月期は、「人材育成の強化」「ESG課題への取り組み推進」に積極的に投資するため営業利益は横ばいにとどまる予想であったが、大幅な増益決算となる順調なスタートとなった。2026年9月期からは投資の効果が表れ、成長が加速する見通しである。
■Key Points
・2025年9月期は、期初の減益予想を大幅に上回る過去最高業績を達成。スチュワード事業は堅調、空間プロデュース事業が大幅増益
・2026年9月期は小幅の増収増益を見込むも、期初予想は保守的
・中期経営計画の3年間の年平均成長率として売上高で15.3%、営業利益で16.8%を計画
(執筆:フィスコ客員アナリスト 国重 希)
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