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データ・アプリケーション---2Q大幅な増収増益、記念配当の実施を発表

配信日時:2025/11/13 01:23 配信元:FISCO
*01:23JST データ・アプリケーション---2Q大幅な増収増益、記念配当の実施を発表 データ・アプリケーション<3848>は11日、2026年3月期第2四半期(25年4月-9月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比81.3%増の20.32億円、営業利益が同162.0%増の0.70億円、経常利益が同132.8%増の0.97億円、親会社株主に帰属する中間純利益が同70.1%増の0.53億円となった。

ソフトウエア事業の売上高は11.77億円となった。クラウド型データ連携プラットフォーム「ACMS Cloud」の11月の発売に向けて、HPトップページをリニューアルしたほか、「Enterprise IT Summit 2025 夏」への協賛や講演を通じて販売促進活動を強化した。また、小千谷市役所における「ACMS Apex」の導入事例を公開するなど、製品の販売促進にも注力した。当中間期のサブスクリプション型サービスは、目立った大型案件はなかったものの、安定した契約継続と新規導入により堅調に推移している。一方、パッケージ製品では大型案件の前倒しがあり、売上をけん引した。なお、リカーリング売上比率は84.0%、リカーリング内のサブスクリプション売上比率は47.7%となった。サブスクリプション売上は堅調に推移しており、当中間連結会計期間末のMRR(Monthly Recurring Revenue:月次経常収益)は0.83億円となっている。

システムインテグレーション事業の売上高は5.91億円となった。DTC社がEDI/EAIを基軸とした業務インフラ構築を推進し、次世代データプラットフォームの構築体制を継続的に強化している。法人向けオンライン展示会「IT TREND EXPO 2025 SUMMER」に出展し、企業間のデータ連携や業務プロセスの自動化を支援するクラウド型サービス「トラコ」を広く紹介した。これにより、関連サービスへの認知拡大と新規リード獲得の機会を創出するとともに、今後の事業展開に向けた足掛かりとなる動きも見られている。また、開発体制の強化に向けた採用活動を継続して推進しており、外注依存の軽減による内製化比率の向上を通じて、将来的な利益率の改善につながる体制づくりを進めている。

AI関連事業の売上高は2.63億円となった。メロン社が、販売・発注・生産業務を一気通貫で最適化する新サービス「KISS」をリリースした。また、メロン社およびWEEL社は、「AI博覧会 Summer 2025」などのイベントに出展し、メロン社は「KISS」や異常検知AI「HUG」などのソリューションを展示、WEEL社は受注業務特化型AIエージェントに関する講演を行った。WEEL社では、生成AI技術を活用した受託開発やコンサルティングを通じて、新規事業の立ち上げを企図する企業からの引き合いに対応する取り組みを進めている。両社の取り組みは、生成AIや業務自動化に対する市場の関心の高まりを背景に注目を集めており、展示活動を通じて複数の企業からの相談や引き合いが寄せられている。加えて、AI人材・データサイエンティスト・データコンサルタント等の採用活動も積極的に進めており、技術力と開発体制のさらなる強化を図っている。

2026年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比72.6%増の45.00億円、営業利益が同14.9%減の2.80億円とする期初計画を据え置いている。

また同社は、2025年11月に創業40周年を迎えるにあたり、記念配当を実施することを発表した。2026年3月期の期末配当は、通常配当26.00円に加え、創業40周年記念配当9.00円を加算し、1株当たり合計35.00円を予定している。 <ST>

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