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<動意株・12日>(大引け)=ソリトン、ミナトHD、愛眼など

配信日時:2025/11/12 15:32 配信元:MINKABU
 ソリトンシステムズ<3040.T>=動兆しきり。10月下旬につけた年初来高値更新を視界に捉えている。サイバー攻撃対応のセキュリティー対策ソフトや認証システムなどへの展開で実績が高く、人工知能(AI)分野でも先駆し高い技術力に定評がある。高市政権ではサイバーセキュリティー分野を戦略分野として重点投資する構えを示しており、同社はその流れに沿う銘柄として注目度が高い。業績も時流を捉えた認証及びアクセス制御などのクラウドサービスで需要獲得が進み、25年12月期第3四半期(25年1~9月)の営業利益が前年同期比8割増となる18億6400万円と急拡大しており、通期見通しの22億円予想は上振れする可能性がある。  ミナトホールディングス<6862.T>=ストップ高。産業機器向けメモリーモジュールの製造・販売を主力とするデジタルデバイス事業のほか、デジタル会議システム関連機器の販売、ROM書き込みサービスなどのソリューション分野でも実績が高い。11日取引終了後に発表した26年3月期上期(25年4~9月)決算は営業利益が前年同期比50%増の7億円と大幅な伸びを達成しており、これを材料視する買いを呼び込む格好となった。テレワークソリューション事業やROM書き込みサービスなどが好調で、メモリーモジュールの製造・販売は利益面で前年同期を下回ったものの、メモリー価格の上昇が寄与して想定を上回った。同社の通期営業利益は8億5000万円(前期比11%増)を見込んでいるが、進捗率を考慮して大幅に上振れする公算が大きい。  愛眼<9854.T>=低位株の強みを発揮し急伸。一時20%を超える急騰で212円まで駆け上がる場面があった。眼鏡や補聴器などを取り扱う専業大手で「メガネの愛眼」ブランドで知名度が高い。競争激化のなかも価格改定効果などに伴い利益率が改善し、足もとの業績は回復色が強い。11日取引終了後に発表した26年3月期上期(25年4~9月)決算は営業損益が2億600万円(前年同期は4600万円の赤字)と黒字化を果たした。店舗での対面型販売が平時の状態に戻り売上高に寄与したほか、製品価格転嫁による採算改善が反映された。株価は200円未満に位置していたことで、個人投資家の短期筋の参戦を促したほか、信用買い残の整理が進捗していることも需給面で株高を助長した。なお、日証金では貸株申し込み制限の対象となっている。  アジアパイルホールディングス<5288.T>=マド開け急伸。一時前日比200円高の1425円、率にして16%を超える上昇で年初来高値を約2カ月ぶりに大幅更新した。コンクリートパイルの製造及び施工で業界首位の実力を有するが、TSMC案件や大阪IR案件など超大型物件の獲得に伴い、業績は急拡大途上にある。11日取引終了後に26年3月期業績予想の修正を発表、営業利益段階で従来予想の73億円から90億円(前期比2.1倍)に大幅増額した。業績修正前から今期は2期ぶりとなるピーク利益更新見通しにあったが、これを大きく上乗せする形となっている。好業績を背景に年間配当も上乗せし、今期は従来計画の48円に2円増額となる50円とすることを併せて発表しており、これも物色人気を増幅する背景となっている。配当利回りは株価急騰後でも3.6%弱と高い。  日本精機<7287.T>=3連騰で新値街道復帰。11月6日につけた年初来高値1852円を奪回した。自動車用計器や二輪車用計器のトップメーカーで、ヘッドアップディスプレーでも世界首位級の実力を有するが、足もとの業績は二輪車用計器が好調で全体収益を牽引し、急回復トレンドに入っている。11日取引終了後に発表した26年3月期上期(25年4~9月)決算は営業利益段階で前年同期比52%増の52億4700万円と大幅な伸びを達成。特に7~9月期でみると同利益は前年同期比2.9倍という高変化を示しており、これをポジティブ視する形で投資資金が流入した。株価指標面ではPBRが0.5倍弱と解散価値の半値水準にあり、水準訂正余地の大きさも意識されている。  MTG<7806.T>=物色人気でストップ高。急反騰しフシ目の4000円大台復帰となった。美容、健康関連機器の開発・販売を手掛けるファブレスメーカーで足もとの業績は絶好調に推移している。11日取引終了後、25年9月期の決算を発表、営業利益は前の期比3.3倍となる106億6500万円と急拡大し過去最高利益を大幅に更新した。また、26年9月期についても収益拡大基調に陰りはみられず、同利益は前期比22%増の130億円と大幅増益で連続過去最高更新を見込む。好業績を背景に株主還元も強化し、前期年間配当を従来計画に7円増額となる25円(前の期実績は13円)としたほか、今期は更に5円増配となる30円を計画しており、これも株価を強く刺激する格好となっている。 ※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。 出所:MINKABU PRESS

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