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株式会社ネオマーケティング×著名投資家DAIBOUCHOU氏対談動画文字起こし(6)
配信日時:2025/06/27 09:06
配信元:FISCO
*09:06JST 株式会社ネオマーケティング×著名投資家DAIBOUCHOU氏対談動画文字起こし(6)
ネオマーケティング<4196>
■ネオマーケティング 橋本様
やはり、事業戦略の立案や新規事業への取り組みを進めているお客様も多くいらっしゃいます。そういった企業に対して、当社がコンサルティング会社や広告代理店と連携して提案を行うケースも少なくありません。
これまでのように「○割の人がこの商品を欲しいと言っています」といった定量データだけでは、意思決定の場で十分な説得力を持たないこともあります。一方で、「メインターゲットに該当する人が、こういった発言をしている」というような具体的な声は、より強く相手に響く場面も多くあります。そのため、定量データだけでなく、定性情報――特にリアルな発言やインサイトを重視するような使い方も増えており、そういった目的での活用も広がっていると感じています。
●DAIBOUCHOU
コンセプトの妥当性の確認という形で、深いインタビューを重ねていくことで、成功の確度を高めようとされている企業が多いということですね。
なるほど、わかりました。次の質問ですが、昨年9月20日に、生成AIの導入によって業務効率が60%向上したというリリースを発表されています。これは、顧客向けのサービスと社内の業務効率化の両面で活用されていると考えられますが、御社での生成AIの具体的な活用事例について教えていただけますか。
■ネオマーケティング 橋本様
お客様向けの活用という点では、「AIインタビューシステム」というものを開発しました。これは、対象者の回答内容に応じて自然な質問をAIが生成し、チャット形式で対話を進めながら情報を取得できるサービスです。すでにリリースしており、実際の調査にも活用されています。
また、調査票の作成、つまりアンケートの構成を組み立てる工程においても、以前は選択肢の抜け漏れや論理矛盾などを人の手で確認していました。そこには数多くの留意点がありましたが、現在はそのチェックの多くをAIで行えるようになっています。現時点では、主にインターネットを活用したリサーチ領域において、自由回答の品質向上やスピード改善に貢献しており、業務全体の効率化に大きく寄与していると考えています。
社内でのAIの活用については、さまざまな業務に取り入れています。たとえば、お客様の課題を整理するための「GPTs」という専用ツールを構築し、課題整理にかかる時間を大幅に短縮しています。また、商談後の対応においては、お客様とのコミュニケーションの量やスピードを高めるために、要約や議事録の作成などを完全にAI化しています。これにより、業務の効率が大きく向上していると感じています。
さらに、「ディープリサーチ」というAIも活用しています。当社ではこの分野をメイン業務としているわけではありませんが、業界内では「デスクリサーチ」と呼ばれる、過去の事実やデータをインターネットや文献から収集して報告する業務があります。これについては、現在ではディープリサーチのAIによって、ほとんどの作業が自動化できるレベルにまで進化しており、人が行っていた作業をAIが担うような変化が日々起こっていると実感しています。
直近では、Googleの「Gemini」というAIも活用し始めています。提案書の作成や、課題・論点の整理などにおいて、出力される内容の質が非常に高く、GPTsよりも一段優れていると感じる場面もあります。現在は、その導入をさらに進めている段階です。
●DAIBOUCHOU
つまり、インタビューもAIが対応し、その際の質問内容もAIが自動で確認してくれて、人的コスト、いわゆる販売管理費の削減にもつながるような仕組みになっているというイメージですね。
■ネオマーケティング 橋本様
そうですね。先ほど申し上げたような、インサイトを深く掘り下げるデプスインタビューに関しては、やはり人間でなければ引き出せない部分が多くあります。一方で、定量的な情報を得るための会話形式のチャットのような領域については、すでにAIで十分に対応できるレベルにまで来ていると感じています。
●DAIBOUCHOU
たまに電話で、なんか世論調査のアンケート電話がありますが、あのようなイメージですかね。設問が決まっているといったような。
■ネオマーケティング 橋本様
それとはまた少し違います。もっと自然でカジュアルな感覚に近く、たとえばLINEを使っているような感覚で、消費者が入力した内容に対してAIが質問を次々と重ねていきます。そうすることで、やり取りを通じて徐々に回答の精度が高まっていくようなイメージです。
●DAIBOUCHOU
つまり、お客様の回答内容に応じて、AIが次に投げかける質問も変化していって、それに合わせた質問になってくるということですね。AIの活用によって、かなり可能性が広がってきたという印象を受けます。
■ネオマーケティング 橋本様
私たちの業界に限らず、AIの活用はさまざまな分野に波及していくのではないかと感じています。
●DAIBOUCHOU
そうですね。次に、株式会社ボーダーリンクや日本語学校との提携を通じて、在日外国人が抱える「不満」「不便」「不都合」「不安」「不理解」の5つの“不”を明らかにする取り組みを進めておられます。今後は旅行者も含め、訪日外国人が増加する中で、これらの“不”を解消するニーズも一層高まると思われます。現在、調査を通じて明らかになっている5つの“府”には、具体的にどのようなものがあるのでしょうか。
■ネオマーケティング 橋本様
まだこれから情報を収集していく段階ではありますが、今回はインバウンドではなく在日外国人の方々にお話を伺った内容になります。中には興味深い回答もありました。
たとえば、外国人の方が日本で生活を始めようとする際、住民登録を行う必要があるそうです。その手続きには、連絡可能な携帯電話番号が必要になります。しかし、その携帯電話を契約するには銀行口座が必要で、銀行口座を作るには住所の登録が必要という仕組みになっており、この三者間での条件が噛み合わず、手続きが前に進まない“無限ループ”のような状況に陥るという声が多数寄せられました。日本の行政手続きに対する不満や戸惑いが強くあることが、改めて浮き彫りになった印象です。
また、もう一つ多く聞かれたのが、賃貸住宅を借りる際の「礼金」に対する違和感です。ほぼすべての外国人の方が、この慣習に納得できないと答えており、日本独自の商習慣が壁になっていることもわかりました。このような点が明らかになり、やはり外国人の方々と日本の慣習との間には大きなずれがあるのだと改めて実感しました。
また、インバウンドの事例として多く挙げられたのは、日本側の「値付け」に関する問題です。訪日客が感じているサービスの価値と、日本の事業者が設定している価格との間にギャップがあるケースが非常に多く見られました。
株式会社ネオマーケティング×著名投資家DAIBOUCHOU氏対談動画文字起こし(7)に続く
<MY>
■ネオマーケティング 橋本様
やはり、事業戦略の立案や新規事業への取り組みを進めているお客様も多くいらっしゃいます。そういった企業に対して、当社がコンサルティング会社や広告代理店と連携して提案を行うケースも少なくありません。
これまでのように「○割の人がこの商品を欲しいと言っています」といった定量データだけでは、意思決定の場で十分な説得力を持たないこともあります。一方で、「メインターゲットに該当する人が、こういった発言をしている」というような具体的な声は、より強く相手に響く場面も多くあります。そのため、定量データだけでなく、定性情報――特にリアルな発言やインサイトを重視するような使い方も増えており、そういった目的での活用も広がっていると感じています。
●DAIBOUCHOU
コンセプトの妥当性の確認という形で、深いインタビューを重ねていくことで、成功の確度を高めようとされている企業が多いということですね。
なるほど、わかりました。次の質問ですが、昨年9月20日に、生成AIの導入によって業務効率が60%向上したというリリースを発表されています。これは、顧客向けのサービスと社内の業務効率化の両面で活用されていると考えられますが、御社での生成AIの具体的な活用事例について教えていただけますか。
■ネオマーケティング 橋本様
お客様向けの活用という点では、「AIインタビューシステム」というものを開発しました。これは、対象者の回答内容に応じて自然な質問をAIが生成し、チャット形式で対話を進めながら情報を取得できるサービスです。すでにリリースしており、実際の調査にも活用されています。
また、調査票の作成、つまりアンケートの構成を組み立てる工程においても、以前は選択肢の抜け漏れや論理矛盾などを人の手で確認していました。そこには数多くの留意点がありましたが、現在はそのチェックの多くをAIで行えるようになっています。現時点では、主にインターネットを活用したリサーチ領域において、自由回答の品質向上やスピード改善に貢献しており、業務全体の効率化に大きく寄与していると考えています。
社内でのAIの活用については、さまざまな業務に取り入れています。たとえば、お客様の課題を整理するための「GPTs」という専用ツールを構築し、課題整理にかかる時間を大幅に短縮しています。また、商談後の対応においては、お客様とのコミュニケーションの量やスピードを高めるために、要約や議事録の作成などを完全にAI化しています。これにより、業務の効率が大きく向上していると感じています。
さらに、「ディープリサーチ」というAIも活用しています。当社ではこの分野をメイン業務としているわけではありませんが、業界内では「デスクリサーチ」と呼ばれる、過去の事実やデータをインターネットや文献から収集して報告する業務があります。これについては、現在ではディープリサーチのAIによって、ほとんどの作業が自動化できるレベルにまで進化しており、人が行っていた作業をAIが担うような変化が日々起こっていると実感しています。
直近では、Googleの「Gemini」というAIも活用し始めています。提案書の作成や、課題・論点の整理などにおいて、出力される内容の質が非常に高く、GPTsよりも一段優れていると感じる場面もあります。現在は、その導入をさらに進めている段階です。
●DAIBOUCHOU
つまり、インタビューもAIが対応し、その際の質問内容もAIが自動で確認してくれて、人的コスト、いわゆる販売管理費の削減にもつながるような仕組みになっているというイメージですね。
■ネオマーケティング 橋本様
そうですね。先ほど申し上げたような、インサイトを深く掘り下げるデプスインタビューに関しては、やはり人間でなければ引き出せない部分が多くあります。一方で、定量的な情報を得るための会話形式のチャットのような領域については、すでにAIで十分に対応できるレベルにまで来ていると感じています。
●DAIBOUCHOU
たまに電話で、なんか世論調査のアンケート電話がありますが、あのようなイメージですかね。設問が決まっているといったような。
■ネオマーケティング 橋本様
それとはまた少し違います。もっと自然でカジュアルな感覚に近く、たとえばLINEを使っているような感覚で、消費者が入力した内容に対してAIが質問を次々と重ねていきます。そうすることで、やり取りを通じて徐々に回答の精度が高まっていくようなイメージです。
●DAIBOUCHOU
つまり、お客様の回答内容に応じて、AIが次に投げかける質問も変化していって、それに合わせた質問になってくるということですね。AIの活用によって、かなり可能性が広がってきたという印象を受けます。
■ネオマーケティング 橋本様
私たちの業界に限らず、AIの活用はさまざまな分野に波及していくのではないかと感じています。
●DAIBOUCHOU
そうですね。次に、株式会社ボーダーリンクや日本語学校との提携を通じて、在日外国人が抱える「不満」「不便」「不都合」「不安」「不理解」の5つの“不”を明らかにする取り組みを進めておられます。今後は旅行者も含め、訪日外国人が増加する中で、これらの“不”を解消するニーズも一層高まると思われます。現在、調査を通じて明らかになっている5つの“府”には、具体的にどのようなものがあるのでしょうか。
■ネオマーケティング 橋本様
まだこれから情報を収集していく段階ではありますが、今回はインバウンドではなく在日外国人の方々にお話を伺った内容になります。中には興味深い回答もありました。
たとえば、外国人の方が日本で生活を始めようとする際、住民登録を行う必要があるそうです。その手続きには、連絡可能な携帯電話番号が必要になります。しかし、その携帯電話を契約するには銀行口座が必要で、銀行口座を作るには住所の登録が必要という仕組みになっており、この三者間での条件が噛み合わず、手続きが前に進まない“無限ループ”のような状況に陥るという声が多数寄せられました。日本の行政手続きに対する不満や戸惑いが強くあることが、改めて浮き彫りになった印象です。
また、もう一つ多く聞かれたのが、賃貸住宅を借りる際の「礼金」に対する違和感です。ほぼすべての外国人の方が、この慣習に納得できないと答えており、日本独自の商習慣が壁になっていることもわかりました。このような点が明らかになり、やはり外国人の方々と日本の慣習との間には大きなずれがあるのだと改めて実感しました。
また、インバウンドの事例として多く挙げられたのは、日本側の「値付け」に関する問題です。訪日客が感じているサービスの価値と、日本の事業者が設定している価格との間にギャップがあるケースが非常に多く見られました。
株式会社ネオマーケティング×著名投資家DAIBOUCHOU氏対談動画文字起こし(7)に続く
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