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為替週間見通し:底堅い値動きか、米政策方針見極めも株高なら円売り
配信日時:2025/03/22 14:48
配信元:FISCO
*14:48JST 為替週間見通し:底堅い値動きか、米政策方針見極めも株高なら円売り
【今週の概況】
■ドルはやや強含み、日米金利差を意識して円買い弱まる
今週の米ドル・円はやや強含み。一時150円台前半まで米ドル高・円安に振れる場面があった。日米の金融政策は現状維持となったが、日本銀行の植田総裁は海外発の不確実性が急速に高まっており、追加利上げは今後の経済や物価の動向を見ながら判断していく姿勢を示した。一方、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は、トランプ政権が打ち出す一連の政策がさらに明確になるまで政策金利を変更しない姿勢を鮮明にしたことから、日米金利差が短期間で縮小するとの見方は後退し、リスク選好的な米ドル買い・円売りが優勢となった。
21日のニューヨーク外為市場でドル・円は148円61銭まで売られた後、149円37銭まで反発した。トランプ大統領が関税を巡り中国の国家主席との会談を予定していることや、関税措置には柔軟性があることを明らかにしたため、市場の警戒感は低下し、リスク回避の米ドル売り・円買いは縮小した。米ドル・円は149円35銭でこの週の取引を終えた。米ドル・円の取引レンジ:148円18銭-150円15銭。
【来週の見通し】
■底堅い値動きか、米政策方針見極めも株高なら円売り
来週のドル・円は底堅い値動きか。米連邦準備制度理事会(FRB)による追加利下げへの思惑は残されているものの、米国株式がしっかりとなった場合、リスク選好的な米ドル買い・円売りがやや強まる展開となろう。米連邦準備制度理事会(FRB)は3月18-19日に開催した連邦公開市場委員会(FOMC)で、2会合連続の政策金利据え置きを決定。パウエルFRB議長は記者会見で、従来通り追加利下げに慎重な姿勢を示した。
ただ、米国債の月間償還上限額を250億ドルから50億ドルに減額し、引締めペースを緩めることを伝えた。また、2月小売売上高はプラスに転じたものの、市場予想を下回り、個人消費の減退を示唆した。新規失業保険申請件数はやや増加し、雇用拡大のペースは減速している。大幅追加利下げの可能性は低いものの、FOMCの政策決定を受け、株式市場は利下げ期待でリスク選好的なドル買いが入りやすい。一方、日本銀行は金融政策決定会合で現行の政策を維持し、拙速な政策変更を避けた。目先的にリスク回避的な円買いは縮小し、米ドルなど主要通貨をサポートしよう。
【日・3月東京都区部消費者物価コア指数】(3月28日発表予定)
3月28日発表の3月東京都区部消費者物価指数(CPI)コア指数は前年比+2.2%と、上昇率は2月実績と同水準となる見通し。ただし、インフレ率が市場予想を下回った場合、円売り材料となりそうだ。
【米・2月コアPCE価格指数】(3月28日発表予定)
3月28日発表の2月米コアPCE価格指数は前年比+2.7%と、上昇率は前回実績を上回る可能性がある。市場予想と一致、または上回った場合、ドル買い材料となりそうだ。
予想レンジ:148円00銭-151円00銭。
<FA>
■ドルはやや強含み、日米金利差を意識して円買い弱まる
今週の米ドル・円はやや強含み。一時150円台前半まで米ドル高・円安に振れる場面があった。日米の金融政策は現状維持となったが、日本銀行の植田総裁は海外発の不確実性が急速に高まっており、追加利上げは今後の経済や物価の動向を見ながら判断していく姿勢を示した。一方、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は、トランプ政権が打ち出す一連の政策がさらに明確になるまで政策金利を変更しない姿勢を鮮明にしたことから、日米金利差が短期間で縮小するとの見方は後退し、リスク選好的な米ドル買い・円売りが優勢となった。
21日のニューヨーク外為市場でドル・円は148円61銭まで売られた後、149円37銭まで反発した。トランプ大統領が関税を巡り中国の国家主席との会談を予定していることや、関税措置には柔軟性があることを明らかにしたため、市場の警戒感は低下し、リスク回避の米ドル売り・円買いは縮小した。米ドル・円は149円35銭でこの週の取引を終えた。米ドル・円の取引レンジ:148円18銭-150円15銭。
【来週の見通し】
■底堅い値動きか、米政策方針見極めも株高なら円売り
来週のドル・円は底堅い値動きか。米連邦準備制度理事会(FRB)による追加利下げへの思惑は残されているものの、米国株式がしっかりとなった場合、リスク選好的な米ドル買い・円売りがやや強まる展開となろう。米連邦準備制度理事会(FRB)は3月18-19日に開催した連邦公開市場委員会(FOMC)で、2会合連続の政策金利据え置きを決定。パウエルFRB議長は記者会見で、従来通り追加利下げに慎重な姿勢を示した。
ただ、米国債の月間償還上限額を250億ドルから50億ドルに減額し、引締めペースを緩めることを伝えた。また、2月小売売上高はプラスに転じたものの、市場予想を下回り、個人消費の減退を示唆した。新規失業保険申請件数はやや増加し、雇用拡大のペースは減速している。大幅追加利下げの可能性は低いものの、FOMCの政策決定を受け、株式市場は利下げ期待でリスク選好的なドル買いが入りやすい。一方、日本銀行は金融政策決定会合で現行の政策を維持し、拙速な政策変更を避けた。目先的にリスク回避的な円買いは縮小し、米ドルなど主要通貨をサポートしよう。
【日・3月東京都区部消費者物価コア指数】(3月28日発表予定)
3月28日発表の3月東京都区部消費者物価指数(CPI)コア指数は前年比+2.2%と、上昇率は2月実績と同水準となる見通し。ただし、インフレ率が市場予想を下回った場合、円売り材料となりそうだ。
【米・2月コアPCE価格指数】(3月28日発表予定)
3月28日発表の2月米コアPCE価格指数は前年比+2.7%と、上昇率は前回実績を上回る可能性がある。市場予想と一致、または上回った場合、ドル買い材料となりそうだ。
予想レンジ:148円00銭-151円00銭。
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