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サクシード Research Memo(1):教育人材支援と個別指導教室を軸に成長期入りへ
配信日時:2024/12/17 12:01
配信元:FISCO
*12:01JST サクシード Research Memo(1):教育人材支援と個別指導教室を軸に成長期入りへ
■要約
1. 教育と福祉に特化した人材サービスと自社ブランドの教育サービスを提供
サクシード<9256>は、「教育と福祉の社会課題を解決し、よりよい未来を創造する」を企業ミッションに、教育と福祉に特化した人材サービスと自社ブランドの教育サービスを提供している。人材サービスでは教育人材支援事業と福祉人材支援事業を展開、教育サービスでは個別指導教室事業「個別指導学院サクシード」と家庭教師事業「家庭教師のサクシード」を運営している。教育の分野では、教員の働き方や教育環境の地域格差といった課題が深刻化し、特にグローバル化やIT化への対応、部活動の運営など学校教員の過重労働の解消は喫緊の課題となっている。福祉分野においても、保育園や学童施設などで人材不足が深刻さを増している。同社は4つの事業を通じて、こうした教育と福祉に関わる課題の解消を支援している。
2. 人材の共有、自社マーケティングチーム、きめ細かなマッチングに強み
人材サービスでは、人材不足に悩む学校や自治体、競合ともいえる同業他社学習塾、保育・学童施設などに向けて人材の派遣などを行っている。教育サービスの「個別指導学院サクシード」は、講師1人に生徒3人というモデルで、地域に密着した質の高い授業を低価格で提供している。「家庭教師のサクシード」は、対面型とオンライン型を兼営している点に特徴がある。なかでも全国を対象とするオンライン型は、教育機会の地域格差是正に貢献している。こうした事業を支える同社の強みは、4つの事業間で共有している登録者、自社マーケティングチームによるWebマーケティングの機動的な展開、獲得した登録者と求人企業の詳細なニーズを踏まえた専属のコーディネーターによるきめ細かなマッチングにある。
3. 教育人材支援事業と個別指導教室事業が好調で、下期次第で上方修正も
2025年3月期第2四半期の業績は、売上高が1,790百万円(前年同期比7.6%増)、営業利益が274百万円(同10.4%増)と好調だった。必要な投資を積極的に進めた一方で、厳しさを増す人手不足が人材サービスの追い風になったこと、学童を含む個別指導教室で着実に出店したことにより、営業利益は2ケタ成長を達成した。2025年3月期の業績は期初予想のまま、売上高3,401百万円(前期比5.4%増)、営業利益356百万円(同7.3%増)を見込んでいる。回復が期待された対面型家庭教師事業はやや苦戦しているが、厳しい業績を想定していた教育人材支援事業と出店加速による先行費用負担が見込まれた個別指導教室事業が好調で、成長期入りしたようだ。また、通期の業績も、下期の業況次第では上方修正の可能性が出てきた。
4. キャッシュも十分、成長も見えてきたことから、積極的にM&Aを検討する方針
同社の4つの事業はいずれも、学校教員の過重労働、保育園や学童施設の人材不足、教育機会の地域格差、日本語教師や介助員に対するニーズといった日本の抱える教育問題の解消を支援する、時宜を得た成長事業と言える。したがって、短期的な変動はあっても、中長期的に追い風が続く事業環境にあると考えられる。学校・自治体向け人材サービスの拡大、個別指導教室の出店加速、オンライン型家庭教師の全国展開といった成長戦略を推進することによって、そうした追い風を確かな成長につなげ、教育関連サービスにおけるオンリーワンのポジションの獲得を目指している。なお、内部体制が整備され、キャッシュは十分、さらに成長が見えてきたことから、シナジーが見込める案件に対して積極的にM&Aを検討していく方針だ。
■Key Points
・人材の共有などを強みに、人材サービスと教育サービスを提供
・教育人材支援事業と個別指導教室事業が好調で上方修正も
・シナジーが見込める案件に対して積極的にM&Aを検討する方針
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
<HN>
1. 教育と福祉に特化した人材サービスと自社ブランドの教育サービスを提供
サクシード<9256>は、「教育と福祉の社会課題を解決し、よりよい未来を創造する」を企業ミッションに、教育と福祉に特化した人材サービスと自社ブランドの教育サービスを提供している。人材サービスでは教育人材支援事業と福祉人材支援事業を展開、教育サービスでは個別指導教室事業「個別指導学院サクシード」と家庭教師事業「家庭教師のサクシード」を運営している。教育の分野では、教員の働き方や教育環境の地域格差といった課題が深刻化し、特にグローバル化やIT化への対応、部活動の運営など学校教員の過重労働の解消は喫緊の課題となっている。福祉分野においても、保育園や学童施設などで人材不足が深刻さを増している。同社は4つの事業を通じて、こうした教育と福祉に関わる課題の解消を支援している。
2. 人材の共有、自社マーケティングチーム、きめ細かなマッチングに強み
人材サービスでは、人材不足に悩む学校や自治体、競合ともいえる同業他社学習塾、保育・学童施設などに向けて人材の派遣などを行っている。教育サービスの「個別指導学院サクシード」は、講師1人に生徒3人というモデルで、地域に密着した質の高い授業を低価格で提供している。「家庭教師のサクシード」は、対面型とオンライン型を兼営している点に特徴がある。なかでも全国を対象とするオンライン型は、教育機会の地域格差是正に貢献している。こうした事業を支える同社の強みは、4つの事業間で共有している登録者、自社マーケティングチームによるWebマーケティングの機動的な展開、獲得した登録者と求人企業の詳細なニーズを踏まえた専属のコーディネーターによるきめ細かなマッチングにある。
3. 教育人材支援事業と個別指導教室事業が好調で、下期次第で上方修正も
2025年3月期第2四半期の業績は、売上高が1,790百万円(前年同期比7.6%増)、営業利益が274百万円(同10.4%増)と好調だった。必要な投資を積極的に進めた一方で、厳しさを増す人手不足が人材サービスの追い風になったこと、学童を含む個別指導教室で着実に出店したことにより、営業利益は2ケタ成長を達成した。2025年3月期の業績は期初予想のまま、売上高3,401百万円(前期比5.4%増)、営業利益356百万円(同7.3%増)を見込んでいる。回復が期待された対面型家庭教師事業はやや苦戦しているが、厳しい業績を想定していた教育人材支援事業と出店加速による先行費用負担が見込まれた個別指導教室事業が好調で、成長期入りしたようだ。また、通期の業績も、下期の業況次第では上方修正の可能性が出てきた。
4. キャッシュも十分、成長も見えてきたことから、積極的にM&Aを検討する方針
同社の4つの事業はいずれも、学校教員の過重労働、保育園や学童施設の人材不足、教育機会の地域格差、日本語教師や介助員に対するニーズといった日本の抱える教育問題の解消を支援する、時宜を得た成長事業と言える。したがって、短期的な変動はあっても、中長期的に追い風が続く事業環境にあると考えられる。学校・自治体向け人材サービスの拡大、個別指導教室の出店加速、オンライン型家庭教師の全国展開といった成長戦略を推進することによって、そうした追い風を確かな成長につなげ、教育関連サービスにおけるオンリーワンのポジションの獲得を目指している。なお、内部体制が整備され、キャッシュは十分、さらに成長が見えてきたことから、シナジーが見込める案件に対して積極的にM&Aを検討していく方針だ。
■Key Points
・人材の共有などを強みに、人材サービスと教育サービスを提供
・教育人材支援事業と個別指導教室事業が好調で上方修正も
・シナジーが見込める案件に対して積極的にM&Aを検討する方針
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
<HN>
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