注目トピックス 日本株
NCD Research Memo(1):2025年3月期連結業績及び配当予想を上方修正
配信日時:2024/12/16 15:41
配信元:FISCO
*15:41JST NCD Research Memo(1):2025年3月期連結業績及び配当予想を上方修正
■要約
NCD<4783>(旧 日本コンピュータ・ダイナミクスが2024年1月1日付で商号変更)は、1967年の設立以来57年の歴史を持つ独立系システム・インテグレータのパイオニアである。
1. IT関連事業(システム開発、サポート&サービス)及びパーキングシステム事業が3本柱
IT関連のシステム開発事業(システム・インテグレーション)とサポート&サービス事業(サービス・インテグレーション)、及びITソリューションのノウハウを活用した無人駐輪場関連のパーキングシステム事業(パーキング・ソリューション)を展開し、経営の3本柱としている。IT関連事業は安定した品質を担保するシステム開発やアウトソーシング・サービスを実現していることが強みだ。大手優良企業との長期継続取引により、ストック売上比率が8割を超えて安定収益構造となっていることも特徴だ。パーキングシステム事業は自社で管理運営する自営駐輪場を中心に、電磁ロック式の駐輪場設置台数では国内最大級の規模で展開している。
2. 2025年3月期第2四半期累計(中間期)は大幅増収増益で過去最高
2025年3月期第2四半期累計(中間期)の連結業績は、売上高が前年同期比24.0%増の14,759百万円、営業利益が同55.9%増の1,404百万円、経常利益が同57.1%増の1,426百万円、親会社株主に帰属する中間純利益が同59.9%増の960百万円と大幅増収増益で、中間期としては過去最高業績となった。需要が高水準に推移して全セグメントが大幅に伸長し、人件費増加などを吸収した。前期の第4四半期からP/Lを取り込んだ子会社JCS(ジャパンコンピューターサービス)も寄与した。全社の営業利益率は同1.9ポイント上昇して9.5%となった。セグメント別利益率はシステム開発事業が同0.4ポイント上昇して14.8%、サポート&サービス事業が同0.3ポイント低下して10.1%、パーキングシステム事業が同6.0ポイント上昇して23.8%となった。パーキングシステム事業の利益率は価格改定や業務効率化等の効果で大幅上昇した。
3. 2025年3月期通期は上方修正して大幅増収増益・連続過去最高予想
2025年3月期通期の連結業績予想は2024年11月8日付で上方修正して、売上高が前期比17.7%増の30,000百万円、営業利益が同27.6%増の2,700百万円、経常利益が同26.2%増の2,700百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同29.7%増の1,800百万円としている。前期比大幅増収増益・連続過去最高業績予想とした。修正後の通期会社予想に対する中間期の進捗率は売上高が49.2%、営業利益が52.0%、経常利益が52.8%、親会社株主に帰属する当期純利益が53.3%である。単純計算すると下期は上期に対して減益の形となるが、これは事業環境全般の不透明感を考慮したことに加え、下期にパーキングシステム事業において老朽化した機器の入替に関するコストの発生などを見込んでいるためである。ただし、IT関連事業では受注が引き続き高水準に推移すると予想されること、NCDサービスモデルの進展によって収益性が上昇基調であること、パーキングシステム事業ではBPRの成果によって収益性向上が予想されることなどを勘案すれば、収益拡大基調に変化はなく好業績が期待できると弊社では考えている。
4. 中期経営計画「Vision2026」の目標数値を再上方修正
同社は中期経営計画「Vision2026」の最終年度2026年3月期目標値について、前回公表値(2024年5月13日付で上方修正)を2025年3月期に超過達成の見込みとなったため、2024年11月8日付で再上方修正し、売上高32,000百万円、営業利益3,000百万円、営業利益率9.4%、ROE20%以上とした。IT関連事業、パーキングシステム事業とも収益性が想定以上に向上していることが主因である。そして2025年3月期の配当予想も2024年11月8日付で上方修正し、前期比大幅増配予想とした。下條治(しもじょうおさむ)代表取締役社長は「長期ビジョンで掲げた2032年の目標数値の達成も現実的になってきたと考えており、引き続き各種取り組みを着実に推進することで一段の収益性向上を目指したい。」と意気込みを語っている。中期経営計画の進捗は極めて順調と弊社では評価している。
5. 従来着実に推進してきた収益性向上施策の成果を評価
同社の業績推移を見ると、2025年3月期も上方修正して大幅増収増益・連続過去最高業績の見込みとなった。さらに中期経営計画の目標数値も再上方修正した。これは単に事業環境が好転しただけでなく、同社が従来着実に推進してきた収益性向上施策(IT関連事業における業務領域拡大、ストック売上拡大、NCDサービスモデル進化、パーキングシステム事業におけるBPRなど)の成果が本格的に表れ始めたことによるものと弊社では評価している。今後も利益率向上に向けた変革を加速させることで、長期グループビジョンとしての2032年の目標値も前倒しで超過達成する可能性があると弊社では考えており、引き続き収益性向上戦略の進捗に注目したい。
■Key Points
・システム開発事業、サポート&サービス事業、パーキングシステム事業が3本柱
・2025年3月期第2四半期累計(中間期)は大幅増収増益で過去最高
・2025年3月期通期は上方修正して大幅増収増益・連続過去最高予想
・中期経営計画「Vision2026」の目標数値を再上方修正
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
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NCD<4783>(旧 日本コンピュータ・ダイナミクスが2024年1月1日付で商号変更)は、1967年の設立以来57年の歴史を持つ独立系システム・インテグレータのパイオニアである。
1. IT関連事業(システム開発、サポート&サービス)及びパーキングシステム事業が3本柱
IT関連のシステム開発事業(システム・インテグレーション)とサポート&サービス事業(サービス・インテグレーション)、及びITソリューションのノウハウを活用した無人駐輪場関連のパーキングシステム事業(パーキング・ソリューション)を展開し、経営の3本柱としている。IT関連事業は安定した品質を担保するシステム開発やアウトソーシング・サービスを実現していることが強みだ。大手優良企業との長期継続取引により、ストック売上比率が8割を超えて安定収益構造となっていることも特徴だ。パーキングシステム事業は自社で管理運営する自営駐輪場を中心に、電磁ロック式の駐輪場設置台数では国内最大級の規模で展開している。
2. 2025年3月期第2四半期累計(中間期)は大幅増収増益で過去最高
2025年3月期第2四半期累計(中間期)の連結業績は、売上高が前年同期比24.0%増の14,759百万円、営業利益が同55.9%増の1,404百万円、経常利益が同57.1%増の1,426百万円、親会社株主に帰属する中間純利益が同59.9%増の960百万円と大幅増収増益で、中間期としては過去最高業績となった。需要が高水準に推移して全セグメントが大幅に伸長し、人件費増加などを吸収した。前期の第4四半期からP/Lを取り込んだ子会社JCS(ジャパンコンピューターサービス)も寄与した。全社の営業利益率は同1.9ポイント上昇して9.5%となった。セグメント別利益率はシステム開発事業が同0.4ポイント上昇して14.8%、サポート&サービス事業が同0.3ポイント低下して10.1%、パーキングシステム事業が同6.0ポイント上昇して23.8%となった。パーキングシステム事業の利益率は価格改定や業務効率化等の効果で大幅上昇した。
3. 2025年3月期通期は上方修正して大幅増収増益・連続過去最高予想
2025年3月期通期の連結業績予想は2024年11月8日付で上方修正して、売上高が前期比17.7%増の30,000百万円、営業利益が同27.6%増の2,700百万円、経常利益が同26.2%増の2,700百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同29.7%増の1,800百万円としている。前期比大幅増収増益・連続過去最高業績予想とした。修正後の通期会社予想に対する中間期の進捗率は売上高が49.2%、営業利益が52.0%、経常利益が52.8%、親会社株主に帰属する当期純利益が53.3%である。単純計算すると下期は上期に対して減益の形となるが、これは事業環境全般の不透明感を考慮したことに加え、下期にパーキングシステム事業において老朽化した機器の入替に関するコストの発生などを見込んでいるためである。ただし、IT関連事業では受注が引き続き高水準に推移すると予想されること、NCDサービスモデルの進展によって収益性が上昇基調であること、パーキングシステム事業ではBPRの成果によって収益性向上が予想されることなどを勘案すれば、収益拡大基調に変化はなく好業績が期待できると弊社では考えている。
4. 中期経営計画「Vision2026」の目標数値を再上方修正
同社は中期経営計画「Vision2026」の最終年度2026年3月期目標値について、前回公表値(2024年5月13日付で上方修正)を2025年3月期に超過達成の見込みとなったため、2024年11月8日付で再上方修正し、売上高32,000百万円、営業利益3,000百万円、営業利益率9.4%、ROE20%以上とした。IT関連事業、パーキングシステム事業とも収益性が想定以上に向上していることが主因である。そして2025年3月期の配当予想も2024年11月8日付で上方修正し、前期比大幅増配予想とした。下條治(しもじょうおさむ)代表取締役社長は「長期ビジョンで掲げた2032年の目標数値の達成も現実的になってきたと考えており、引き続き各種取り組みを着実に推進することで一段の収益性向上を目指したい。」と意気込みを語っている。中期経営計画の進捗は極めて順調と弊社では評価している。
5. 従来着実に推進してきた収益性向上施策の成果を評価
同社の業績推移を見ると、2025年3月期も上方修正して大幅増収増益・連続過去最高業績の見込みとなった。さらに中期経営計画の目標数値も再上方修正した。これは単に事業環境が好転しただけでなく、同社が従来着実に推進してきた収益性向上施策(IT関連事業における業務領域拡大、ストック売上拡大、NCDサービスモデル進化、パーキングシステム事業におけるBPRなど)の成果が本格的に表れ始めたことによるものと弊社では評価している。今後も利益率向上に向けた変革を加速させることで、長期グループビジョンとしての2032年の目標値も前倒しで超過達成する可能性があると弊社では考えており、引き続き収益性向上戦略の進捗に注目したい。
■Key Points
・システム開発事業、サポート&サービス事業、パーキングシステム事業が3本柱
・2025年3月期第2四半期累計(中間期)は大幅増収増益で過去最高
・2025年3月期通期は上方修正して大幅増収増益・連続過去最高予想
・中期経営計画「Vision2026」の目標数値を再上方修正
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
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