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Mimaki Research Memo(7):「Mimaki V10」の目標を1年前倒して達成の見込み
配信日時:2024/12/13 12:07
配信元:FISCO
*12:07JST Mimaki Research Memo(7):「Mimaki V10」の目標を1年前倒して達成の見込み
■中長期成長戦略
1. 中長期成長戦略「Mimaki V10」
ミマキエンジニアリング<6638>は2020年12月、コロナ禍で業績が低迷するなか、「ミマキならではの前工程・プリント/カット/コート・後工程の一貫システムや製品によるソリューション提供で産業印刷のデジタル・オンデマンド化を牽引する」を基本ステートメントに、中長期成長戦略「Mimaki V10」を策定した。市場に「新しさと違い」を常に提供する小回りの利いた「開発型企業」として、従業員各人が持っている個性・能力を力一杯発揮し、顧客満足度の高い製品を素早く提供することで成長していく会社を目指すことになった。収益性ではインクの品質改善、固定費の圧縮、生産体制や営業体制の変革によるコスト効率の改善に注力、成長性では既存市場での新製品によるS字カーブの積み上げ、FA事業や3Dプリンタの拡大、デジタルオンデマンド・プリントソリューションの提供を推進、財務基盤の強化では在庫管理の強化などに取り組み、2026年3月期に営業利益率10%、経常利益率8%、売上高の年平均成長率10%の達成を目指している。
2025年3月期は、「Mimaki V10」に向けてスパートするためにグループ経営方針を「進化する」とし、「次世代のミマキ」へ向けて進化を遂げる1年と位置付け、組織やプロジェクトを着実に発展させて高い収益を継続的に生み出す方針とした。そのためにも、各部門が成長し収益向上を追求することで資本コストと株価を意識した経営を改めて推進し、ROEとROIの改善に取り組むことになった。この結果、2025年3月期第2四半期の段階で、2026年3月期の目標である営業利益率10%を1年前倒して達成、通期でも達成する見通しとなった。このため、同社は新たなイノベーションへ向けて次期中期経営計画の検討に入ったようだ。早ければ2025年3月期本決算にも公表される可能性の高い次期中期経営計画にも期待したい。
営業利益率10%や財務基盤強化など着実に進行
2. 資本コストと株価を意識した経営
なお、資本コストと株価を意識した経営では、1) 「Mimaki V10」目標の達成による収益改善、2) 将来成長実現に向けた戦略的な投資、3) 在庫及び借入金の適正化による財務基盤の強化、4) 企業価値向上に資する役員報酬制度の導入、5) 株主還元方針に基づく安定的・継続的な配当、6) 投資家との対話促進による資本コストの低減、という6つの施策を推進している。その進捗だが、1) については前述したとおり、2025年3月期営業利益率が10%と予想されており、計画に対して1年前倒して達成する見通しである。2) については、開発スペース拡大のため新社屋の竣工が2026年3月期から先延ばしとなったが、将来の成長に向けて、戦略的な研究開発投資を売上高比率6〜7%の水準で継続するとともに、開発・技術・生産機能強化に向けた国内設備投資や持続的成長の要となる人的資本投資を強化しているところである。3) については、滞留在庫や不動在庫を一掃して在庫を適正化するとともに、売掛債権回収の早期化や借入金の圧縮を進め、キャッシュ・フローを改善して財務体質を強化しているところである。2025年3月期第2四半期末において、在庫は前年同期比6.1%減、借入金は同28.0%減、キャッシュ・コンバージョン・サイクルは同0.3ヶ月改善して4.2ヶ月となるなどキャッシュ・フローの改善は着実に進展している。4) については、譲渡制限付株式報酬制度を取締役(監査等委員を除く)と執行役員に導入、株主との価値共有を進めた。5) については、株主還元方針に基づき、上方修正したことを理由に2025年3月期の1株当たり配当金の増配を予定している。6) については、2025年3月期上期に機関投資家向けに国内スモールミーティングや海外オンラインミーティング、ショールーム見学会、社長/CFOスモールミーティングを開催、下期も同様のIRを計画しているところである。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
<HN>
1. 中長期成長戦略「Mimaki V10」
ミマキエンジニアリング<6638>は2020年12月、コロナ禍で業績が低迷するなか、「ミマキならではの前工程・プリント/カット/コート・後工程の一貫システムや製品によるソリューション提供で産業印刷のデジタル・オンデマンド化を牽引する」を基本ステートメントに、中長期成長戦略「Mimaki V10」を策定した。市場に「新しさと違い」を常に提供する小回りの利いた「開発型企業」として、従業員各人が持っている個性・能力を力一杯発揮し、顧客満足度の高い製品を素早く提供することで成長していく会社を目指すことになった。収益性ではインクの品質改善、固定費の圧縮、生産体制や営業体制の変革によるコスト効率の改善に注力、成長性では既存市場での新製品によるS字カーブの積み上げ、FA事業や3Dプリンタの拡大、デジタルオンデマンド・プリントソリューションの提供を推進、財務基盤の強化では在庫管理の強化などに取り組み、2026年3月期に営業利益率10%、経常利益率8%、売上高の年平均成長率10%の達成を目指している。
2025年3月期は、「Mimaki V10」に向けてスパートするためにグループ経営方針を「進化する」とし、「次世代のミマキ」へ向けて進化を遂げる1年と位置付け、組織やプロジェクトを着実に発展させて高い収益を継続的に生み出す方針とした。そのためにも、各部門が成長し収益向上を追求することで資本コストと株価を意識した経営を改めて推進し、ROEとROIの改善に取り組むことになった。この結果、2025年3月期第2四半期の段階で、2026年3月期の目標である営業利益率10%を1年前倒して達成、通期でも達成する見通しとなった。このため、同社は新たなイノベーションへ向けて次期中期経営計画の検討に入ったようだ。早ければ2025年3月期本決算にも公表される可能性の高い次期中期経営計画にも期待したい。
営業利益率10%や財務基盤強化など着実に進行
2. 資本コストと株価を意識した経営
なお、資本コストと株価を意識した経営では、1) 「Mimaki V10」目標の達成による収益改善、2) 将来成長実現に向けた戦略的な投資、3) 在庫及び借入金の適正化による財務基盤の強化、4) 企業価値向上に資する役員報酬制度の導入、5) 株主還元方針に基づく安定的・継続的な配当、6) 投資家との対話促進による資本コストの低減、という6つの施策を推進している。その進捗だが、1) については前述したとおり、2025年3月期営業利益率が10%と予想されており、計画に対して1年前倒して達成する見通しである。2) については、開発スペース拡大のため新社屋の竣工が2026年3月期から先延ばしとなったが、将来の成長に向けて、戦略的な研究開発投資を売上高比率6〜7%の水準で継続するとともに、開発・技術・生産機能強化に向けた国内設備投資や持続的成長の要となる人的資本投資を強化しているところである。3) については、滞留在庫や不動在庫を一掃して在庫を適正化するとともに、売掛債権回収の早期化や借入金の圧縮を進め、キャッシュ・フローを改善して財務体質を強化しているところである。2025年3月期第2四半期末において、在庫は前年同期比6.1%減、借入金は同28.0%減、キャッシュ・コンバージョン・サイクルは同0.3ヶ月改善して4.2ヶ月となるなどキャッシュ・フローの改善は着実に進展している。4) については、譲渡制限付株式報酬制度を取締役(監査等委員を除く)と執行役員に導入、株主との価値共有を進めた。5) については、株主還元方針に基づき、上方修正したことを理由に2025年3月期の1株当たり配当金の増配を予定している。6) については、2025年3月期上期に機関投資家向けに国内スモールミーティングや海外オンラインミーティング、ショールーム見学会、社長/CFOスモールミーティングを開催、下期も同様のIRを計画しているところである。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
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