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Mimaki Research Memo(5):半期で最高益、「Mimaki V10」を前倒し達成
配信日時:2024/12/13 12:05
配信元:FISCO
*12:05JST Mimaki Research Memo(5):半期で最高益、「Mimaki V10」を前倒し達成
■ミマキエンジニアリング<6638>の業績動向
1. 2025年3月期第2四半期累計の業績動向
2025年3月期第2四半期累計の業績は、売上高が40,942百万円(前年同期比15.5%増)、営業利益が4,698百万円(同101.5%増)、経常利益が4,321百万円(同114.5%増)、親会社株主に帰属する中間純利益が3,250百万円(同130.1%増)と好調で、期中で2回上方修正し、半期で過去最高の業績となった。さらに、中長期成長戦略「Mimaki V10」で目標にしていた2026年3月期営業利益率10%を早くもクリアした。なお、主要な為替レート(2024年4月〜2024年9月の平均レート)は、1米ドル152.62円(前年同期141.00円)、1ユーロ165.93円(同153.38円)だった。
世界経済は緩やかな回復基調にあるもののコアインフレ率は依然として高く、経済回復の様相は地域や国によりまちまちで、引き続き各国中央銀行や政府は慎重な金融政策を維持している。また、地政学的リスクは依然として大きな懸念材料となっており、予断を許さない状況である。日本経済は緩やかな回復基調にあり、企業の設備投資意欲は底堅く、全体として経済は安定しつつあり、経済の持続的な回復が期待されているところだが、物価高の影響から個人消費は低迷し、成長ペースは依然として緩やかである。こうした環境下、同社は「Mimaki V10」で定めた重点施策に基づき、新製品の市場投入と販売拡大、市場環境や顧客ニーズの急激な変化を見据えた事業展開、収益性向上に向けた基盤構築を継続的に進めた。
売上高は、TA市場向けのDTF(Direct to Film)モデルや高速昇華転写モデル、SG市場向けの強みのあるUVインク搭載モデル、IP市場向けの小型FB(フラットベッド)モデルに加え大型FBモデルなどの販売が好調で、FA事業も製品別に濃淡はあったが前年同期並みの販売を確保した。地域別では、北・中南米と日本・アジア・オセアニアが大幅に伸長、欧州・中東・アフリカも好調に推移した。これに円安によるプラス影響が加わり、全体として2ケタ増収を確保することができた。利益面では、海上輸送コストは上昇したものの、高コスト部材を使用した製品の販売がほぼ終結、生産工程のビッグデータを解析しインクの品質やカートリッジ、ケースを改善したことでメンテナンスコストが減ったこともあり、売上原価率は大幅に改善した。販管費は人件費や支払手数料、研究開発費などが増加したものの、増収効果と様々なコスト見直しによって売上高比率は改善した。これらに為替のプラス影響が加わり、営業利益は前年同期比2倍を超える大幅な増益となり、営業利益率は11.5%と「Mimaki V10」で目標とした半期ベースで10%を大きくクリアした。
期初予想と比較して2025年3月期第2四半期は、期中で2回上方修正したが結果的に、売上高で42百万円、営業利益で798百万円、経常利益で721百万円、親会社株主に帰属する中間純利益で700百万円での着地となった。こうした上方修正の背景には、円安によるプラス影響に加え、売上面では多様化する印刷物に対しインクの開発とインクヘッドを使い分ける技術が進んでTA市場やSG市場でニーズに合った製品を矢継ぎ早に投入できたこと、利益面では高コスト部材を使用した製品の販売が終了したことなどが挙げられる。
新製品については、インクヘッドを使い分ける技術が進化したことなどを背景にラインナップ強化に意欲的で、2024年9月に各市場向けに複数の新製品を発表、下期に順次発売していく計画である(売上貢献が本格化するのは2026年3月期の予定)。なお、新製品の収益性はここ1〜2年で価格改定を行ってきたため、全体的収益性同様に改善している。具体的な新製品として、SG市場向けに、高画質と誰でも使える簡単さを追求したプリント&カット複合機CJV200シリーズを発表した。100シリーズをリニューアルし、300シリーズのヘッドを1つにして原価率を大きく改善した一方、スピードも画質も向上、さらに設置に要する時間を半減したため、販売店に大変好評のようだ。IP市場向けには、高生産、高付加価値、高画質の“ちょうどいいサイズ”の新フラットベッドUVプリンタJFX200-1213 EXを発表した。省スペースで強化ダンボールやノベルティグッズなど様々な用途で手軽に使用できるため、展示で好評だったようだ。TA市場向けには、従来機比で生産性が約4倍のDTFモデルTxF300-1600と、1台でダイレクト昇華と昇華転写プリントを可能とする3.2m幅スーパーワイドハイブリッドプリンタTS330-3200DSを発表した。TxF300-1600は幅を広くしスピードもアップしたため、Tシャツを2枚同時にプリントできるなど生産性が向上、さらにソファやカーペットなど幅広なインテリアファブリックなどへと用途が広がった。TS330-3200DSはソフトサインやインテリアファブリックにプリントできるため、欧米向けとはいえ、展示会ブースなど小型施設の空間全体を容易に創造することができる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
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1. 2025年3月期第2四半期累計の業績動向
2025年3月期第2四半期累計の業績は、売上高が40,942百万円(前年同期比15.5%増)、営業利益が4,698百万円(同101.5%増)、経常利益が4,321百万円(同114.5%増)、親会社株主に帰属する中間純利益が3,250百万円(同130.1%増)と好調で、期中で2回上方修正し、半期で過去最高の業績となった。さらに、中長期成長戦略「Mimaki V10」で目標にしていた2026年3月期営業利益率10%を早くもクリアした。なお、主要な為替レート(2024年4月〜2024年9月の平均レート)は、1米ドル152.62円(前年同期141.00円)、1ユーロ165.93円(同153.38円)だった。
世界経済は緩やかな回復基調にあるもののコアインフレ率は依然として高く、経済回復の様相は地域や国によりまちまちで、引き続き各国中央銀行や政府は慎重な金融政策を維持している。また、地政学的リスクは依然として大きな懸念材料となっており、予断を許さない状況である。日本経済は緩やかな回復基調にあり、企業の設備投資意欲は底堅く、全体として経済は安定しつつあり、経済の持続的な回復が期待されているところだが、物価高の影響から個人消費は低迷し、成長ペースは依然として緩やかである。こうした環境下、同社は「Mimaki V10」で定めた重点施策に基づき、新製品の市場投入と販売拡大、市場環境や顧客ニーズの急激な変化を見据えた事業展開、収益性向上に向けた基盤構築を継続的に進めた。
売上高は、TA市場向けのDTF(Direct to Film)モデルや高速昇華転写モデル、SG市場向けの強みのあるUVインク搭載モデル、IP市場向けの小型FB(フラットベッド)モデルに加え大型FBモデルなどの販売が好調で、FA事業も製品別に濃淡はあったが前年同期並みの販売を確保した。地域別では、北・中南米と日本・アジア・オセアニアが大幅に伸長、欧州・中東・アフリカも好調に推移した。これに円安によるプラス影響が加わり、全体として2ケタ増収を確保することができた。利益面では、海上輸送コストは上昇したものの、高コスト部材を使用した製品の販売がほぼ終結、生産工程のビッグデータを解析しインクの品質やカートリッジ、ケースを改善したことでメンテナンスコストが減ったこともあり、売上原価率は大幅に改善した。販管費は人件費や支払手数料、研究開発費などが増加したものの、増収効果と様々なコスト見直しによって売上高比率は改善した。これらに為替のプラス影響が加わり、営業利益は前年同期比2倍を超える大幅な増益となり、営業利益率は11.5%と「Mimaki V10」で目標とした半期ベースで10%を大きくクリアした。
期初予想と比較して2025年3月期第2四半期は、期中で2回上方修正したが結果的に、売上高で42百万円、営業利益で798百万円、経常利益で721百万円、親会社株主に帰属する中間純利益で700百万円での着地となった。こうした上方修正の背景には、円安によるプラス影響に加え、売上面では多様化する印刷物に対しインクの開発とインクヘッドを使い分ける技術が進んでTA市場やSG市場でニーズに合った製品を矢継ぎ早に投入できたこと、利益面では高コスト部材を使用した製品の販売が終了したことなどが挙げられる。
新製品については、インクヘッドを使い分ける技術が進化したことなどを背景にラインナップ強化に意欲的で、2024年9月に各市場向けに複数の新製品を発表、下期に順次発売していく計画である(売上貢献が本格化するのは2026年3月期の予定)。なお、新製品の収益性はここ1〜2年で価格改定を行ってきたため、全体的収益性同様に改善している。具体的な新製品として、SG市場向けに、高画質と誰でも使える簡単さを追求したプリント&カット複合機CJV200シリーズを発表した。100シリーズをリニューアルし、300シリーズのヘッドを1つにして原価率を大きく改善した一方、スピードも画質も向上、さらに設置に要する時間を半減したため、販売店に大変好評のようだ。IP市場向けには、高生産、高付加価値、高画質の“ちょうどいいサイズ”の新フラットベッドUVプリンタJFX200-1213 EXを発表した。省スペースで強化ダンボールやノベルティグッズなど様々な用途で手軽に使用できるため、展示で好評だったようだ。TA市場向けには、従来機比で生産性が約4倍のDTFモデルTxF300-1600と、1台でダイレクト昇華と昇華転写プリントを可能とする3.2m幅スーパーワイドハイブリッドプリンタTS330-3200DSを発表した。TxF300-1600は幅を広くしスピードもアップしたため、Tシャツを2枚同時にプリントできるなど生産性が向上、さらにソファやカーペットなど幅広なインテリアファブリックなどへと用途が広がった。TS330-3200DSはソフトサインやインテリアファブリックにプリントできるため、欧米向けとはいえ、展示会ブースなど小型施設の空間全体を容易に創造することができる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
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