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【デジタル・インフォメーション・テクノロジー】著名投資家はっしゃん氏が市川社長に質問!Vol.3
配信日時:2024/12/11 17:02
配信元:FISCO
*17:02JST 【デジタル・インフォメーション・テクノロジー】著名投資家はっしゃん氏が市川社長に質問!Vol.3
【デジタル・インフォメーション・テクノロジー<3916>】著名投資家はっしゃん氏が市川社長に質問!Vol.2の続き
▲フィスコ高井
続いて、はっしゃんの理論株価チャートに基づき、デジタル・インフォメーション・テクノロジー様に対して気になる質問をしてもらいたいと思います。それでははっしゃんさん、よろしくお願いします。
●はっしゃん
それでは、私の理論株価チャートについて簡単に説明します。こちらは統計的な企業価値の目安となる指標になっており、決算書から自動算出しています。算出方法は、決算書の財務諸表から統計的に、このぐらいの業績だったら、このぐらいの株価という分析に基づくものです。具体的には、理論株価はPER15倍相当の株価にROAの10倍、さらに財務レバレッジ補正をしまして、それに資産価値を加算して市場リスクを除いたものです。この指標をつくった理由は、初心者や個人投資家の方により広く投資をしていただきたい、数多くの素晴らしい会社さんについて知ってもらうためです。
金融の知識は学校では習いません。中学、高校でも習わないし、大学でも習わない。大部分の方が知らないので、株式投資をするときに勉強しないといけない。PERとかROAとかいわれても分からないわけですね。こういったことを理論株価という形で分かりやすくし、それを決算書と合わせて時系列に株価チャートとして表示することで、その企業が成長しているか衰退しているか、株価と比べて理論株価が割安な位置にあるのか、割高な企業なのかというのが一目で分かるようにしました。
グラフの一番下にある緑のラインが資産価値です。そして真ん中にあるピンクラインが、配当利回り4%になる株価のラインになっています。ここまで落ちると配当利回り的にも非常に割安という目安です。例えばDIT様の場合は、ちょうど4か月前の8月の大暴落があったときに、ごく短期間のみ配当利回り4%になったことがあり、そのタイミングはお得な買いどきだったということがグラフから分かるかと思います。
そして、上のオレンジラインが理論株価です。理論株価は、資産価値と事業価値、PERとかROAを加算したものを積み上げたもので、オレンジの位置になっています。また、理論株価は会社予想から計算していますので、会社予想の理論株価に相当します。赤ラインが実は実績になっており、会社予想に対して実績です。よって赤ラインがオレンジより上のほうにあると、それは業績が好調で上方修正が期待できるかもしれないという意味です。一方、当初の会社計画よりも進捗が遅い場合は、この赤のラインがオレンジを下回る推移になります。もちろん会社様によって、四半期で儲かる時期とか儲からない時期とか、そういった偏りもありますが、この進捗率の良し悪しは非常に投資家が気にする指標ですので、そこを見える化しています。
そのほか、上にある水色ラインはバブルの目安で、理論株価の事業価値を2倍に評価しており、ここを超えたらかなり割高であり、売りの目安であることを示しています。その上で、DIT様の理論株価チャートを6年余り表示しています。2019年から2024年後半まで増収増益をずっと続けているということで、この理論株価が右肩上がりで推移していることが一目瞭然となっています。
ピンクの配当ラインは下値の抵抗ラインになることがよくありますが、そんな中DIT様の配当ラインは増配が続いておりまして、企業様側の株主還元が年々増えていっているというのもよく分かります。
株価はここ3、4年ほど、若干下押した局面がありました。私なりに解釈しますと、元々2019年、2020年、2021年あたりは概ね理論株価付近にありましたが、この頃コロナ禍があり、ECとかWebとかDX関係の会社が非常に高く評価されて株価も大きく上がりました。その中でDIT様の株価も大体1,000円ぐらいから2,380円で、2倍以上に値上がりして、いったんは理論株価付近まで到達したのが2021年の前半ぐらいでした。その後はDIT様に限らず、ワクチンの登場やオミクロン株への置き換わりによる重症化率低下でコロナの脅威が弱まり、それまでウィズコロナといわれていたIT株やDX関連株から、少しずつ出遅れの百貨店や飲食店、運輸関連といった業界に投資家の物色が移っていきました。そうした経緯で、2021年の後半からは業績自体は良くなったにもかかわらず、株価はむしろ下がっていく形になったかと思います。
ただし配当も増配が続けている会社様ですので、2022年あたりは理論株価のちょっと下のラインで下げ止まって、それ以降は概ね配当ラインの上昇と比例するような形で、割安ゾーンを右肩上がりに上がっています。理論株価までは今はやや離れていますが、右肩上がりで順調に上がっており、このまま行けばコロナ禍につけた高値をうかがうような位置にあると考えます。
これが理論株価から見た私のDIT様のチャートの解説です。チャートの株価位置や業績を見て、まずは市川様に感想を伺いたいと思います。高すぎるとか、もっと評価されてもいいはずだとか、忌憚なくお話しください。
■DIT市川
この理論値は素人だと今まで理解できておらず、株主様から「何でこんなに株価が低迷しているんだ」と言われても、「知名度を上げていく」「業績を上げていく」としか申し上げることができませんでした。このようにロジックで理論値を導くと、こういう範囲の中にあるので株価がもう少し上がる余地があると分かります。「きちんと業績を上げていけば、配当性向を上げていけば、理論的にはこうなる」ということが見えるようになり、非常に斬新で、私にとって感動的なチャートでした。
【デジタル・インフォメーション・テクノロジー】著名投資家はっしゃん氏が市川社長に質問!Vol.4に続く
<TY>
▲フィスコ高井
続いて、はっしゃんの理論株価チャートに基づき、デジタル・インフォメーション・テクノロジー様に対して気になる質問をしてもらいたいと思います。それでははっしゃんさん、よろしくお願いします。
●はっしゃん
それでは、私の理論株価チャートについて簡単に説明します。こちらは統計的な企業価値の目安となる指標になっており、決算書から自動算出しています。算出方法は、決算書の財務諸表から統計的に、このぐらいの業績だったら、このぐらいの株価という分析に基づくものです。具体的には、理論株価はPER15倍相当の株価にROAの10倍、さらに財務レバレッジ補正をしまして、それに資産価値を加算して市場リスクを除いたものです。この指標をつくった理由は、初心者や個人投資家の方により広く投資をしていただきたい、数多くの素晴らしい会社さんについて知ってもらうためです。
金融の知識は学校では習いません。中学、高校でも習わないし、大学でも習わない。大部分の方が知らないので、株式投資をするときに勉強しないといけない。PERとかROAとかいわれても分からないわけですね。こういったことを理論株価という形で分かりやすくし、それを決算書と合わせて時系列に株価チャートとして表示することで、その企業が成長しているか衰退しているか、株価と比べて理論株価が割安な位置にあるのか、割高な企業なのかというのが一目で分かるようにしました。
グラフの一番下にある緑のラインが資産価値です。そして真ん中にあるピンクラインが、配当利回り4%になる株価のラインになっています。ここまで落ちると配当利回り的にも非常に割安という目安です。例えばDIT様の場合は、ちょうど4か月前の8月の大暴落があったときに、ごく短期間のみ配当利回り4%になったことがあり、そのタイミングはお得な買いどきだったということがグラフから分かるかと思います。
そして、上のオレンジラインが理論株価です。理論株価は、資産価値と事業価値、PERとかROAを加算したものを積み上げたもので、オレンジの位置になっています。また、理論株価は会社予想から計算していますので、会社予想の理論株価に相当します。赤ラインが実は実績になっており、会社予想に対して実績です。よって赤ラインがオレンジより上のほうにあると、それは業績が好調で上方修正が期待できるかもしれないという意味です。一方、当初の会社計画よりも進捗が遅い場合は、この赤のラインがオレンジを下回る推移になります。もちろん会社様によって、四半期で儲かる時期とか儲からない時期とか、そういった偏りもありますが、この進捗率の良し悪しは非常に投資家が気にする指標ですので、そこを見える化しています。
そのほか、上にある水色ラインはバブルの目安で、理論株価の事業価値を2倍に評価しており、ここを超えたらかなり割高であり、売りの目安であることを示しています。その上で、DIT様の理論株価チャートを6年余り表示しています。2019年から2024年後半まで増収増益をずっと続けているということで、この理論株価が右肩上がりで推移していることが一目瞭然となっています。
ピンクの配当ラインは下値の抵抗ラインになることがよくありますが、そんな中DIT様の配当ラインは増配が続いておりまして、企業様側の株主還元が年々増えていっているというのもよく分かります。
株価はここ3、4年ほど、若干下押した局面がありました。私なりに解釈しますと、元々2019年、2020年、2021年あたりは概ね理論株価付近にありましたが、この頃コロナ禍があり、ECとかWebとかDX関係の会社が非常に高く評価されて株価も大きく上がりました。その中でDIT様の株価も大体1,000円ぐらいから2,380円で、2倍以上に値上がりして、いったんは理論株価付近まで到達したのが2021年の前半ぐらいでした。その後はDIT様に限らず、ワクチンの登場やオミクロン株への置き換わりによる重症化率低下でコロナの脅威が弱まり、それまでウィズコロナといわれていたIT株やDX関連株から、少しずつ出遅れの百貨店や飲食店、運輸関連といった業界に投資家の物色が移っていきました。そうした経緯で、2021年の後半からは業績自体は良くなったにもかかわらず、株価はむしろ下がっていく形になったかと思います。
ただし配当も増配が続けている会社様ですので、2022年あたりは理論株価のちょっと下のラインで下げ止まって、それ以降は概ね配当ラインの上昇と比例するような形で、割安ゾーンを右肩上がりに上がっています。理論株価までは今はやや離れていますが、右肩上がりで順調に上がっており、このまま行けばコロナ禍につけた高値をうかがうような位置にあると考えます。
これが理論株価から見た私のDIT様のチャートの解説です。チャートの株価位置や業績を見て、まずは市川様に感想を伺いたいと思います。高すぎるとか、もっと評価されてもいいはずだとか、忌憚なくお話しください。
■DIT市川
この理論値は素人だと今まで理解できておらず、株主様から「何でこんなに株価が低迷しているんだ」と言われても、「知名度を上げていく」「業績を上げていく」としか申し上げることができませんでした。このようにロジックで理論値を導くと、こういう範囲の中にあるので株価がもう少し上がる余地があると分かります。「きちんと業績を上げていけば、配当性向を上げていけば、理論的にはこうなる」ということが見えるようになり、非常に斬新で、私にとって感動的なチャートでした。
【デジタル・インフォメーション・テクノロジー】著名投資家はっしゃん氏が市川社長に質問!Vol.4に続く
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