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来週の為替相場見通し=日銀の追加利上げ観測が改めて強まるか

配信日時:2024/12/06 17:29 配信元:MINKABU
 来週のドル円相場は、日銀の金融政策決定会合を翌週に控えて追加利上げ観測が改めて強まるかどうかが注目される。予想レンジは1ドル=148円00銭~152円00銭。  日銀の中村豊明審議委員が5日の記者会見で「利上げに反対しているわけではない」などと発言したことで、18~19日に開かれる日銀会合での追加利上げ観測が再び強まりつつある。植田和男総裁は11月30日に伝えられた日本経済新聞とのインタビューで、追加利上げの時期について「データがオントラック(想定通り)に推移しているという意味では近づいているといえる」と述べており、11日発表の国内企業物価指数や13日発表の日銀短観が想定通りなら利上げを織り込むかたちで円高が進むだろう。一方、17~18日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)に関しては意見が分かれており、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は「米経済は9月に利下げを開始した当初よりも力強く推移しているため、FRBはさらなる利下げに慎重になる可能性がある」と述べている。11日発表の米11月消費者物価指数(CPI)でインフレ圧力の根強さが示されれば、ドルの買い材料となりそうだ。  なお、来週に海外で予定される主な経済指標は、9日に11月の中国CPIと10月の米卸売売上高、10日に11月の中国貿易収支と7~9月期の米非農業部門労働生産性・改定値、11日に11月の米月次財政収支、12日に11月の米卸売物価指数(PPI)と前週分の米新規失業保険申請件数、13日に10月のユーロ圏鉱工業生産と11月の米輸入物価指数など。国内では9日に7~9月期の実質国内総生産(GDP)改定値、11日に10~12月期の法人企業景気予測調査・大企業全産業業況判断指数、13日に10月の鉱工業生産・確報値が公表される。 出所:MINKABU PRESS

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