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No.1 Research Memo(6):M&Aや業務提携の実現により、事業領域の拡大及び事業基盤の強化に取り組む
配信日時:2024/12/04 13:06
配信元:FISCO
*13:06JST No.1 Research Memo(6):M&Aや業務提携の実現により、事業領域の拡大及び事業基盤の強化に取り組む
■No.1<3562>の主なトピックス
1. M&Aによる成長(戦略)分野への積極投資
2024年4月24日付けで同社及びアレクソンが、SES事業※1・ソフト開発受託を手掛けるOZ MODE※2とアイ・ティ・エンジニアリング※2をそれぞれ子会社化し、新規事業としてSES事業への進出を果たした。中期経営計画「Evolution2027」の重点戦略に沿った「新たな事業領域」への第一弾の投資であり、成長領域への参入を図るものである。さらに2024年10月11日には、電話、複合機、PC販売及びリース、通信コンサルティング事業を行うS.I.T※3を子会社化し、東北エリアへの進出の足掛かりを築いた。
※1 システムエンジニアリングサービス事業の略。ソフトウェアやシステムの開発・保守・運用などの業務の継続に必要なエンジニア(技術者)を、必要な期間提供するサービスのこと。
※2 OZ MODE及びアイ・ティ・エンジニアリングの会社概要やM&Aの狙いについては、前回のフィスコ企業調査レポート(2024年5月28日発行)を参照。
※3 S.I.Tは、半導体や自動車製造業などを中心に産業集積を進めている岩手県北上市を拠点とする。同社と取扱製品や販売手法が近いうえ、同社の主力である情報セキュリティ機器の取り扱いは現時点で少なく、クロスセルなどによるシナジー効果の早期実現(クイックウィン)が期待できる。また、これまで空白地域であった東北及び周辺地域への進出の足掛かりとする方針である。直近期(2023年12月期)の業績は、売上高が174百万円、営業利益が10百万円。
2. 業務提携による事業基盤の強化
(1) ハイパーとの業務提携
2024年3月14日に企業向けクラウド運用保守サービス「デジテラス」やWebソリューションを提供する子会社であるNDSと、ITサービス事業とアスクルエージェント事業などを展開するハイパーとの第三者割当増資を伴う資本業務提携を締結した※。ハイパーとはこれまでも連携を図ってきたが、さらなるシナジー創出が見込めるとの意見が合致し、本件に至った。特にNDSが提供する「デジテラス」やWebソリューションは、ハイパーがターゲットとする中規模企業層(社員数100人規模)との親和性が高く、新たな顧客層の開拓に大きな狙いがある。
※ ハイパーに対してNDSの普通株式3,000株を割り当てた(資金調達額は30百万円)。本件後のハイパーによるNDS株式の保有比率は30%となる(同社の保有比率は65%)。
(2) サムシングとの協業
2024年9月6日付で、SAAFホールディングス<1447>の子会社である(株)サムシングとの協業を開始した。サムシングは「地盤業界の透明化」を掲げ、地盤調査、地盤改良工事、地盤保証などを全国28拠点で展開している。双方ともに顧客の多くが建設関連業者のため、営業連携などにおいて親和性が高い。また、新サービスの共同開発なども視野に入れている。
(3) デジタル・コネクト及びBlue Tiger Consultingとの業務提携
2024年9月20日にはNDSが(株)デジタル・コネクト及び(株)Blue Tiger Consultingとの業務提携契約を締結した。前述したハイパーを含む、4社による新事業のサービス展開に狙いがある。デジタル・コネクトは金融・製造・流通業などの法人顧客を対象として、事業戦略やデジタル戦略、プロジェクト推進、人材育成強化などのコンサルティングサービスを提供している。また、Blue Tiger ConsultingはERPシステム導入支援を手掛けており、Oracle及びMicrosoftのパートナー企業として多数の導入実績を有している。NDSにとって未開拓の分野であるERPシステム導入サービスを含めた、DX事業の新たな展開を目指し、技術協力及び連携強化に加え、市場競争力の向上を図る。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)
<HN>
1. M&Aによる成長(戦略)分野への積極投資
2024年4月24日付けで同社及びアレクソンが、SES事業※1・ソフト開発受託を手掛けるOZ MODE※2とアイ・ティ・エンジニアリング※2をそれぞれ子会社化し、新規事業としてSES事業への進出を果たした。中期経営計画「Evolution2027」の重点戦略に沿った「新たな事業領域」への第一弾の投資であり、成長領域への参入を図るものである。さらに2024年10月11日には、電話、複合機、PC販売及びリース、通信コンサルティング事業を行うS.I.T※3を子会社化し、東北エリアへの進出の足掛かりを築いた。
※1 システムエンジニアリングサービス事業の略。ソフトウェアやシステムの開発・保守・運用などの業務の継続に必要なエンジニア(技術者)を、必要な期間提供するサービスのこと。
※2 OZ MODE及びアイ・ティ・エンジニアリングの会社概要やM&Aの狙いについては、前回のフィスコ企業調査レポート(2024年5月28日発行)を参照。
※3 S.I.Tは、半導体や自動車製造業などを中心に産業集積を進めている岩手県北上市を拠点とする。同社と取扱製品や販売手法が近いうえ、同社の主力である情報セキュリティ機器の取り扱いは現時点で少なく、クロスセルなどによるシナジー効果の早期実現(クイックウィン)が期待できる。また、これまで空白地域であった東北及び周辺地域への進出の足掛かりとする方針である。直近期(2023年12月期)の業績は、売上高が174百万円、営業利益が10百万円。
2. 業務提携による事業基盤の強化
(1) ハイパーとの業務提携
2024年3月14日に企業向けクラウド運用保守サービス「デジテラス」やWebソリューションを提供する子会社であるNDSと、ITサービス事業とアスクルエージェント事業などを展開するハイパーとの第三者割当増資を伴う資本業務提携を締結した※。ハイパーとはこれまでも連携を図ってきたが、さらなるシナジー創出が見込めるとの意見が合致し、本件に至った。特にNDSが提供する「デジテラス」やWebソリューションは、ハイパーがターゲットとする中規模企業層(社員数100人規模)との親和性が高く、新たな顧客層の開拓に大きな狙いがある。
※ ハイパーに対してNDSの普通株式3,000株を割り当てた(資金調達額は30百万円)。本件後のハイパーによるNDS株式の保有比率は30%となる(同社の保有比率は65%)。
(2) サムシングとの協業
2024年9月6日付で、SAAFホールディングス<1447>の子会社である(株)サムシングとの協業を開始した。サムシングは「地盤業界の透明化」を掲げ、地盤調査、地盤改良工事、地盤保証などを全国28拠点で展開している。双方ともに顧客の多くが建設関連業者のため、営業連携などにおいて親和性が高い。また、新サービスの共同開発なども視野に入れている。
(3) デジタル・コネクト及びBlue Tiger Consultingとの業務提携
2024年9月20日にはNDSが(株)デジタル・コネクト及び(株)Blue Tiger Consultingとの業務提携契約を締結した。前述したハイパーを含む、4社による新事業のサービス展開に狙いがある。デジタル・コネクトは金融・製造・流通業などの法人顧客を対象として、事業戦略やデジタル戦略、プロジェクト推進、人材育成強化などのコンサルティングサービスを提供している。また、Blue Tiger ConsultingはERPシステム導入支援を手掛けており、Oracle及びMicrosoftのパートナー企業として多数の導入実績を有している。NDSにとって未開拓の分野であるERPシステム導入サービスを含めた、DX事業の新たな展開を目指し、技術協力及び連携強化に加え、市場競争力の向上を図る。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)
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