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No.1 Research Memo(5):通期予想に対しても順調に進捗
配信日時:2024/12/04 13:05
配信元:FISCO
*13:05JST No.1 Research Memo(5):通期予想に対しても順調に進捗
■No.1<3562>の決算概要
1. 2025年2月期上期決算の概要
2025年2月期上期の連結業績は、売上高が前年同期比3.7%増の6,824百万円、営業利益が同1.0%増の479百万円、経常利益が同2.5%増の480百万円、親会社株主に帰属する中間純利益(以下、中間純利益)が同37.8%減の221百万円と増収増益(中間純利益を除く)となった。通期予想に対しても順調に進捗している。なお、中間純利益が減益となったのは、前期計上した投資有価証券売却益※のはく落によるものである。
※ 純投資目的で保有していたもの
売上高は、DX進展を背景に情報セキュリティ機器の販売が堅調に推移したことや、注力する「No.1ビジネスサポート」の積み上げなどが増収に寄与した。また、2024年6月にグループインしたOZ MODEの連結効果(3ヶ月分)も上乗せ要因となった。なお、「No.1ビジネスサポート」については、保有契約数が4,916件(前期末比193件増)、平均顧客単価(第2四半期単体)が11,700円(前年同期は9,800円)と契約数及び顧客単価ともに着実に伸びている。それに伴って、ストック収益も前年同期比13.6%増の1,101百万円に底上げされ、売上高全体に占める構成比も16.1%(前年同期は14.7%)に上昇した。
利益面では、期初計画どおり、人的資本経営に基づく人件費(給与見直し等)の増加やM&Aに係るDD費用等が発生したものの、増収による収益の押し上げやコストコントロールにより営業増益を確保した。営業利益率も7.0%(前年同期は7.1%)とほぼ横ばいを維持している。
財務面では、OZ MODEの連結化等に伴って総資産が前期末比1.9%増の8,258百万円に増加した。一方、自己資本は利益準備金の積み増しや自己株式の減少※等により同12.3%増の4,212百万円に拡大し、自己資本比率は51.0%(前期末は46.3%)に改善した。
※ OZ MODEのM&A(株式交換方式)に伴うもの
2. 2025年2月期上期の総括
以上から、2025年2月期上期を総括すると、ここ数年の業績をけん引してきた情報セキュリティ機器の販売や「No.1ビジネスサポート」が引き続き好調であることが確認できたところや、ストック収益が順調に積み上がっているところは評価すべきポイントである。一方、利益面では、人的資本投資やM&A関連費用など先行費用が増加したものの想定内であり、むしろ計画どおりに費用が投入できているか、そして期待どおりの投資効果を発現できるかどうかが重要なイシューと言えるだろう。その点では、M&Aの実現や業務提携の締結などを含め、今後に向けた成長基盤の強化を着実に進めており、中期経営計画「Evolution2027」で掲げた重点戦略(人的資本強化や事業領域拡大、収益構造の安定化等)の遂行に向けて、順調なスタートを切ることができた。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)
<HN>
1. 2025年2月期上期決算の概要
2025年2月期上期の連結業績は、売上高が前年同期比3.7%増の6,824百万円、営業利益が同1.0%増の479百万円、経常利益が同2.5%増の480百万円、親会社株主に帰属する中間純利益(以下、中間純利益)が同37.8%減の221百万円と増収増益(中間純利益を除く)となった。通期予想に対しても順調に進捗している。なお、中間純利益が減益となったのは、前期計上した投資有価証券売却益※のはく落によるものである。
※ 純投資目的で保有していたもの
売上高は、DX進展を背景に情報セキュリティ機器の販売が堅調に推移したことや、注力する「No.1ビジネスサポート」の積み上げなどが増収に寄与した。また、2024年6月にグループインしたOZ MODEの連結効果(3ヶ月分)も上乗せ要因となった。なお、「No.1ビジネスサポート」については、保有契約数が4,916件(前期末比193件増)、平均顧客単価(第2四半期単体)が11,700円(前年同期は9,800円)と契約数及び顧客単価ともに着実に伸びている。それに伴って、ストック収益も前年同期比13.6%増の1,101百万円に底上げされ、売上高全体に占める構成比も16.1%(前年同期は14.7%)に上昇した。
利益面では、期初計画どおり、人的資本経営に基づく人件費(給与見直し等)の増加やM&Aに係るDD費用等が発生したものの、増収による収益の押し上げやコストコントロールにより営業増益を確保した。営業利益率も7.0%(前年同期は7.1%)とほぼ横ばいを維持している。
財務面では、OZ MODEの連結化等に伴って総資産が前期末比1.9%増の8,258百万円に増加した。一方、自己資本は利益準備金の積み増しや自己株式の減少※等により同12.3%増の4,212百万円に拡大し、自己資本比率は51.0%(前期末は46.3%)に改善した。
※ OZ MODEのM&A(株式交換方式)に伴うもの
2. 2025年2月期上期の総括
以上から、2025年2月期上期を総括すると、ここ数年の業績をけん引してきた情報セキュリティ機器の販売や「No.1ビジネスサポート」が引き続き好調であることが確認できたところや、ストック収益が順調に積み上がっているところは評価すべきポイントである。一方、利益面では、人的資本投資やM&A関連費用など先行費用が増加したものの想定内であり、むしろ計画どおりに費用が投入できているか、そして期待どおりの投資効果を発現できるかどうかが重要なイシューと言えるだろう。その点では、M&Aの実現や業務提携の締結などを含め、今後に向けた成長基盤の強化を着実に進めており、中期経営計画「Evolution2027」で掲げた重点戦略(人的資本強化や事業領域拡大、収益構造の安定化等)の遂行に向けて、順調なスタートを切ることができた。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)
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