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来週の株式相場に向けて=TSMC決算で半導体相場の行方を探る

配信日時:2024/04/12 17:21 配信元:MINKABU
 12日の日経平均株価は前日比80円高と3日ぶりに反発した。前日にナスダック指数が最高値を更新したことを受け、半導体関連株などが値を上げた。  市場関係者からは「4月の年度始まりの年金売りは、ほぼ一巡しただろう。ただ、全体相場のモヤモヤ感は残り、しばらく一進一退が続くかもしれない」(アナリスト)という声が出ている。その不透明感を高めている最大の要因のひとつが、米国の金融政策だ。10日の米3月消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回り、6月利下げの期待が後退するとNYダウは大幅安となったが、11日の同卸売物価指数(PPI)が予想を下回ると、今度は一転して半導体株が買われ、ナスダック指数は最高値を更新した。当面は、米金融政策の行方を巡り重要経済指標からは目が離せない。  そして、日米は決算シーズンを迎える。特に、米国は日本に先駆けて決算発表が本格化するが、来週は17日にオランダのASMLホールディング<ASML>、そして18日には台湾積体電路製造(TSMC)<TSM>という大手半導体関連企業が決算発表を行う。半導体関連の大本命であるエヌビディア<NVDA>の決算発表は5月22日ともう少し先だが、その前哨戦となるASMLとTSMCへの注目度は高い。特に、半導体受託生産で世界最大手のTSMCの決算は関心を集めそうだ。年初のテック株相場では1月のTSMCの決算発表が起点となり、半導体関連株が急伸した。今回も同様の展開を描くことができるのかが焦点となる。  他の米国企業決算では、15日にゴールドマン<GS>、16日にバンカメ<BAC>、18日にネットフリックス<NFLX>、19日にアメックス<AXP>、プロクター・アンド・ギャンブル<PG>などが予定されている。経済指標では15日に米3月小売売上高、16日に中国1~3月GDP、IMF世界経済見通しなどが予定されている。  日本では15日に2月機械受注、17日に3月訪日外客数、19日に3月消費者物価指数(CPI)が発表される。15日に東宝<9602.T>、J.フロント リテイリング<3086.T>、18日にブロンコビリー<3091.T>などが決算発表を行う。また、16日にWill Smart<175A.T>が東証グロース市場に新規上場する。来週の日経平均株価の予想レンジは3万9100~4万100円前後。(岡里英幸) 出所:MINKABU PRESS

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