本日の注目個別銘柄
八洲電機、マーキュリアHD、日本化など
配信日時:2024/02/22 15:24
配信元:FISCO
<4519> 中外薬 5648 -242大幅反落。一時下げ幅広げる。イーライリリーがorforglipronの経済条件を含むForm 10-Kを開示したとリリースしており、売買材料にされているものとみられる。これは同社が創製した非ペプチド型の経口GLP-1受容体作動薬であり、イーライリリーが全世界での開発権および販売権を保有しているもの。出尽くし感につながっているのか、ロイヤルティ金額をネガティブ視かなどは判断付かず。
<6857> アドバンテス 7088 +494大幅反発。半導体関連は総じて買い先行の展開に。前日に米エヌビディアが決算を発表、第4四半期売上高は221億ドルで市場予想の206億ドル程度を大きく上回り、第1四半期見通しも中心値は240億ドルで222億ドル程度のコンセンサスを上回る。決算発表後の出尽くし感に対する懸念も強かった中、高い期待値をさらに上回る決算発表を受け時間外取引では買い優勢に。国内関連銘柄にも買い安心感が強まった。
<6095> メドピア 781 -22大幅続落。大和証券では投資判断「3」を継続で、目標株価を1600円から800円にまで引き下げた。29年9月期から34年9月期の残余利益の年平均成長率は0%とし、前回の28年9月期から33年9月期までの5%成長から修正、製薬企業の投資意欲が軟調な点を考慮。目先的には、今期中心に進める構造改革や、今後の成長投資の動向が重要で、処方切り替えに直結するサービスなどが創出できれば、株価上昇の可能性も。
<4092> 日本化 2305 +165大幅反発。いちよし証券ではレーティングを「B」から「A」に格上げ、フェアバリューも2100円から2900円に引き上げている。業績モメンタムは底打ちし、MLCC材料を中心に再び拡大局面に入っていくとみているもよう。25年3月期営業利益は前期比26%増の24億円と予想、MLCC材料については、車載向けの続伸が見込まれるほか、民生向けも在庫調整を抜けて回復が期待されるとしている。
<6741> 日信号 1030 +59大幅反発。台湾交通部鉄道局より「台湾・花東線の設備更新・改修事業」を受注したと発表している。これは、昨年8月に受注した「台湾・花東線の複線化に向けた既設設備の改良事業」に続く入札案件で、花東線複線化に関する事業となるもよう。
受注金額は約254億円とれ、業績インパクトへが意識される水準とみられる。工事期間は24年1月から28年12月までを予定のようだ。
<4613> 関ペイント 2251 -58大幅続落。ユーロ円建てCBを発行し、合計1000億円を調達すると発表。600億円を海外M&Aなどの投資資金に、400億円は自社株買いに充当し資本効率を高める。転換価額は2771円で前日終値からのアップ率は20%となる。潜在株式による希薄化率は最大で15.8%になるもよう。一方、発行済み株式数の8.78%に当たる2000万株、400億円を上限とする自社株買いを発表、本日の立会外取引で買い付けた。
<7347> マーキュリアHD 864 +115急騰。マニエスグループと、台湾でのメガソーラー共同開発に関し業務提携をしたと発表している。第1号案件として、台湾中部地方での設備容量100-150MW規模となる漁電共生型太陽光発電所の開発権を獲得し、2027年度末の完工を目指すもようだ。同グループは台湾での開発実績など当地で強固な案件ソーシングネットワークを持っており、業績インパクトの他、今後の展開力などに対する期待も高まる形のようだ。
<3632> グリー 488 -39大幅反落。大株主であるKDDIを売出人として、海外市場で800万株の売出を行うと発表している。売出株数は800万株で、KDDIが保有する全株式となる。売出価格は484円に決定、受渡期日は2月27日となる。海外投資家層の拡大を軸とする株主構成の最適化および株式流動性の向上を目的としている。今後の需給悪化を意識した動きが優勢に。なお、KDDIは同社上場前の段階から出資を行っていた。
<3153> 八洲電機 1568 +235急騰。前日に24年3月期の業績上方修正を発表、営業利益は従来予想の34億円から37億円に引き上げた。昨年12月に続く上方修正となる形に。プラント事業を中心に、想定以上の業績推移が続いているもようだ。また、9月末株主に対して実施している株主優待を、今回限り同条件で3月末株主に対しても実施するとしている。100株以上の株主に対し、保有株数や保有期間に応じてグルメカードを贈呈する。
<4317> レイ 463 +26大幅続伸。24年2月期末の配当金引き上げを発表している。従来計画の10円から前期実績並みの15円に引き上げる。業績に応じた適正な利益配分を行うという基本方針に基づいたものとしているようだ。ちなみに、先月発表した業績上方修正の際に配当計画は据え置かれていた。前日終値ベースでの配当利回りは3.4%と、利回り妙味なども高まる形になってきている。
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