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株価指数先物 【週間展望】 ―薄商いながら年末高を意識したロング対応

配信日時:2023/12/24 17:00 配信元:MINKABU
 今週の日経225先物は、市場参加者は限られるものの、大納会に向けて11月20日以来の高値に迫る展開が意識されやすい。22日の米国市場ではNYダウが小幅に反落した一方で、 S&P500指数とナスダック指数は小幅続伸となった。  11月の米個人消費支出(PCE)は食品とエネルギーを除くPCEコア価格指数が前月比0.1%上昇と、市場予想(0.2%上昇)を下回り、2024年の米利下げ見通しを強める内容と受け止められた。12月の米ミシガン大消費者信頼感指数(確定値)で、5-10年先のインフレ期待が2.9%と速報値から上方修正されたことで、米長期金利の上昇が重荷となる場面も見られたが、クリスマス休暇入りで市場参加者が限られるなか、ハイテク株を中心に底堅い値動きだった。  日経225先物のナイトセッションは、日中比220円高の3万3280円だった。寄り付きで付けた3万3050円を安値にリバウンド基調を強め、中盤にかけて3万3350円まで買われた。買い一巡後に3万3190円まで上げ幅を縮めたが、終盤にかけて3万3250円を挟んで底堅い値動きを継続した。3万3070円処で推移する25日移動平均線を上回っており、引き続き25日線が支持線として意識されやすい。同水準で底堅さがみられるようだと、ボリンジャーバンドの+1σが位置する3万3405円から+2σの3万3740円、11月20日に付けた3万3770円を捉えてくるかが注目されよう。  週足では13週、26週線を支持線としたトレンドを形成しており、足もとで両線からの上放れを見せてきている。また、ボリンジャーバンドの+1σ(3万3330円)辺りでの攻防から、+2σが位置する3万4250円が意識されやすい形状となる。米国市場では25日のクリスマスの休場を経て商いが減少をみせてくるなか、仕掛け的な商いで大きく振れる需給状況になりやすく、3万3000円に接近する局面ではロングでの対応に向かわせよう。  そのため、日経平均株価がバブル後の高値に迫る展開を想定し、オプション権利行使価格の3万3000円から3万3875円のレンジを想定する。ボリンジャーバンドが横ばいで推移しトレンドが出にくい半面、煮詰まり感が意識されやすい形状である。米国ではNYダウが最高値圏で推移しているほか、S&P500指数は昨年1月高値に接近している。ナスダック指数の相対的な出遅れ感を背景に、ハイテク主導の買い戻しが意識され、日経平均型への支援材料となる展開が期待されそうだ。  VIX指数は13.03に低下した。ボトム圏で推移するなか、先週は上値を抑えられていた25日線を突破し、21日には一時14.49まで上昇した。22日は低下したが、25日線が支持線として機能していた。足もとで強い展開が続くなか、利益確定が入りやすい需給だったと考えられ、ロング解消の動きによる上昇だったとみられる。クリスマスの祝日明け後は年末高への思惑から米国市場も底堅い展開となる可能性があり、その場合リスク選好に向かいそうだ。  なお、先週末のNT倍率は、先物中心限月で14.17倍に低下した。20日には14.34倍と7月末以来の水準まで上昇していた。指数インパクトの大きい値がさハイテク株が牽引する可能性がある一方で、新NISAのスタートを睨んで配当志向の物色が強まる可能性もあり、TOPIX型優位から直近の上昇に対するNTロングのリバランスが入りやすい面もある。目先的には200日線が位置する14.07倍辺りまでの低下を意識しつつ、同水準に接近する局面では、NTロングでの対応を想定しておきたい。  12月第2週(12月11日-15日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では4週ぶりに買い越しており、買い越し額は1223億円(12月第1週は598億円の売り越し)だった。なお、現物は2378億円の買い越し(同5868億円の売り越し)と4週ぶりの買い越しであり、先物は1155億円の売り越し(同5270億円の買い越し)と2週ぶりに売り越している。個人は現物と先物の合算で4671億円の売り越しで、3週ぶりの売り越し。信託銀行は現物と先物の合算で295億円の売り越しとなり、2週連続の売り越しだった。  経済スケジュールでは、25日に10月景気動向指数確定値、26日に11月失業率、米国10月ケース・シラー住宅価格指数、27日に日銀金融政策決定会合の主な意見、11月新設住宅着工戸数、1-11月中国工業企業利益、米国12月リッチモンド連銀製造業指数、28日に11月百貨店・スーパー販売額、11月鉱工業生産、米国11月仮契約住宅販売指数、29日に米国12月シカゴ購買部協会景気指数が予定されている。なお、29日大納会のゲストにはWBC日本代表・栗山英樹前監督さんが招かれている。 ――プレイバック・マーケット―― ●SQ値 01月限 日経225 26325.21  TOPIX  1900.71 02月限 日経225 27779.75  TOPIX  1986.19 03月限 日経225 28377.34  TOPIX  2047.32 04月限 日経225 28519.43  TOPIX  2019.76 05月限 日経225 29235.08  TOPIX  2090.33 06月限 日経225 32018.38  TOPIX  2211.13 07月限 日経225 32484.24  TOPIX  2245.68 08月限 日経225 32013.86  TOPIX  2278.68 09月限 日経225 32921.39  TOPIX  2370.93 10月限 日経225 32360.91  TOPIX  2326.75 11月限 日経225 32454.88  TOPIX  2318.99 12月限 日経225 32639.57  TOPIX  2343.77 ◆日経225先物(日足)          始値   高値   安値   清算値  前日比 23/03 12月22日  33160  33280  33030  33060  -60 23/03 12月21日  33580  33600  33000  33120  -480 23/03 12月20日  33270  33750  33240  33600  +470 23/03 12月19日  32670  33200  32580  33130  +430 23/03 12月18日  32920  32950  32460  32700  -190 ◇TOPIX先物(日足)          始値   高値   安値   清算値  前日比 23/03 12月22日  2327.5  2345.0  2320.5  2332.5  +8.0 23/03 12月21日  2343.0  2345.0  2315.0  2324.5  -21.0 23/03 12月20日  2338.5  2358.5  2326.5  2345.5  +12.5 23/03 12月19日  2308.5  2353.5  2299.5  2333.0  +22.0 23/03 12月18日  2329.0  2331.5  2290.5  2311.0  -17.0 ●シカゴ日経平均 円建て           清算値  前日大阪比 12月22日(03月限) 33270  +210 12月21日(03月限) 33250  +130 12月20日(03月限) 33050  -550 12月19日(03月限) 33330  +200 12月18日(03月限) 32720  +20 ※前日比は大阪取引所終値比 □裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)         売り   前週末比   買い    前週末比 12月15日    659億円  +35億円  7979億円  +236億円 12月08日    623億円  +315億円  7742億円  -2620億円 12月01日    307億円  +30億円 1兆0362億円  +1656億円 11月24日    277億円  +30億円  8706億円  +564億円 □裁定取引に係る現物ポジション(株数)         売り      前日比  買い       前日比 12月20日    3250万株   +958万株  3億0071万株   -3860万株 12月19日    2291万株   -232万株  3億3931万株   +248万株 12月18日    2523万株   -254万株  3億3682万株   +3318万株 12月15日    2778万株   +127万株  3億0364万株   -1089万株 12月14日    2651万株    +75万株  3億1454万株   -133万株 12月13日    2575万株    -45万株  3億1587万株   +896万株 12月12日    2621万株    +46万株  3億0691万株   +1826万株 12月11日    2574万株   -110万株  2億8864万株   +152万株 12月08日    2685万株   -1840万株  2億8712万株   -1億4252万株 12月07日    4525万株   +1335万株  4億2965万株   -3834万株 12月06日    3190万株   +1320万株  4億6799万株   +3281万株 12月05日    1869万株    -47万株  4億3517万株   +6549万株 12月04日    1917万株   +955万株  3億6968万株   -1158万株 ■日本銀行による指数連動型上場投資信託(ETF)買い入れ推移(通常ETF分) 【2022年】 1月14日  701億円 1月25日  701億円 2月14日  701億円 3月07日  701億円 4月07日  701億円 5月19日  701億円 6月13日  701億円 6月17日  701億円 12月2日  701億円 【2023年】 3月13日  701億円 3月14日  701億円 10月4日  701億円 ★元日~4日に、2024年「新春特集」を一挙、"27本"配信します。ご期待ください。 →→ 「新春特集」の記事一覧をみる 株探ニュース

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