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午後:債券サマリー 先物は続落、日銀オペ結果で急速に下げ渋る
配信日時:2023/12/08 15:19
配信元:MINKABU
8日の債券市場で、先物中心限月12月限は続落。午前中に大幅安となった後に急速に下げ渋った。日銀の金融政策修正を巡る思惑から売りが優勢となったが、この日実施された定例の国債買い入れオペは応札倍率が極めて低い結果となり、売却ニーズの乏しさが示された。限月交代に絡んだ期近物への買いも支えとなった。
植田日銀総裁が7日、国会での答弁において「年末から来年にかけて一段とチャレンジングになる」と発言。その後、植田総裁は総理大臣官邸を訪れ、岸田首相と会談した。金融市場では、日銀が想定よりも早くマイナス金利政策の解除に動くとの思惑が広がり、先物は8日午前に一時145円37銭まで下落した。
日銀が実施した4本の国債買い入れオペは、オファー額が前回から据え置かれた。「残存期間3年超5年以下」を除く3本の応札倍率が1倍台となり、なかでも「同5年超10年以下」は1.13倍、「同10年超25年以下」は1.01倍となった。直近で実勢レートが急上昇(価格は急落)したこともあって、応札を見送る姿勢が広がったとみられている。
先物12月限は前営業日比13銭安の145円79銭で取引を終えた。現物債市場で、新発10年債利回り(長期金利)は一時、前営業日に比べて0.020%高い0.770%に上昇。一時、0.800%まで上昇するなど荒い動きとなった。
出所:MINKABU PRESS
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