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午前:債券サマリー 先物は続急伸、早期米利下げ観測台頭と日銀オペ減額見送りで
配信日時:2023/11/29 11:19
配信元:MINKABU
29日午前の債券市場で、先物中心限月12月限は続急伸した。前日の米国市場で債券相場が上昇(金利が低下)した流れを引き継いだ。日銀が通告した定例の国債買い入れオペでオファー額が据え置かれたことも買いを誘う要因となった。
米連邦準備制度理事会(FRB)のなかでもタカ派として知られるウォラー理事は28日に講演のなかで、インフレ率が低下に向かっているとの確信が持てた場合、「政策金利の引き下げを始められる」と発言。想定よりも早い時期にFRBが利下げに踏み切るとの観測が台頭し、米金利に低下(債券価格に上昇)圧力が掛かった。
日銀は29日、「残存期間3年超5年以下」(オファー額4500億円)、「同5年超10年以下」(同5250億円)、「同10年超25年以下」(同2000億円)、物価連動債(同600億円)を対象とする買い入れオペを通告。市場の一部ではオファー額の減額観測があった。減額が見送られたことを受け、先物は上げ幅を拡大した。
先物12月限は前営業日比60銭高の146円45銭で午前の取引を終えた。現物債市場で、新発10年債利回り(長期金利)は同0.055%低い0.695%と0.700%を下回って推移。0.690%まで低下する場面があった。
出所:MINKABU PRESS
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