寄り付き概況

日経平均は300円高でスタート、三菱重や神戸物産などが上昇

配信日時:2023/11/24 09:55 配信元:FISCO
[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;33752.05;+300.22TOPIX;2397.20;+19.01


[寄り付き概況]

 24日の日経平均は300.22円高の33752.05円と続伸して取引を開始した。前日23日の米株式市場は感謝祭の祝日で休場。前々日22日の米国株式市場は反発。ダウ平均は184.74ドル高の35273.03ドル、ナスダックは65.88ポイント高の14265.86で取引を終了した。感謝祭前後から始まる年末商戦での強い消費行動への期待に買われ寄り付き後、上昇。雇用関連指標や消費者信頼感指数が予想を上回り底堅い景気への期待が一段と強まり続伸した。同時に、利上げ終了観測の後退で長期金利が上昇し、ハイテクの上昇は限定的。ただ、新年度に向けた買いが続き、終日、相場は堅調に推移し終了した。

 今日の東京株式市場は買いが先行した。22日の米株式市場で主要指数が上昇したことが東京市場の株価の支えとなった。また、外為市場で1ドル=149円60銭台と、22日15時頃と比べ80銭ほど円安・ドル高水準となったことが東京市場で輸出株などの株価下支え要因となった。さらに、22日の米市場で原油先物価格が下落したことからインフレ懸念が和らぎ、市場の安心感となった。一方、22日の東京市場で日経平均が上昇し、引き続き高値警戒感が意識される中、5日移動平均線が下向きに転じ、ごく短期的な調整圧力の強まりを指摘する向きがあったが、寄付き段階では買いが優勢だった。なお、取引開始前に発表された10月の全国消費者物価指数(CPI)は、生鮮食品を除く総合指数が前年同月比2.9%上昇した。QUICKがまとめた市場予想の中央値は同3.0%上昇だった。同じく取引開始前に発表された対外及び対内証券売買契約などの状況(週間)によると、海外投資家は11月12-18日に国内株を8週連続で買い越した。買越額は2859億円だった。

 セクター別では、保険業、輸送用機器、ゴム製品、医薬品、ガラス土石製品などが値上がり率上位、パルプ・紙、鉄鋼が値下がりしている。東証プライムの売買代金上位では、三菱重<7011>、神戸物産<3038>、中外薬<4519>、東京海上<8766>、第一三共<4568>、スクリーンHD<7735>、日産自<7201>、サイバー<4751>、KOKUSAI<6525>、トヨタ<7203>、ホンダ<7267>、ソフトバンクG<9984>、キーエンス<6861>、ファーストリテ<9983>などが上昇。他方、ニトリHD<9843>、ダイキン<6367>、レーザーテック<6920>、日本製鉄<5401>、三井住友<8316>、ソニーG<6758>などが下落している。

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