７月２９日の米株式市場の概況、好決算銘柄買われダウ平均株価は３日続伸

　７月２９日の米株式市場で、ＮＹダウは前日比３１５．５０ドル高の３万２８４５．１３ドルと３日続伸した。前日発表された４～６月期の実質ＧＤＰ（速報値）が２四半期連続のマイナス成長となったことで景気先行き懸念は残ってはいるものの、一方で景気悪化を受けて利上げペースが鈍化するとの期待感が上回った。また、前日引け後に発表されたアップル＜AAPL＞の決算でｉＰｈｏｎｅ売上高が市場予想を上回ったことや、アマゾン・ドット・コム＜AMZN＞の決算でも売上高・営業利益が予想以上となったこと、２９日朝発表のシェブロン＜CVX＞の決算が好調だったことなどもあり、市場のセンチメントは強気に傾いた。主要３市場はそろって上昇してスタートし、その後もミシガン大学消費者態度指数（確報値）で１年先の期待インフレ率が５．２％と予想と一致したことや、５年先の長期期待インフレ率が２．９％と、６月の３．１％から縮小し、過度のインフレ懸念が和らいだことや、朝方にやや上昇していた１０年債利回りが午前中ごろから低下に転じたことも買い安心感につながり、買い優勢の展開が継続した。なかでシェブロン同様に好決算を発表したエクソン・モービル＜XOM＞が買われ、キャタピラー＜CAT＞、ナイキ＜NKE＞、スリーエム＜MMM＞も上昇。一方、決算が予想を下回ったインテル＜INTC＞やプロクター・アンド・ギャンブル＜PG＞は急落した。なお、ニューヨーク市場の出来高概算は１２億６１２９万株だった。 　ナスダック総合指数も３日続伸し、前日比２２８．０９５ポイント高の１万２３９０．６８８で引けた。ハイテク株の好決算を受けて、アルファベットＡ＜GOOGL＞、エヌビディア＜NVDA＞、アドバンスト・マイクロ・デバイシズ＜AMD＞が買われ、テスラ＜TSLA＞、テキサス・インスツルメンツ＜TXN＞も高い。半面、メタ・プラットフォームズ＜META＞、クアルコム＜QCOM＞、シスコ・システムズ＜CSCO＞は安い。 出所：MINKABU PRESS

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