寄り付き概況

日経平均は17円安でスタート、エムスリーや任天堂などが下落

配信日時:2022/07/26 09:28 配信元:FISCO
[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;27682.20;-17.05TOPIX;1944.08;+0.87


[寄り付き概況]

 26日の日経平均は17.05円安の27682.20円と続落して取引を開始した。前日25日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は90.75ドル高の31990.04ドル、ナスダックは51.44ポイント安の11782.67で取引を終了した。6月シカゴ連銀全米活動指数や7月ダラス連銀製造業活動指数が予想を下回り2カ月連続のマイナスに落ち込んだため景気後退懸念に寄り付き後、下落。今週開催される連邦公開市場委員会(FOMC)を警戒し、終日調整が続き売り買いが交錯。ダウはプラス圏を維持したものの、ハイテク株は金利の上昇や主要ハイテク企業決算の発表を控えた警戒感に売られ、ナスダック総合指数は下落で終了した。

 今日の東京株式市場は、やや売りが先行した。昨日の米株式市場でナスダック総合指数やフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が下落したことが東京市場のハイテク株や半導体関連株の重しとなった。また、国内で初めて「サル痘」の感染者が確認されたことに加え、新型コロナに関し、従来のオミクロン株の3倍の感染力を持つ「ケンタウロス」と呼ばれるオミクロン株の新たな変異株が国内で初めて確認されたと伝えられたこともあり、経済活動の本格再開が後ずれするとの懸念が投資家心理を委縮させた。一方、昨日の米株式市場でダウ平均やS&P500が上昇したことが東京市場の株価の支えとなった。また、昨日の日経平均が200日移動平均線を上回った水準で推移したことから相場の基調は強いとの見方もあり、寄り後、日経平均は昨日終値をはさんで推移している。

 セクター別では、海運業、その他製品、精密機器、電気機器、小売業などが値下がり率上位、鉱業、石油石炭製品、鉄鋼、保険業、ゴム製品などが値上がり率上位に並んでいる。東証プライムの売買代金上位では、エムスリー<2413>、任天堂<7974>、キーエンス<6861>、日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>、レーザーテック<6920>、オムロン<6645>、村田製<6981>、ソニーG<6758>、ファナック<6954>、東エレク<8035>、リクルートHD<6098>、7&iHD<3382>などが下落。他方、三菱UFJ<8306>、住友鉱<5713>、三井物産<8031>、JR西<9021>、コマツ<6301>、日本製鉄<5401>、神戸物産<3038>、INPEX<1605>、大阪チタ<5726>などが上昇している。

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