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アクシージア Research Memo(1):2022年7月期第3四半期累計は上海ロックダウンの影響を受けるも増収増益
配信日時:2022/07/25 15:01
配信元:FISCO
■要約
アクシージア<4936>は、Made In Japanの高・中価格帯の化粧品・サプリメントの企画・製造を行い、主に中国市場でのEコマース(以下、EC)で販売する成長性の高い化粧品会社である。主力ブランドは「AXXZIA(アクシージア)」と「AGtheory(エイジーセオリー)」であり、それぞれ目元ケア製品「エッセンスシート」と美容サプリメント「AGドリンク」のヒーロープロダクツ(ヒット商品)化に成功している。
1. 2022年7月期第3四半期累計業績の概要
2022年7月期第3四半期累計の売上高は5,630百万円(前年同期比38.8%増)、営業利益1,097百万円(同10.7%増)となった。2022年3月28日に実施された上海ロックダウン(都市封鎖)の影響により、第3四半期単独では計画比未達となったものの、第3四半期累計では計画に対し売上高で9.1%、営業利益で7.5%上振れて着地した。上海ロックダウンの影響により、上海子会社(XiaoziCosmetic (Shanghai) Inc.)では、エステサロン向け販売が減少したことにより、2022年4月の売上高は計画比3.5%と大幅な未達となった(5月は一定程度回復)。同社単体については、「Tmall Global(天猫国際)」(以下、Tmall Global)「RED(小紅書)」(以下、RED)において上海物流停止の影響で通常月よりもキャンセルが増加したことから同97.1%と計画を下回ったものの、2022年7月期に旗艦店を出店した「TikTok」の中国本土版「Douyin(抖音)」(以下、TikTok)は順調に推移している。また、「Taobao(淘宝網)」(以下、Taobao)や「Tmall Global」など大手プラットフォームでの販売が伸長したことに加え、プラットフォーム横展開(「TikTok」や「JD.com(京東)」(以下、JD.com)への進出)が奏功し、4月の計画未達分をカバーした。利益面では、ブランド知名度向上及び販売基盤拡大のための広告先行投資を積極的に実施した結果、販管費は同68.1%増加したものの、増収による売上総利益の増加が上回り、営業利益は同10.7%増となった。
2. 2022年7月期業績の見通し
2022年7月期の連結業績について同社は、上海ロックダウンの影響等により売上高を始めとする業績見通しは不透明であったものの、2022年6月に開催された中国3大ECセールの1つである「618」の成果も前年を大きく上回り、期初予想を上回ることが明らかとなったことから、同年7月に業績予想を上方修正した。上方修正後の連結業績予想は、売上高8,000百万円(前期比38.2%増)、営業利益1,500百万円(同8.5%増)を見込んでいる。売上高については、中国市場を中心に成長を図る。既存のECプラットフォームの深耕に加え、「TikTok」や「JD.com」への横展開により売上高の上積みを狙う。営業利益については、中国及び日本市場でのブランド認知度向上・販売基盤拡大のため、引き続き広告宣伝活動に先行投資する方針で、販管費は増えるものの、増収効果により増益を目指す。通期予想に対する進捗率については、売上高で70.4%(前年同期は70.1%)、営業利益で73.1%(同71.6%)と前年同期をやや上回って推移している。2022年3月28日に実施された上海ロックダウンにより、第3四半期には特に上海子会社で影響を受けたが、第4四半期の足元では対策の効果も出ており、影響は残るものの上向きに推移する予想であることから、通期業績は上方修正後の見通しを達成する公算が高いと言えよう。
3. 成長戦略・トピックス
同社は、「AGドリンク」「エッセンスシート」に続く第3のヒーロープロダクツ候補として、「ザ ホワイト ドリンク」の育成を強化している。これまで、美容サプリメント「ホワイトアミノズ」と化粧品「サンスクリーン」を育成分野と位置付け、第3の主力ブランド化を目指してきたが、2022年2月に「ホワイトアミノズ」をリニューアルし、ヴィーナスレシピ「ザ ホワイト ドリンク」として上市した。顧客からの反響は良好で、2022年7月期第3四半期単独の「ザ ホワイト ドリンク」の売上高は120百万円、美白訴求ブランド全体の売上高は352百万円(前年同期は204百万円)と、同分野の急成長ドライバーとなっている。同社はヒーロープロダクツを軸としたブランドシリーズ化や、美容ドリンクから化粧品への展開などにより売上拡大に成功していることから、今後の展開が注目される。
■Key Points
・中国ECチャネルで複数の主要プラットフォームを使い分けることで売上拡大に成功。2022年7月期に旗艦店を出店した「TikTok」が好調
・2022年7月期第3四半期累計業績は、上海ロックダウンの影響を受けるも増収増益で着地。積極的な広告宣伝投資とチャネル横展開を継続
・中国3大ECセールの1つである「618」の成果も前年を大きく上回ったことなどから、2022年7月期業績予想を上方修正
・第3のヒーロープロダクツ候補「ザ ホワイト ドリンク」が好調な滑り出し
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)
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アクシージア<4936>は、Made In Japanの高・中価格帯の化粧品・サプリメントの企画・製造を行い、主に中国市場でのEコマース(以下、EC)で販売する成長性の高い化粧品会社である。主力ブランドは「AXXZIA(アクシージア)」と「AGtheory(エイジーセオリー)」であり、それぞれ目元ケア製品「エッセンスシート」と美容サプリメント「AGドリンク」のヒーロープロダクツ(ヒット商品)化に成功している。
1. 2022年7月期第3四半期累計業績の概要
2022年7月期第3四半期累計の売上高は5,630百万円(前年同期比38.8%増)、営業利益1,097百万円(同10.7%増)となった。2022年3月28日に実施された上海ロックダウン(都市封鎖)の影響により、第3四半期単独では計画比未達となったものの、第3四半期累計では計画に対し売上高で9.1%、営業利益で7.5%上振れて着地した。上海ロックダウンの影響により、上海子会社(XiaoziCosmetic (Shanghai) Inc.)では、エステサロン向け販売が減少したことにより、2022年4月の売上高は計画比3.5%と大幅な未達となった(5月は一定程度回復)。同社単体については、「Tmall Global(天猫国際)」(以下、Tmall Global)「RED(小紅書)」(以下、RED)において上海物流停止の影響で通常月よりもキャンセルが増加したことから同97.1%と計画を下回ったものの、2022年7月期に旗艦店を出店した「TikTok」の中国本土版「Douyin(抖音)」(以下、TikTok)は順調に推移している。また、「Taobao(淘宝網)」(以下、Taobao)や「Tmall Global」など大手プラットフォームでの販売が伸長したことに加え、プラットフォーム横展開(「TikTok」や「JD.com(京東)」(以下、JD.com)への進出)が奏功し、4月の計画未達分をカバーした。利益面では、ブランド知名度向上及び販売基盤拡大のための広告先行投資を積極的に実施した結果、販管費は同68.1%増加したものの、増収による売上総利益の増加が上回り、営業利益は同10.7%増となった。
2. 2022年7月期業績の見通し
2022年7月期の連結業績について同社は、上海ロックダウンの影響等により売上高を始めとする業績見通しは不透明であったものの、2022年6月に開催された中国3大ECセールの1つである「618」の成果も前年を大きく上回り、期初予想を上回ることが明らかとなったことから、同年7月に業績予想を上方修正した。上方修正後の連結業績予想は、売上高8,000百万円(前期比38.2%増)、営業利益1,500百万円(同8.5%増)を見込んでいる。売上高については、中国市場を中心に成長を図る。既存のECプラットフォームの深耕に加え、「TikTok」や「JD.com」への横展開により売上高の上積みを狙う。営業利益については、中国及び日本市場でのブランド認知度向上・販売基盤拡大のため、引き続き広告宣伝活動に先行投資する方針で、販管費は増えるものの、増収効果により増益を目指す。通期予想に対する進捗率については、売上高で70.4%(前年同期は70.1%)、営業利益で73.1%(同71.6%)と前年同期をやや上回って推移している。2022年3月28日に実施された上海ロックダウンにより、第3四半期には特に上海子会社で影響を受けたが、第4四半期の足元では対策の効果も出ており、影響は残るものの上向きに推移する予想であることから、通期業績は上方修正後の見通しを達成する公算が高いと言えよう。
3. 成長戦略・トピックス
同社は、「AGドリンク」「エッセンスシート」に続く第3のヒーロープロダクツ候補として、「ザ ホワイト ドリンク」の育成を強化している。これまで、美容サプリメント「ホワイトアミノズ」と化粧品「サンスクリーン」を育成分野と位置付け、第3の主力ブランド化を目指してきたが、2022年2月に「ホワイトアミノズ」をリニューアルし、ヴィーナスレシピ「ザ ホワイト ドリンク」として上市した。顧客からの反響は良好で、2022年7月期第3四半期単独の「ザ ホワイト ドリンク」の売上高は120百万円、美白訴求ブランド全体の売上高は352百万円(前年同期は204百万円)と、同分野の急成長ドライバーとなっている。同社はヒーロープロダクツを軸としたブランドシリーズ化や、美容ドリンクから化粧品への展開などにより売上拡大に成功していることから、今後の展開が注目される。
■Key Points
・中国ECチャネルで複数の主要プラットフォームを使い分けることで売上拡大に成功。2022年7月期に旗艦店を出店した「TikTok」が好調
・2022年7月期第3四半期累計業績は、上海ロックダウンの影響を受けるも増収増益で着地。積極的な広告宣伝投資とチャネル横展開を継続
・中国3大ECセールの1つである「618」の成果も前年を大きく上回ったことなどから、2022年7月期業績予想を上方修正
・第3のヒーロープロダクツ候補「ザ ホワイト ドリンク」が好調な滑り出し
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)
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