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トヨクモ Research Memo(1):高いストック売上比率と間接費を抑えた事業運営により、高い利益成長が続く
配信日時:2022/07/08 16:01
配信元:FISCO
■要約
トヨクモ<4058>は法人向けのクラウドサービスを提供するSaaS(Softwere as a Service)企業である。安否確認サービスやサイボウズ<4776>の「kintone(キントーン)」に連携するクラウドサービス、日程調整が簡単に行えるグループスケジューラー等の提供を行っている。
1. 2022年12月期第1四半期の業績概要
2022年12月期第1四半期の単独業績は、売上高で前年同期比42.1%増(前年同期を新収益基準で換算した値との比較)の439百万円、営業利益で同43.4%増の208百万円、経常利益で同43.3%増の208百万円、四半期純利益で同41.1%増の142百万円となった。売上高については、安否確認サービス、kintone連携サービスがともに良好に推移した。営業利益が大幅増益となったことは、同社の想定より広告宣伝費の伸びを少なく抑えられたことが影響した。2022年12月期通期会社計画に対する2022年12月第1四半期の進捗率は、売上高で23.2%、営業利益で39.4%、経常利益で39.4%、四半期純利益で39.6%であり、各利益の進捗率は良好である。同社の売上高の99.9%がストック売上であるため、売上高は右肩上がりでの推移を見込める。第1四半期の売上高の進捗率は23.2%となっているが、弊社では悲観視は不要と考える。
2. 2022年12月期の業績見通し
2022年12月期の業績見通しは、売上高で前期比29.4%増(前期を新収益基準で換算した値との比較)の1,890百万円、売上総利益で同29.1%増の1,810百万円、営業利益で同26.6%増の530百万円、経常利益で同25.7%増の530百万円、当期純利益で同25.5%増の360百万円である。売上高については、「安否確認サービス」と「kintone連携サービス」の有償契約数の伸長が見込まれている。売上総利益率は前期並みの95.8%、営業利益率は28.0%で想定され、営業利益率30%を意識した広告投資を計画している。
3. 中期成長戦略
同社は、IT初心者においても簡単でシンプルで分かりやすいサービスを提供する「ITの大衆化」の実現を目指している。現在のクラウド型のビジネスモデルを突き詰め、磨き続けることで、中期的に大きく成長していく戦略である。安否確認サービスは、従前からの使い方である自社従業員に対して行うものに加え、企業が災害時に事業活動の継続を検討するために、取引先も含めたサプライチェーン全体で利用を広げていく。kintone連携サービスについては、引き続きクロスセルによる顧客当たりの売上単価の向上を進めていく。また新サービスの「トヨクモ スケジューラー」については、国内だけでなく海外への展開もねらったサービスとして位置付けており、今後の展開が注目される。
■Key Points
・簡単・シンプル・分かりやすい法人向けクラウドサービスを提供、ITの大衆化の実現を目指す
・2022年12月期は、利益を確保しつつ、認知度向上等の広告投資を行う計画
・有償契約数・チャーンレート・LTVを重要視、高いストック売上比率と間接費を抑えた事業運営で、高い利益成長は続く
(執筆:フィスコ客員アナリスト 藤田 要)
<EY>
トヨクモ<4058>は法人向けのクラウドサービスを提供するSaaS(Softwere as a Service)企業である。安否確認サービスやサイボウズ<4776>の「kintone(キントーン)」に連携するクラウドサービス、日程調整が簡単に行えるグループスケジューラー等の提供を行っている。
1. 2022年12月期第1四半期の業績概要
2022年12月期第1四半期の単独業績は、売上高で前年同期比42.1%増(前年同期を新収益基準で換算した値との比較)の439百万円、営業利益で同43.4%増の208百万円、経常利益で同43.3%増の208百万円、四半期純利益で同41.1%増の142百万円となった。売上高については、安否確認サービス、kintone連携サービスがともに良好に推移した。営業利益が大幅増益となったことは、同社の想定より広告宣伝費の伸びを少なく抑えられたことが影響した。2022年12月期通期会社計画に対する2022年12月第1四半期の進捗率は、売上高で23.2%、営業利益で39.4%、経常利益で39.4%、四半期純利益で39.6%であり、各利益の進捗率は良好である。同社の売上高の99.9%がストック売上であるため、売上高は右肩上がりでの推移を見込める。第1四半期の売上高の進捗率は23.2%となっているが、弊社では悲観視は不要と考える。
2. 2022年12月期の業績見通し
2022年12月期の業績見通しは、売上高で前期比29.4%増(前期を新収益基準で換算した値との比較)の1,890百万円、売上総利益で同29.1%増の1,810百万円、営業利益で同26.6%増の530百万円、経常利益で同25.7%増の530百万円、当期純利益で同25.5%増の360百万円である。売上高については、「安否確認サービス」と「kintone連携サービス」の有償契約数の伸長が見込まれている。売上総利益率は前期並みの95.8%、営業利益率は28.0%で想定され、営業利益率30%を意識した広告投資を計画している。
3. 中期成長戦略
同社は、IT初心者においても簡単でシンプルで分かりやすいサービスを提供する「ITの大衆化」の実現を目指している。現在のクラウド型のビジネスモデルを突き詰め、磨き続けることで、中期的に大きく成長していく戦略である。安否確認サービスは、従前からの使い方である自社従業員に対して行うものに加え、企業が災害時に事業活動の継続を検討するために、取引先も含めたサプライチェーン全体で利用を広げていく。kintone連携サービスについては、引き続きクロスセルによる顧客当たりの売上単価の向上を進めていく。また新サービスの「トヨクモ スケジューラー」については、国内だけでなく海外への展開もねらったサービスとして位置付けており、今後の展開が注目される。
■Key Points
・簡単・シンプル・分かりやすい法人向けクラウドサービスを提供、ITの大衆化の実現を目指す
・2022年12月期は、利益を確保しつつ、認知度向上等の広告投資を行う計画
・有償契約数・チャーンレート・LTVを重要視、高いストック売上比率と間接費を抑えた事業運営で、高い利益成長は続く
(執筆:フィスコ客員アナリスト 藤田 要)
<EY>
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